通関士試験 輸出申告・輸入申告(NACCS)の作成 練習問題 第3問: 通関業者A社は、輸入者B社の次の仕入書(FOB建て)の貨物について輸入申告を行う。品目1と品目2は別の欄で申告する。 1:品名綿製のTシャツ(メリヤス編み・なせ
通関業者A社は、輸入者B社の次の仕入書(FOB建て)の貨物について輸入申告を行う。品目1と品目2は別の欄で申告する。
| 品目 | 品名 | 品目番号 | 仕入書価格(FOB) | 正味重量 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 綿製のTシャツ(メリヤス編み・なせんしたもの) | 610910010 | 7,350.00米ドル | 420kg |
| 2 | 綿製の女子用ブラウス(織物) | 620630210 | 4,890.00米ドル | 980kg |
次の条件のとき、品目1の欄に入れる課税価格として正しいものはどれか。 ・輸入港までの海上運賃612.00米ドルと保険料85.68米ドルをB社が別に支払っており、仕入書価格に含まれていない。運賃と保険料は、各品目の仕入書価格(FOB)の比で按分する。 ・B社は、売手とB社の双方のために品目1の輸入取引の成立の仲介業務を行ったC社に、品目1の仕入書価格の2%を手数料として別に支払う。 ・B社は、B社の管理の下でB社を代理して品目1の供給者を探し、検査や運送の手配などの買付けの業務を行ったD社に、その業務の対価として品目1の仕入書価格の3%を別に支払う。D社がB社を代理して業務を行っていることは買付委託契約書と業務の記録で確認でき、売手との売買契約書と売手の仕入書も提示できる。D社は売手を代理しておらず、ほかの役務も提供していない。 ・輸入申告の日に適用される外国為替相場は、1米ドル=151.37円とする。 ・外貨の額は端数を処理せずに合計して換算し、円に換算した後に1円未満の端数を切り捨てる。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 5. 1,198,237円
「1,198,237円」が正しい額です。課税価格は、現実支払価格に、含まれていない限度で輸入港までの運賃・保険料その他の運送に関連する費用(関税定率法第4条第1項第1号)と、買手が負担する仲介料その他の手数料(同項第2号イ)を加えた価格です。
ただし、買付けに関し買手を代理する者に買付けの業務の対価として支払う手数料(買付手数料)は除かれます(同号イの括弧書・関税定率法基本通達4-9(1))。売手と買手の双方のために輸入取引の成立を仲介する者に買手が支払う手数料は、課税価格に算入します(同通達4-9(2)イ)。
C社への2%は算入し、B社を代理したD社への3%は算入しません。
計算の順は次のとおりです。①運賃:612.00×7,350÷12,240=367.50ドル。
②保険料:85.68×7,350÷12,240=51.45ドル(運賃等の按分は同通達4-7(3))。③C社の手数料:7,350.00×2%=147.00ドル。
④合計:7,350.00+367.50+51.45+147.00=7,915.95ドル。⑤換算:7,915.95×151.37=1,198,237.3515円(関税定率法第4条の7第1項)。
⑥1円未満を切り捨てて1,198,237円です。
「1,175,985円」は、どちらの手数料も加えなかった額です。
「1,231,614円」は、D社への買付けの対価220.50ドルも加えた額です。
「1,251,554円」は、運賃と保険料の全額を品目1に加え、C社の手数料の代わりにD社への220.50ドルを加えた額です。
「1,209,363円」は、C社の手数料とD社への対価を取り違え、D社への220.50ドルだけを加えた額です。
手数料を算入するかは、名称ではなく受け取る者の役割と業務の実態で決めます(同通達4-9(2)・(3))。
根拠・参照資料: 関税定率法第4条第1項第1号・第2号イ、関税定率法第4条の7第1項、関税定率法基本通達4-7、関税定率法基本通達4-9
関連キーワード: 課税価格・運賃・保険料・按分・仲介料・買付手数料
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