危険物取扱者丙種の 過去問は、消防試験研究センターが無料で公開しています。 ホームページの「過去に出題された問題」にある丙種試験のPDFで、過去の問題の一部から、本番1回分と同じ数・同じ科目配分の 25問 と、その答えが載っています。この記事では、PDFの場所と中身、使ってよい範囲、解説が無い問題の確かめ方、本番と同じ形で解く使い方をまとめます。
公式の「過去に出題された問題」の場所と中身
消防試験研究センターのホームページで、「危険物取扱者試験」の「過去に出題された問題」を開くと、甲種・乙種第4類・乙種(第1・2・3・5・6類)・丙種の4つのPDFがあります。丙種は「丙種試験」のPDFです。
| 項目 | 丙種のPDFの内容 |
|---|---|
| 問題数 | 25問(四肢択一) |
| 問題の時期 | 過去の問題の一部で、令和7年度以前に出題したもの(令和8年6月更新) |
| 答え | 最後のページに、問題番号ごとの正解の番号 |
| 解説 | なし(掲載した問題の内容についての問い合わせにも応じないと書かれています) |
公開PDFは、科目ごとに次の順で並んでいます。
| 問題番号 | 科目 | 問題数 | 公開PDFで扱っている内容(例) |
|---|---|---|---|
| 問1〜問10 | 危険物に関する法令 | 10問 | 危険物の区分と品名、貯蔵所・取扱所の区分、指定数量の倍数、運搬、免状の書換え、定期点検、丙種が取り扱える危険物、保有空地、第5種の消火設備、設置の許可・移送・運搬の基準・市町村条例 |
| 問11〜問15 | 燃焼及び消火に関する基礎知識 | 5問 | 燃焼の3要素、一酸化炭素の燃焼(反応する分子の数)、燃焼の形態、消火の原理、静電気 |
| 問16〜問25 | 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 10問 | 丙種で扱う危険物に共通する性質、灯油の火災に適さない消火器、給油取扱所でのタンクの腐食の見つけ方、燃えているガソリンに水をかける危険、引火性液体の取扱いの注意、灯油・軽油・重油・動植物油類・第3石油類の性状 |
表の内容は、公開されている25問で扱っている範囲の例です。本番で同じ問題が出るとは限りません。
使ってよい範囲
PDFの掲載ページには、試験問題の著作権は消防試験研究センターにあり、学校で生徒に配る、自分の学習のために印刷するなど 教育目的(非営利)の場合を除いて、許可なく複製・転用・販売などの二次利用をしてはいけないと書かれています。
- 自分で解くために印刷する → 例外として書かれています。
- 学校で生徒に配る(非営利の教育目的) → これも例外として書かれています。
- ブログやSNSに問題を載せる、社内で共有する、配る、売る → 営利・非営利・イントラネットを問わず、許可なくしてはいけません。
本番の形(丙種)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題 | 25問(法令10問・燃焼及び消火5問・性質並びに火災予防及び消火の方法10問) |
| 形式 | マーク・カードを使う筆記試験(四肢択一式) |
| 試験時間 | 1時間15分(75分) |
| 合格基準 | 3科目それぞれで60%以上 |
| 受験資格 | なし |
| 試験手数料 | 4,200円(非課税) |
5年以上消防団員として勤務し、消防学校の基礎教育または専科教育の警防科を修了した人は、「燃焼及び消火に関する基礎知識」の5問が免除され、20問・1時間になります。願書には、勤務の証明と、消防学校の教育を修了した証明の両方が要ります。
60%以上を科目ごとに取る必要があるので、法令は10問中6問、燃焼及び消火は5問中3問、性質と消火は10問中6問が最低ラインです。合計が高くても、1科目でも下回ると不合格になります。科目の免除を受けた人は、残りの2科目(法令6問・性質と消火6問)で判定されます。
