通関士試験 課税価格・関税額・加算税の計算 練習問題 第14問: 輸入者B社は、外国の売手に業務用冷蔵庫20台の製造を発注し、輸入する。取引の事実は次のとおりである。関税定率法第4条第1項の規定により計算した課税価格はいくらか
輸入者B社は、外国の売手に業務用冷蔵庫20台の製造を発注し、輸入する。取引の事実は次のとおりである。関税定率法第4条第1項の規定により計算した課税価格はいくらか。 ・仕入書価格はFOB条件でUS$40,000である ・B社は、輸出港から輸入港(大阪港)までの運賃と保険料US$1,600を負担する ・B社は、製造の過程で品質を確かめるため、自社の技術者Xを売手の工場に派遣した。Xは検査だけを行い、B社はXの渡航費180,000円、滞在費240,000円、賃金300,000円を負担した ・B社は、技術者Yも売手の工場に派遣した。Yは検査と合わせて冷却装置の組立作業に従事し、B社はYの渡航費(支度金を含む)200,000円、滞在費260,000円、賃金340,000円を負担した ・本邦通貨への換算に用いる相場は1米ドル=150円とする
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 4. 7,040,000円
課税価格は7,040,000円です。関税定率法基本通達4-2の3(3)は、輸入貨物の製造過程において買手が検査を行う場合、その検査に要する費用は課税価格に算入しないとしています。
ただし、検査と合わせて製造作業に従事している場合は、その業務を行う者に係る費用は売手のために行われた間接支払に当たるとしています。ここでいう製造作業は加工又は生産のための作業や運搬等、その者に係る費用は渡航費(支度金を含む)・滞在費・賃金等です。
間接支払は現実支払価格に含まれます(関税定率法施行令第1条の4)。このため、検査だけを行ったXの費用720,000円は算入せず、組立作業にも従事したYの費用800,000円は全額を算入します。
輸入港までの運賃と保険料は、FOB条件なので関税定率法第4条第1項第1号により加えます。計算の順は、①仕入書価格US$40,000に運賃と保険料US$1,600を加えてUS$41,600、②換算41,600×150円=6,240,000円、③Yの渡航費・滞在費・賃金の合計800,000円を加えて7,040,000円です。
「7,760,000円」は、Xの費用720,000円も加えた額です。「6,240,000円」は、XとYの費用をどちらも買手の検査の費用とみて除いた額です。
「6,700,000円」は、Yの費用のうち賃金340,000円を除き、渡航費と滞在費の460,000円だけを加えた額です。「6,800,000円」は、輸入港までの運賃と保険料を加えなかった額(6,000,000円+800,000円)です。
製造過程の買手の検査でも、製造作業に従事した者の費用は賃金まで含めて間接支払になると押さえましょう。
根拠・参照資料: 関税定率法第4条第1項・同項第1号、関税定率法施行令第1条の4
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