中小企業診断士 第1次試験 証券投資・企業価値・デリバティブ 練習問題 第10問: 輸出企業X社は、3か月後に100万ドルの代金を受け取る。3か月後を満期とするドルの通貨オプションは、コール・プットとも行使価格が1ドル150円、プレミアムが1ド
輸出企業X社は、3か月後に100万ドルの代金を受け取る。3か月後を満期とするドルの通貨オプションは、コール・プットとも行使価格が1ドル150円、プレミアムが1ドル当たり3円で、プレミアムは契約時に受け払いする。X社が次のいずれかの取引を100万ドル分行い、満期の直物レートが1ドル140円となったとき、プレミアムの受け払いを含めた円の手取りが1億4,700万円となる取引として、最も適切なものはどれか。金利は無視する。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 4. ドルのプットオプションを買う
「ドルのプットオプションを買う」が適切です。プットオプションは原資産を行使価格で売る権利、コールオプションは買う権利です。
買い手はプレミアムを売り手に支払い、売り手は買い手が行使すれば応じる義務を負います。プットを買うと、直物140円は行使価格150円より円高(ドル安)なので権利を行使して150円でドルを売り、150円×100万ドル−プレミアム300万円=1億4,700万円となります。
「コールオプションを買う」と、150円でドルを買う権利は直物140円より不利なので放棄し、ドルは直物で売るので、140円×100万ドル−300万円=1億3,700万円です。「プットオプションを売る」と、プレミアム300万円を受け取りますが、買い手が行使すれば150円でドルを買い取る義務を負い、直物140円との差1,000万円を失うので、1億4,000万円+300万円−1,000万円=1億3,300万円です。
「コールオプションを売る」と、買い手は行使しないので受け取ったプレミアムが残り、1億4,000万円+300万円=1億4,300万円です。輸出企業のドル安への備えはプットの買いで、手取りの下限を作りつつプレミアムの分だけ手取りが減る、と押さえましょう。
関連キーワード: プットオプション・コールオプション・プレミアム・行使価格
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