公式の25問の使い方
- テキストを一通り読んでから解く — 公開されている問題は25問だけです。最初の力試しで使い切らず、範囲を一通り終えてから解くほうが、弱い科目を正しく見つけられます。
- 本番と同じ75分で解く — 答えのページを見ないように印刷し、75分を計って問1から問25まで解きます。
- 科目ごとに採点する — 合計点ではなく、法令(問1〜10)・燃焼及び消火(問11〜15)・性質と消火(問16〜25)の3つに分けて正解数を数え、6問・3問・6問に届いたかを見ます。
- 間違えた問題は理由を確かめる — 解説が無いので、テキストで該当の項目を引き直します。法令の問題は、消防法・危険物の規制に関する政令・規則のどの決まりかまで確かめておくと、言い回しを変えた問題にも対応できます。
- 回数は予想問題で増やす — 公式の問題は25問だけなので、通しの練習はテキストの模擬試験や予想問題で増やします。
科目ごとの出方は「危険物丙種の出題傾向と科目別攻略」、指定数量や引火点の覚え方は「危険物丙種の暗記対策」にまとめました。
例題: ぴよパスの予想問題から2問
例題1(法令・指定数量の倍数) 同じ場所でガソリン100Lと灯油500Lを貯蔵する場合の、指定数量の倍数について正しいものを選ぶ問題です。
答え: 合計1.0倍になり、指定数量以上の危険物を貯蔵しているとみなされる。ガソリン(第1石油類・非水溶性)の指定数量は200Lなので100L÷200L=0.5、灯油(第2石油類・非水溶性)は1,000Lなので500L÷1,000L=0.5で、合わせて1.0です(危険物の規制に関する政令 別表第三)。品名か指定数量の違う2つ以上の危険物を同じ場所で貯蔵し、または取り扱うときは、それぞれの倍数を足し、1以上なら指定数量以上として扱われます(消防法第10条第2項)。 この問題を解く →
例題2(性質と消火・軽油) 軽油の性状として正しいものを選ぶ問題です。
答え: 引火点は45℃以上で、主にディーゼルエンジンの燃料に使われる。軽油は第2石油類(消防法 別表第一の備考)で、水には溶けません。蒸気は空気より重く、これは第4類に共通する性質です。引火点は製品の安全データシートでも45℃以上とされていて、灯油の40℃以上と入れ替えて出されやすい数字です。 この問題を解く →
ぴよパスでは、危険物丙種のオリジナル予想問題を、本番と同じ3科目(危険物に関する法令・燃焼及び消火に関する基礎知識・危険物の性質と消火)に分けて、登録不要・無料で公開しています。本番と同じ四肢択一で、全問に解説が付いています。
3科目をまとめて時間を計って解く模擬試験は Premium(月480円)の機能です。問題数・時間・合格基準は本試験にそろえていますが、出題内容はぴよパスのオリジナル予想問題で、本試験の合否を判定するものではありません。
当サイトの問題について
ぴよパスの問題は、消防試験研究センターが公開している問題を写したものではなく、消防法・危険物の規制に関する政令などをもとに独自に作った オリジナルの予想問題 です。
出典
- 一般財団法人消防試験研究センター「危険物取扱者試験 過去に出題された問題」「丙種試験(PDF)」
- 一般財団法人消防試験研究センター「危険物取扱者試験」(試験手数料・受験資格)
- 一般財団法人消防試験研究センター「試験科目及び問題数」(科目と問題数・一部免除)「試験の方法」(形式・試験時間・合格基準)
- 消防法第10条第2項・別表第一、危険物の規制に関する政令 別表第三(e-Gov法令検索)
- ENEOS株式会社「軽油(3号)安全データシート」「灯油 安全データシート」(引火点)
次に読む
- 危険物丙種の予想問題を無料で解く — 3科目の予想問題と模試の形
- 危険物丙種の出題傾向と科目別攻略 — 25問の内訳と学習の順番
- 危険物丙種の合格率・難易度 — 合格率と、落ちる人に多い理由










