銀行業務検定試験 財務2級 株式評価額と企業価値の算定 練習問題 第1問: 取引先の甲社の当期末の貸借対照表の要約は次のとおりである(単位:千円)。 資産合計:当期末896,000 負債合計:当期末560,000 資本金:当期末140
取引先の甲社の当期末の貸借対照表の要約は次のとおりである(単位:千円)。
| 科目 | 当期末 |
|---|---|
| 資産合計 | 896,000 |
| 負債合計 | 560,000 |
| 資本金 | 140,000 |
| 資本剰余金 | 20,000 |
| 利益剰余金 | 204,000 |
| 自己株式 | −28,000 |
発行済株式総数は120,000株で、このうち8,000株を甲社自身が保有している。種類株式と新株予約権はない。簿価純資産法による甲社の1株の価額はいくらか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 3. 3,000円
3,000円が正しく、決め手は当期末の純資産を自己株式を除いた株式数で割ることです。簿価純資産法は、帳簿上の純資産から1株当たりの額を出す方法です(企業価値評価ガイドライン Ⅳ7(1))。
自己株式は会社自身が持つ株式なので、1株当たり純資産の分母から除きます(企業会計基準適用指針第4号 第34項)。
当期末の純資産=896,000−560,000=336,000千円
検算:140,000+20,000+204,000−28,000=336,000千円
分母の株式数=120,000−8,000=112,000株
1株の価額=336,000千円÷112,000株=3,000円
「2,800円」は自己株式を分母から除かず、120,000株で割った値です。「1,250円」は純資産でなく資本金140,000千円を割った値です。
「8,000円」は負債を引かず、資産合計を割った値です。「3,250円」は純資産のマイナスの項目である自己株式28,000千円を足し戻し、364,000千円を割った値です。
簿価純資産法の1株の価額は、自己株式を控除した後の純資産を、自己株式を除いた株式数で割って求めます。
関連キーワード: 簿価純資産法・自己株式・1株当たり純資産・株式評価
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