この記事で分かること
- 第1〜6類の性質を覚える語呂合わせ
- 各類の指定数量を覚える語呂合わせ
- 消火方法の可否を覚える語呂合わせ
- 保存方法を覚える語呂合わせ
- 混同しやすい類の区別を覚えるテクニック
この記事では危険物甲種で使える語呂合わせを類ごとにまとめています。すべてぴよパス編集部が考案したオリジナルです。
第1類(酸化性固体)の語呂合わせ
性質の語呂合わせ
「1類は酸素をあげる人。自分は燃えないが、相手を燃やす」
第1類は酸化性固体です。自身は不燃性ですが、他の可燃物に酸素を供給して燃焼を促進します。
代表物質の語呂合わせ
「エン・カエン・カマン・ジュウクロム」
- エン → 塩素酸塩類
- カエン → 過塩素酸塩類
- カマン → 過マンガン酸塩類
- ジュウクロム → 重クロム酸塩類
指定数量の語呂合わせ
| 品名区分 | 指定数量 | 語呂 |
|---|---|---|
| 第1種酸化性固体 | 50kg | 「ゴジュウ(50)で1種」 |
| 第2種酸化性固体 | 300kg | 「サンビャク(300)で2種」 |
| 第3種酸化性固体 | 1,000kg | 「センキロ(1000)で3種」 |
「ゴ・サン・セン。種の数字が大きいほど指定数量も大きい」
消火方法の語呂合わせ
「1類の消火は大量の水。でもアルカリ金属の過酸化物は水NG」
大量の水で冷却消火が基本ですが、過酸化ナトリウムなどアルカリ金属の過酸化物は水と反応するため注意が必要です。
第2類(可燃性固体)の語呂合わせ
性質の語呂合わせ
「2類は自分が燃える固体。低温でも火がつく」
第2類は比較的低温で着火しやすい可燃性の固体です。
代表物質の語呂合わせ
「いおう(硫黄)・あか(赤りん)・てつ(鉄粉)・マグ(マグネシウム)、2類は粉と塊」
指定数量の語呂合わせ
| 品名 | 指定数量 | 語呂 |
|---|---|---|
| 硫化りん・赤りん・硫黄 | 100kg | 「ヒャク(100)で硫赤硫」 |
| 鉄粉 | 500kg | 「ゴヒャク(500)で鉄」 |
| 金属粉(マグネシウム等) | 100kg〜500kg | 品名による |
| 引火性固体 | 1,000kg | 「センキロ(1000)で引火性固体」 |
消火方法の語呂合わせ
「2類は乾燥砂が基本。鉄粉・マグネシウムには水をかけるな」
鉄粉やマグネシウムは水と反応して水素を発生するため、乾燥砂や金属火災用粉末消火剤を使います。
「テツ・マグに水は禁物、水素が出て爆発」
第3類(自然発火性・禁水性)の語呂合わせ
性質の語呂合わせ
「3類は空気か水でアウト。外部の刺激で勝手に反応」
第3類は空気中で自然発火するか、水と接触して発火・発熱する物質です。
代表物質と保存方法の語呂合わせ
「ナカ(ナトリウム・カリウム)は油の中、黄りんは水の中」
| 物質 | 保存方法 | 理由 |
|---|---|---|
| ナトリウム・カリウム | 石油中に保存 | 水と激しく反応するため |
| 黄りん | 水中に保存 | 空気中で自然発火するため |
この保存方法の違いは試験頻出です。「ナカは禁水で油保存、黄りんは禁空気で水保存」と対比で覚えます。
指定数量の語呂合わせ
| 品名 | 指定数量 | 語呂 |
|---|---|---|
| カリウム・ナトリウム | 10kg | 「ジュウ(10)キロで規制、3類は少量から危険」 |
| 黄りん | 20kg | 「ニジュウ(20)で黄りん」 |
| アルキルアルミニウム | 10kg | 「アルキルもジュウ(10)キロ」 |
「3類は10kgから規制。少量でも超危険」
消火方法の語呂合わせ
「3類に水は絶対NG。乾燥砂で覆って空気を遮断」
禁水性物質に水をかけると激しく反応するため、乾燥砂・膨張ひる石・膨張真珠岩で覆う消火法が基本です。
第4類(引火性液体)の語呂合わせ
性質の語呂合わせ
「4類は火がつく液体。蒸気が空気と混ざって引火する」
第4類は蒸気が空気と混合して引火・燃焼する液体です。液体そのものが燃えるのではなく、蒸気が燃える点が重要です。
指定数量の語呂合わせ(乙4の復習)
「ゴ・ニ・ヨン・セン・ニセン・ロク・イチマン」
| 品名 | 指定数量 | 語呂 |
|---|---|---|
| 特殊引火物 | 50L | ゴ(50) |
| 第1石油類(非水溶性) | 200L | ニ(200) |
| アルコール類 | 400L | ヨン(400) |
| 第2石油類(非水溶性) | 1,000L | セン(1000) |
| 第3石油類(非水溶性) | 2,000L | ニセン(2000) |
| 第4石油類 | 6,000L | ロク(6000) |
| 動植物油類 | 10,000L | イチマン(10000) |
水溶性の指定数量
「水に溶ける分、倍までOK」
水溶性液体の指定数量は非水溶性の2倍です。水に溶けると濃度が下がり危険度が低くなるため、規制量が緩和されています。
消火方法の語呂合わせ
「4類に水はダメ。泡・CO2・粉末で窒息消火」
第4類は水より比重が小さいため、水をかけると水面に浮いて火面が広がります。泡消火剤・二酸化炭素・粉末消火剤による窒息消火が基本です。
