中小企業診断士 第1次試験 投資の評価と資金調達 練習問題 第10問: 負債の無い企業Uの企業価値は1,000万円である。事業の内容がUと同じで、永久に借り換えて維持する負債400万円を持つ企業Lがある。法人税率は30%で、支払利息
負債の無い企業Uの企業価値は1,000万円である。事業の内容がUと同じで、永久に借り換えて維持する負債400万円を持つ企業Lがある。法人税率は30%で、支払利息は全額が課税所得から差し引かれ、倒産のコストは無く、法人税のあるモジリアーニ・ミラー(MM)の命題が成り立つとする。企業Lの企業価値として、最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 3. 1,120万円
「1,120万円」が適切です。法人税のあるMMの命題では、負債の利息が課税所得から差し引かれる分だけ税が減り、その節税額の現在価値だけ企業価値が増えます。
負債の利子率をrとすると、毎年の利息は400×r、節税額は0.3×400×rです。これが永久に続き、負債と同じリスクとしてrで割り引くと、現在価値は0.3×400×r÷r=0.3×400=120万円です。
よって企業Lの価値は1,000+120=1,120万円です。「1,000万円」は、税の無いMMの命題のまま、資本構成で価値が変わらないとした値です。
「1,400万円」は、負債の額400万円をそのまま足した値で、借りた額は資金の出し手が違うだけで価値を生みません。「1,280万円」は、負債×(1−税率)=280を足した値で、足すべき節税額と取り違えています。
永久の負債による節税効果の現在価値は、税率×負債額であることを押さえましょう。
関連キーワード: MM理論・節税効果・企業価値・資本構成
2026年度版 みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書 (下) 経済学・経済政策、経営情報システム、経営法務、中小企業経営・中小企業政策
Amazon でテキストを見る模試 (25問)
この問題が解けたら、本試験はどうですか?本番形式で、ほかの科目もまとめて確かめる
本番形式の模擬試験で実力チェックPremium (月980円)Premium (ご利用中)制限時間 1時間