中小企業診断士 第1次試験 投資の評価と資金調達 練習問題 第9問: 法人税も倒産のコストも無い完全な資本市場で、モジリアーニ・ミラー(MM)の命題が成り立つとする。ある企業の事業のリスクに見合う資本コスト(負債が無いときの株主資
法人税も倒産のコストも無い完全な資本市場で、モジリアーニ・ミラー(MM)の命題が成り立つとする。ある企業の事業のリスクに見合う資本コスト(負債が無いときの株主資本コスト)は8%、負債コストは4%で、負債と株主資本の時価の比率は1対1である。この企業の株主資本コストとして、最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 2. 12%
「12%」が適切です。税の無いMMの命題では、企業価値もWACCも資本構成によって変わりません。
負債を増やすと株主の負うリスクが高まるため、株主資本コストは、事業のリスクに見合う資本コストに、その資本コストと負債コストの差に負債÷株主資本を掛けた分を上乗せした値になります。数を入れると8+(8−4)×1=8+4=12%です。
確かめとして、負債と株主資本が1対1なのでWACCは0.5×4+0.5×12=2+6=8%となり、事業のリスクに見合う資本コストと一致します。「8%」は、株主資本コストも資本構成で変わらないと考えた値で、変わらないのはWACCのほうです。
「10%」は、負債÷株主資本の1ではなく負債÷企業価値の0.5を掛けて8+4×0.5とした値です。「16%」は、負債コストを引き忘れて8+8×1とした値です。
株主資本コストは負債÷株主資本に比例して上がり、WACCは一定に保たれることを押さえましょう。
関連キーワード: MM理論・株主資本コスト・財務レバレッジ・加重平均資本コスト
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