「ヨン類は軽くて浮く。水かけると火が広がる」
第5類(自己反応性物質)の語呂合わせ
性質の語呂合わせ
「5類は体内に酸素持ち。自分で燃えて自分で爆発」
第5類は分子内に酸素を含み、外部からの酸素供給なしに燃焼・爆発します。
代表物質の語呂合わせ
「ニトロ・TNT・カサンカ、5類は爆発3兄弟」
- ニトロ → ニトログリセリン
- TNT → トリニトロトルエン
- カサンカ → 過酸化ベンゾイル(有機過酸化物)
指定数量の語呂合わせ
| 品名区分 | 指定数量 | 語呂 |
|---|---|---|
| 第1種自己反応性物質 | 10kg | 「ジュウ(10)キロで爆発物、5類の1種」 |
| 第2種自己反応性物質 | 100kg | 「ヒャク(100)キロの2種」 |
「5類も10kgから規制。3類と同じく少量注意」
消火方法の語呂合わせ
「5類に窒息消火は効かない。大量の水で冷やすしかない」
第5類は分子内に酸素を持っているため、空気を遮断する窒息消火が無効です。大量の水による冷却消火が基本です。
「5類は自前の酸素で燃える。窒息しても消えない」
第6類(酸化性液体)の語呂合わせ
性質の語呂合わせ
「6類は酸化する液体。1類の液体版」
第6類は酸化性の液体で、第1類(酸化性固体)と同様に他の物質を酸化させます。自身は不燃性です。
代表物質の語呂合わせ
「カサンカスイソ・ショウサン・カエンソサン、6類は酸の3兄弟」
- カサンカスイソ → 過酸化水素
- ショウサン → 硝酸
- カエンソサン → 過塩素酸
指定数量の語呂合わせ
「6類は全部サンビャク(300)キロ」
第6類の指定数量は品名による区分がなく、一律300kgです。「6類=300kg」とシンプルに覚えます。
消火方法の語呂合わせ
「6類そのものは燃えない。漏洩したら大量の水で希釈」
第6類は自身が不燃性のため、消火というより漏洩対策が中心です。可燃物と接触した場合は大量の水で洗い流します。
類をまたいだ語呂合わせ
固体か液体かの語呂合わせ
「イチ・ニは固体、ヨン・ロクは液体、サン・ゴは両方」
| 状態 | 該当する類 |
|---|---|
| 固体のみ | 第1類・第2類 |
| 液体のみ | 第4類・第6類 |
| 固体または液体 | 第3類・第5類 |
水消火NGの語呂合わせ
「サン(3)とヨン(4)には水をかけるな。サンは反応、ヨンは浮く」
| 類 | 水消火の可否 | 理由 |
|---|---|---|
| 第3類 | 原則不可 | 水と化学反応して可燃性ガス発生 |
| 第4類 | 原則不可 | 水より軽く浮いて火面拡大 |
酸化性ペアの語呂合わせ
「酸化性の双子:1類=固体の兄、6類=液体の弟」
第1類と第6類はどちらも「酸化性」ですが、固体と液体の違いがあります。
自ら反応ペアの語呂合わせ
「3類は外から(空気・水で)反応、5類は中から(分子内酸素で)反応」
第3類と第5類の違いは「反応のきっかけが外部か内部か」です。
不燃性の類の語呂合わせ
「1類と6類は自分で燃えない。酸化性だから相手を燃やすだけ」
第1類と第6類は自身が不燃性であるという共通点があります。他の物質に酸素を供給する(酸化する)役割です。
指定数量の全体比較
最小の指定数量で危険度を把握
「少量から規制=危険度が高い」
| 類 | 最小の指定数量 | 危険度のイメージ |
|---|---|---|
| 第3類 | 10kg | 最も危険(少量で規制) |
| 第5類 | 10kg | 最も危険(少量で規制) |
| 第4類 | 50L | 特殊引火物が最も危険 |
| 第1類 | 50kg | 第1種酸化性固体が最も危険 |
| 第2類 | 100kg | 中程度 |
| 第6類 | 300kg | 比較的緩やか |
語呂合わせ:「サンとゴはジュウ(10)から規制、少量でも超危険」
語呂合わせの活用方法
ステップ1:声に出して3回繰り返す
初めて覚える語呂合わせは、声に出して3回繰り返します。視覚と聴覚の両方を使うことで記憶の定着率が上がります。
ステップ2:覚えた直後に練習問題を解く
語呂合わせを覚えたら、すぐに関連する練習問題を解きます。「覚えた知識を使う」経験が記憶をさらに強化します。
ステップ3:寝る前に復習する
就寝前の5〜10分で、その日に覚えた語呂合わせを思い出します。睡眠中の記憶定着効果を活用します。
ステップ4:翌朝に確認する
翌朝、前日の語呂合わせを思い出せるか確認します。思い出せない項目は重点的に復習します。
まとめ
- 各類の性質は一言キーワードで覚え、ペア対比で混同を防ぐ
- 指定数量は「危険度が高いほど少量で規制」の原則を理解する
- 第3類と第4類は水消火NG(理由が異なるのでセットで覚える)
- 第5類は窒息消火が効かない(分子内に酸素を持つため)
- 第1類と第6類は自身不燃性(酸化性で相手を燃やす)
- 語呂合わせは声に出す→即演習→就寝前復習のサイクルで定着
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