銀行業務検定試験 財務2級 安全性・資金と非財務の分析 練習問題 第6問: 取引先の甲社から、増加運転資金として短期借入金の増額の申込みがあった。直近2期の資料は次のとおりである(金額の単位:千円)。回転期間は月商を基準とする。この資料
取引先の甲社から、増加運転資金として短期借入金の増額の申込みがあった。直近2期の資料は次のとおりである(金額の単位:千円)。回転期間は月商を基準とする。この資料から確かめる点として、最も適切なものはどれか。
| 科目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 売上高 | 600,000 | 600,000 |
| 経常利益 | 8,000 | 3,000 |
| 減価償却費 | 12,000 | 12,000 |
| 営業キャッシュ・フロー | 15,000 | −40,000 |
| 短期借入金 | 116,000 | 156,000 |
| 売上債権回転期間 | 2.0か月 | 2.6か月 |
| 棚卸資産回転期間 | 1.4か月 | 1.9か月 |
| 仕入債務回転期間 | 1.0か月 | 1.0か月 |
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 1. 売上が横ばいなのに売上債権と棚卸資産の回転期間が延びたので、回収の遅れと在庫の滞留を確かめる
「売上が横ばいなのに売上債権と棚卸資産の回転期間が延びたので、回収の遅れと在庫の滞留を確かめる」が適切です。決め手は、売上高が同じ額なのに月商との比である2つの回転期間が延び、営業キャッシュ・フローが赤字に転じて短期借入金が増えていることです。
月商=600,000÷12=50,000
所要運転資金=月商×(売上債権+棚卸資産−仕入債務の回転期間)
前期=50,000×(2.0+1.4−1.0)=120,000
当期=50,000×(2.6+1.9−1.0)=175,000
売上が同じ額で所要運転資金が55,000増えています。
3,000+12,000−55,000=−40,000で営業キャッシュ・フローと一致し、短期借入金の増40,000(156,000−116,000)で賄っています。
「棚卸資産の回転期間だけ」は売上債権も0.6か月延びていて、棚卸資産の0.5か月より大きい点と合いません。「仕入債務回転期間が短くなり」は1.0か月のまま動いていない点と合いません。
「経常利益と減価償却費の合計で賄える」は合計15,000が借入の増40,000に届きません。「売上高の減少」は2期とも600,000で減っていない点と合いません。
資料だけで粉飾とは断定できないので、運転資金の名目の借入が赤字の補填に変わっていないかは、回収と在庫の実態から確かめます。
関連キーワード: 増加運転資金・赤字補填資金・回転期間・営業キャッシュ・フロー
模試 (40問)
財務諸表と財務分析の10分野を、資料を読みながら通して解く
10分野から4問ずつ、5択で通して解きます。本試験の記述式10題とは形式が違う、ぴよパス独自の練習です。目安は正答率60%です。Premium (月980円)Premium (ご利用中)時間制限つきの実力チェック