中小企業診断士 第1次試験 証券投資・企業価値・デリバティブ 練習問題 第9問: 非上場の対象会社の直近の税引前当期純利益は80百万円で、損益計算書には支払利息20百万円と減価償却費50百万円が計上されている(特別損益はない)。貸借対照表の有
非上場の対象会社の直近の税引前当期純利益は80百万円で、損益計算書には支払利息20百万円と減価償却費50百万円が計上されている(特別損益はない)。貸借対照表の有利子負債は400百万円、現金及び預金は100百万円である。類似する上場会社のEV/EBITDA倍率が6倍のとき、乗数法(マルチプル法)による対象会社の株主価値として、最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 4. 600百万円
600百万円が適切です。EBITDAは利払い前・税引前・減価償却前の利益で、税引前当期純利益に支払利息と減価償却費を足し戻して求めます(特別損益はありません)。
80+20+50=150百万円です。類似会社の倍率を当てはめると、EV(事業全体の価値。株主と債権者の取り分の合計から現金を除いたもの)=150×6=900百万円です。
EVは株主価値に有利子負債を足し、現金及び預金を差し引いた値なので、株主価値=EV−有利子負債+現金及び預金=900−400+100=600百万円になります。有利子負債から現金及び預金を引いた純有利子負債(400−100=300)をEVから引く、と考えても同じです。
「900百万円」は、倍率で出したEVをそのまま株主価値とした値で、債権者の取り分を引いていません。「500百万円」は、現金及び預金を足し戻さず900−400とした値です。
「480百万円」は、支払利息を足し戻さずにEBITDAを80+50=130とし、130×6−300=480とした値です。EV/EBITDA倍率で出るのは事業全体の価値で、株主価値はそこから純有利子負債を引いて求めます。
関連キーワード: 乗数法・EV/EBITDA倍率・純有利子負債・株主価値
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