銀行業務検定試験 財務2級 株式評価額と企業価値の算定 練習問題 第2問: 取引先の甲社の当期末の資産と負債の帳簿価額と時価は次のとおりである(単位:千円)。 その他の資産:帳簿価額420,000、時価420,000 土地:帳簿価額1
取引先の甲社の当期末の資産と負債の帳簿価額と時価は次のとおりである(単位:千円)。
| 科目 | 帳簿価額 | 時価 |
|---|---|---|
| その他の資産 | 420,000 | 420,000 |
| 土地 | 180,000 | 300,000 |
| 投資有価証券 | 80,000 | 60,000 |
| 負債 | 430,000 | 430,000 |
発行済株式総数は40,000株で、自己株式はない。時価純資産法で評価し、含み損益の純額に対する法人税等相当額(税率30%)を控除する。甲社の1株の価額はいくらか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 1. 8,000円
8,000円が正しく、決め手は含み益と含み損を通算した純額に税相当を掛けて時価の純資産を出すことです。時価純資産法は、主要な資産を時価に直した純資産から1株の価額を出す方法で、修正簿価純資産法とも呼びます(企業価値評価ガイドライン Ⅳ7(2))。
含み益の税相当を引くかどうかは方法が分かれるので、この問題では条件で引くと決めています。
簿価の純資産=420,000+180,000+80,000−430,000=250,000
含み損益の純額=(300,000−180,000)−(80,000−60,000)=100,000
税相当=100,000×30%=30,000
時価の純資産=250,000+100,000−30,000=320,000
1株の価額=320,000千円÷40,000株=8,000円
「6,250円」は時価に直さず簿価の純資産250,000千円を割った値です。「8,350円」は含み損を落として土地の含み益だけを足し、その30%を引いた334,000千円を割った値です。
「7,700円」は税相当を含み益と含み損の合計140,000に掛け、308,000千円を割った値で、含み損の分まで税を引いています。「7,850円」は含み損益は正しく足したものの、税相当を土地の含み益120,000だけに掛け、314,000千円を割った値です。
時価純資産法で税相当を引くときは、含み益と含み損を通算した純額に税率を掛けて引きます。
関連キーワード: 時価純資産法・修正簿価純資産法・含み損益・法人税等相当額
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