合格には筆記と実技の両方が必要
消防設備士甲種4類は、筆記の各科目40%以上、筆記全体60%以上、実技60%以上をすべて満たす必要があります。筆記の高得点で実技の不足を補うことはできません。消防試験研究センター「試験の方法」が示す基準です。
以下の正答数は試験の一部免除がない場合の計算です。
| 確認する条件 | 問題数 | 基準に届く正答数 |
|---|---|---|
| 消防関係法令 | 15問 | 6問以上(40%) |
| 基礎的知識(電気) | 10問 | 4問以上(40%) |
| 構造・機能・工事・整備 | 20問 | 8問以上(40%) |
| 筆記全体 | 45問 | 27問以上(60%) |
| 実技(鑑別等5問+製図2問) | 7問 | 成績60%以上。大問の正答数には換算しない |
法令の15問は共通8問と類別7問、構造・機能等の20問は電気12問と規格8問です。甲4の基礎科目は電気10問で、機械との合計ではありません。公式の試験科目・問題数で確認できます。
筆記は「合計」と「科目別」を別々に計算する
次の表は、基準の読み方を示す計算例です。実際の受験者の成績を集計したものではありません。
| 例 | 法令/15 | 電気/10 | 構造等/20 | 合計/45 | 筆記の判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| A | 6 | 4 | 8 | 18(40%) | 各科目は満たすが、全体が不足 |
| B | 5 | 8 | 16 | 29(約64.4%) | 全体は満たすが、法令が不足 |
| C | 9 | 6 | 12 | 27(60%) | 筆記の両条件を満たす |
| D | 9 | 6 | 11 | 26(約57.8%) | 各科目は満たすが、全体が不足 |
Cの27問は合格基準ちょうどです。ここから1問落とすと26問になり、全体60%に届きません。 科目ごとに60%を目指すことは学習の目安になりますが、「1〜2問落としても余裕がある」点数ではありません。
練習では、まず各科目の誤答を分類してください。法令の数字、電気の計算、構造の機器判別では直し方が違います。解き直した正答数だけでなく、選んだ理由を説明できるかを確かめると、暗記した問題と理解した問題を区別できます。
実技60%を「7問中4〜5問」に置き換えない
実技は鑑別等5問と製図2問ですが、公式の基準は問題数ではなく実技試験の成績60%以上です。確認したセンターの試験方法・科目表・FAQと消防法施行規則第33条の11の2では、大問ごとの具体的配点や部分点の付け方を確認できません。
そのため、次のような計算はできません。
- 7×0.6=4.2として、4〜5問の正解で合格と判断する。
- 製図1問の完答と、もう1問の途中解答で一定の得点になると見積もる。
- 製図が白紙のとき、鑑別の正答数だけで合否を決める。
部分点がないと断定する意味でもありません。確認できない配点を前提に学習計画を立てない、ということです。鑑別は名称と理由を自分で書き、製図は与えられた条件に沿って最後まで解く練習をしてください。教材に配点がある場合も、それは教材内の自己採点用であり、本試験と同じ配点とは限りません。
免除を申請した人は、残る問題で確認する
センターは、一部免除を受けた場合には免除以外の問題について合格基準を適用すると案内しています。この記事の45問・27問を、免除後の試験にそのまま当てはめないでください。
受験する類、免除に使う資格、申請内容をそろえ、公式の試験科目・免除案内から該当する表を確認します。残る科目と問題数を書き出してから、科目別40%と筆記全体60%を計算します。実技の免除がある場合も、残る問題の成績で判定されます。
試験時間も変わります。免除なしの甲4は筆記と実技を合わせて3時間15分です。一部免除がある人は、同じ時間が使えると思わず、受験案内と受験票の時間を確認してください。
選択式演習と紙の製図練習を使い分ける
ぴよパスには甲4の選択式の予想問題が345問あります。法令・電気・設備の知識を確認し、解説から間違えた条件を調べ直すために使えます。
実技カテゴリも選択式です。手書きの製図や記述答案を採点する機能ではありません。 通常の模擬試験は40問の選択式で、本試験の筆記45問+記述式実技7問とは構成が異なります。サイトの結果だけで本試験の実技60%を取れるとは判断できません。
紙の問題集では、解答を隠して図面を完成させ、模範解答と条件ごとに照合します。間違いは「区域」「感知器の選定」「個数」「配線」に分けて記録し、該当する知識を選択式演習で復習してから、紙で描き直す流れにしてください。
製図問題の手持ちが足りない場合には、次の製図専門問題集が候補になります。出版社は、テキストや総合問題集の実技部分を補完する本として案内しています。すでに十分な製図演習があるなら、先にその本を解き直してください。
弘文社の商品説明と正誤表を確認して選んでください。
練習後に残す記録
| 学習したもの | 残す記録 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 筆記の演習 | 各科目の正答数と全体の正答数 | 不足する科目の条件や計算を復習する |
| 鑑別の記述 | 名称・用途・理由のどこを誤ったか | 解答を隠して説明を書き直す |
| 製図 | 区域・選定・個数・配線のどこを誤ったか | 同じ条件の図面をもう一度描く |
| 通し演習 | 筆記・鑑別・製図に実際に使った時間 | 未着手の問題が残るなら解く順序を見直す |
→ 実技に使う知識を選択式で確認する → 40問の選択式模擬試験(Premium)
出典(2026年9月10日確認)


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