登録販売者試験は全120問を240分で解くマークシート試験です。多くの都道府県では午前・午後の2部構成で実施され、各60問が割り振られます。問題そのものより、当日「最後まで集中が切れない段取り」を作れたかで合否が分かれます。とくに最大の山である第3章(40問)が午後に回る日程だと、午前で力を使い切った人ほど午後に失速します。当日を運任せにせず、出発前・午前・午後に分けて、それぞれ「何を見て何をするか」を先に決めておきましょう。
この記事で分かること
- 全120問・240分という試験構成と、午前午後で崩れやすいポイント
- 1問あたりの時間目安と、見直しまで残す現実的な時間配分
- 昼休みをどう使えば午後に集中を取り戻せるか
- 当日にやりがちな失敗と、その場で立て直す方法
試験の全体像を数字でつかむ
まず構成を頭に入れます。120問を240分で解くので、単純計算で1問あたり2分です。ただし全問を2分かけて解く必要はありません。第1・4・5章のように知識を問う問題は1分前後で判断でき、ここで貯めた時間を第3章の成分問題に回すのが基本戦略です。
| 章 | 問題数 | 性質 | 当日の扱い |
|---|---|---|---|
| 第1章 共通する特性 | 20問 | 知識・常識寄り | 速く確実に取る |
| 第2章 人体の働き | 20問 | 仕組みの理解 | 標準ペース |
| 第3章 主な医薬品 | 40問 | 暗記量が最多・最難 | 時間を厚く配分 |
| 第4章 法規・制度 | 20問 | 暗記中心 | 速く取る |
| 第5章 適正使用・安全対策 | 20問 | 第3章と関連 | 標準ペース |
午前に第1・2・4章、午後に第3・5章という割り当ての日程が多く、難所の第3章が後半に来ます。合格には全体70%(120問中84問)以上に加えて、各章でも一定割合(都道府県により概ね35〜40%)を超える必要があり、どこか1章が極端に低いと足切りで不合格になります。「得意章で荒稼ぎして苦手章は捨てる」が通用しないのはこのためです。
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出発前:当日朝の不安を前夜に消しておく
当日朝に探し物をすると、それだけで集中の出だしが乱れます。持ち物は前夜に1か所へまとめておきます。
- 受験票
- 身分証明書
- 鉛筆(HB数本)・シャープペン
- 消しゴム
- 腕時計(会場に時計があるとは限らず、スマホは時計代わりに使えない。選び方)
これに加えて、上着(会場の冷暖房は調整できないことが多い)、昼食と飲み物、午後用の軽い間食を持つと当日のコンディションが安定します。会場までの経路と所要時間は前日までに調べ、開場時刻に余裕を持って着く電車を1本前にしておきます。マークシート方式では、見直しに使う腕時計の有無が時間配分の精度を直接左右します。秒針付きのアナログだと残り時間の感覚をつかみやすいでしょう。受験案内は都道府県ごとに持ち込み可能なものが微妙に異なるため、申込時の要項に一度目を通しておくと安心です。
午前:1周目は「即答できる問題」だけ拾う
午前のコツは、最初から完璧に解こうとしないことです。1周目は問題用紙の頭から順に、即答できる問題だけマークし、少しでも迷ったら印をつけて飛ばします。これで前半に難問が固まっていても時間切れを防げます。
- 1周目(目安60分): 即答できる問題だけ解く。迷った問題には「△」を残す
- 2周目(目安40分): △の問題に戻り、消去法で詰める
- 見直し(目安20分): マーク欄と問題番号のずれを必ず指差し確認する
マークのずれは1つずれると以降が全部ずれる事故につながります。章が切り替わる節目で番号を合わせる習慣をつけてください。
昼休み:リセットが第3章の失速を防ぐ
午後の鍵は昼休みの過ごし方です。やってはいけないのが、友人やSNSで午前の答え合わせをすること。午前の点は変えられないのに、できなかった問題が気になって午後の集中を削ります。昼休みは軽く食べ、第3章の自分用まとめ(成分の分類メモなど)だけを眺めてウォームアップに使います。
午後:第3章40問の具体的な時間の使い方
午後は第3章40問+第5章20問の計60問で120分です。最難関の第3章に時間の約7割(80〜85分)を充て、残りを第5章に使うのが現実的な配分です。
- 第3章(40問): 1問あたり2分〜2分20秒を目安に進む。知っている成分・漢方から先に解き、見覚えのない成分名で固まったら印をつけて飛ばす。全問1回転させてから戻る方が取りこぼしが減る。
- 第5章(20問): 第3章と内容が重なる部分があるため、第3章で思い出した知識をそのまま使えることも多い。第3章を終えた時点で残り30〜35分を目安に着手する。
最後の5〜10分は全体の見直し時間として残し、マーク欄と問題番号のずれを必ず確認します。
やりがちな失敗と立て直し方
失敗1: 1問目から完璧に解こうとして前半で時間を溶かす。 1周目は即答できる問題だけ拾い、迷ったら飛ばす。全問を1度は見てから戻る方が取りこぼしが減ります。
失敗2: 昼休みに午前の答え合わせをして午後に引きずる。 終わった試験は採点しない。昼休みは食事と軽いまとめ確認だけに使い、気持ちをリセットします。
失敗3: 午後の第3章で知らない成分にこだわって失速する。 分からない問題は印をつけて飛ばし、解ける問題を先に確定。残り時間で戻れば十分です。
まとめ
登録販売者の試験当日は、出発前・午前・午後で「何を見て何をするか」を前もって決めておけば崩れません。決め手は、難所の第3章が回ってくる午後まで集中を残す段取りです。今夜できる最初の一歩として、持ち物5点を1か所にまとめ、会場までの経路と到着時刻を紙にメモしておきましょう。本番の時間配分は、登録販売者のオリジナル予想問題を本番と同じ制限時間で1回通して確かめておくと、当日のペースが体に入ります。
出典:
- 厚生労働省 — 登録販売者試験問題の作成に関する手引き
- 各都道府県 登録販売者試験 — 受験案内・実施要領



























