中小企業診断士 第1次試験 投資の評価と資金調達 練習問題 第2問: ある設備投資案の投資額は1,000万円で、このうち50万円は昨年すでに支払った設計費(返金されない)、残りの950万円は今支出する。キャッシュフローは第1年度末
ある設備投資案の投資額は1,000万円で、このうち50万円は昨年すでに支払った設計費(返金されない)、残りの950万円は今支出する。キャッシュフローは第1年度末500万円、第2年度末400万円、第3年度末300万円である。資本コストは年10%で、現価係数は第1年度末0.909、第2年度末0.826、第3年度末0.751とする(3年間の年金現価係数は2.486)。正味現在価値(NPV)法で今この投資案を評価したときの記述として、最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 4. NPVは+60.2万円となり、この投資案を採用する
「NPVは+60.2万円となり、この投資案を採用する」が適切です。NPV(正味現在価値)は、これから生じるキャッシュフローの現在価値から、これから支出する投資額を引いて求めます。
昨年支払った設計費50万円は、採用してもしなくても戻らない埋没費用なので、今の判断には入れません。現価係数(将来の1円の今の価値)を年度ごとに掛けると、現在価値は500×0.909+400×0.826+300×0.751=454.5+330.4+225.3=1,010.2万円で、NPV=1,010.2−950=+60.2万円の正なので採用します。
「+10.2万円」は、埋没費用の50万円も含めて1,000万円を引いた値です。「+44.4万円」は、平均の400万円((500+400+300)÷3)に年金現価係数2.486を掛けた994.4万円から950万円を引いた値です。
年金現価係数は各年度の現価係数の合計なので、毎年同じ額の部分にしか使えず、額が違う年度の平均に掛けると年度ごとの割引の重みがずれます。「−5.6万円」は、同じ994.4万円から埋没費用を含めた1,000万円を引いた値です。
NPVは今後のキャッシュフローを年度ごとの現価係数で割り引いて求め、埋没費用は除くことを押さえましょう。
関連キーワード: 正味現在価値・埋没費用・現価係数・年金現価係数
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