中小企業診断士 第1次試験 簿記・財務諸表・税務会計 練習問題 第10問: P社は2026年3月31日に、S社の発行済株式の80%を1,000万円で取得し、S社を子会社とした。同日のS社の資本は資本金600万円と利益剰余金400万円で、
P社は2026年3月31日に、S社の発行済株式の80%を1,000万円で取得し、S社を子会社とした。同日のS社の資本は資本金600万円と利益剰余金400万円で、S社が保有する土地(帳簿価額300万円)の同日の時価は400万円であった。ほかの資産と負債は帳簿価額と時価が等しく、税効果は考えない。連結財務諸表に関する会計基準に従って作成する支配獲得日の連結貸借対照表に計上する、のれんと非支配株主持分の組合せとして、最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 2. のれん120万円、非支配株主持分220万円
「のれん120万円、非支配株主持分220万円」が適切です。連結財務諸表に関する会計基準は、支配獲得日に子会社の資産と負債のすべてを時価で評価する全面時価評価法を定め(第20項)、その評価差額を子会社の資本に含めます(第21項)。
子会社の資本のうち非支配株主に帰属する部分が非支配株主持分になり(注7)、親会社の投資と親会社の持分との差額がのれんになります(第24項)。計算の順は次のとおりです。
①評価差額=400−300=100万円。②評価し直した後のS社の資本=600+400+100=1,100万円。
③のれん=1,000−1,100×80%=120万円。④非支配株主持分=1,100×20%=220万円。
「のれん200万円、非支配株主持分200万円」は、土地を評価し直さず帳簿価額の資本1,000で計算した値です。「のれん150万円、非支配株主持分250万円」は、S社全体を1,000÷0.8=1,250と評価し、非支配株主の分ののれん30まで計上した値です。
「のれん120万円、非支配株主持分200万円」は、評価差額を親会社の持分80%分だけ計上する部分時価評価法の値で、この会計基準は全面時価評価法だけを定めています。支配獲得日には子会社の資産と負債をすべて時価で評価し直し、評価差額を含めた子会社の資本を親会社の持分と非支配株主持分に分けると押さえましょう。
関連キーワード: 連結・のれん・非支配株主持分・評価差額・全面時価評価法
2026年度版 みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書 (下) 経済学・経済政策、経営情報システム、経営法務、中小企業経営・中小企業政策
Amazon でテキストを見る模試 (25問)
この問題が解けたら、本試験はどうですか?本番形式で、ほかの科目もまとめて確かめる
本番形式の模擬試験で実力チェックPremium (月980円)Premium (ご利用中)制限時間 1時間