銀行業務検定試験 財務2級 安全性・資金と非財務の分析 練習問題 第4問: 取引先の甲社の当期の資料は次のとおりである(単位:千円)。変動金利の借入金の金利だけが年1.0ポイント上がり、その上昇が1年間続くとする。借入金の残高・営業利益
取引先の甲社の当期の資料は次のとおりである(単位:千円)。変動金利の借入金の金利だけが年1.0ポイント上がり、その上昇が1年間続くとする。借入金の残高・営業利益・受取利息配当金は当期と同じとするとき、金利の上昇後のインタレスト・カバレッジ・レシオ(分子は事業利益)として、最も適切なものはどれか。なお、小数第2位を四捨五入する。
| 科目 | 当期 |
|---|---|
| 営業利益 | 58,000 |
| 受取利息配当金 | 2,000 |
| 支払利息 | 10,000 |
| 経常利益 | 50,000 |
| 固定金利の借入金 | 300,000 |
| 変動金利の借入金 | 200,000 |
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 3. 5.0倍
5.0倍が正しく、決め手は変動金利の残高200,000千円だけに上昇幅を掛けて支払利息を増やすことです。この倍率は事業利益(営業利益+受取利息配当金)を支払利息で割った値です。
支払利息の増加=200,000×1.0%=2,000
上昇後の支払利息=10,000+2,000=12,000
事業利益=58,000+2,000=60,000
上昇後の倍率=60,000÷12,000=5.0倍
検算:上昇前は60,000÷10,000=6.0倍で、分母が1.2倍になるので6.0÷1.2=5.0倍です。
「4.2倍」は分子に経常利益50,000を置いた値で、経常利益は支払利息を引いた後の利益なので、この倍率の分子になりません。「4.8倍」は分子に受取利息配当金を入れず58,000÷12,000とした値です。
「4.0倍」は固定金利の分も含む残高500,000の全部に上昇幅を掛け、支払利息を15,000とした値です。「6.0倍」は分母を上昇前の10,000のままにした値です。
この倍率は事業利益が金融費用の何倍かを示します(中小機構の経営自己診断の指標の説明)。金利の上昇の影響は、借入金の内訳から変動金利の残高を取り出し、分母の増加を試算して読みます。
関連キーワード: インタレスト・カバレッジ・レシオ・変動金利・支払利息・事業利益
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