通関士試験 課税価格・関税額・加算税の計算 練習問題 第3問: 輸入者B社は、外国の売手から衣料品をFOB価格US$30,000で購入し、輸入する。この取引に関しB社が負担した費用は次のとおりである。関税定率法第4条第1項の
輸入者B社は、外国の売手から衣料品をFOB価格US$30,000で購入し、輸入する。この取引に関しB社が負担した費用は次のとおりである。関税定率法第4条第1項の規定により計算した課税価格はいくらか。 ・C社に支払う手数料US$1,200(FOB価格の4%)。C社は、売手とB社の双方のために、この輸入取引の成立の仲介を行った ・D社に支払う手数料US$900(FOB価格の3%)。D社は、買付委託契約書により、B社の管理の下でB社を代理して買付けの業務を行った。その業務の実態も記録で確認でき、税関の求めがあれば売手がB社にあてた仕入書や売買契約書を提示できる(売手は代理していない) ・輸出港から輸入港までの海上運賃US$1,000と保険料US$100 ・本邦通貨への換算に用いる相場は1米ドル=150円とする
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 3. 4,845,000円
課税価格は4,845,000円です。関税定率法第4条第1項第2号イは、買手が負担する「仲介料その他の手数料」を加算の対象とし、括弧書で「買付けに関し当該買手を代理する者」に買付けの業務の対価として支払うもの(買付手数料)を除いています。
関税定率法基本通達4-9は、売手と買手のために輸入取引の成立の仲介を行う者に買手が支払う手数料は課税価格に算入し、買付委託契約書などの文書で買手を代理して買付けを行う者であることが明らかで、実際に買付けの業務を行っている実態も資料で確認できる場合の手数料は買付手数料として算入しないとしています(4-9(3)イ・ロ)。税関の要請があれば売買契約書や仕入書などを提示できることも要件です(同ハ)。
本問のD社はイ〜ハをすべて満たしています。C社の手数料は仲介料なので加算し、D社の手数料は買付手数料なので加算しません。
計算の順は、①FOB価格US$30,000、②仲介料US$1,200を加算、③輸入港までの運賃US$1,000と保険料US$100を加算してUS$32,300、④換算32,300×150円=4,845,000円です。「4,980,000円」は買付手数料も加えた額(US$33,200×150円)です。
「4,665,000円」は仲介料も加えなかった額(US$31,100×150円)です。「4,800,000円」は、二つの手数料の扱いを逆にし、買付手数料だけを加えた額(US$32,000×150円)です。
「4,680,000円」は、仲介料は加えたが、FOB価格に含まれていない輸入港までの運賃と保険料を加え忘れた額(US$31,200×150円)です。売手と買手の双方のための仲介料は加算し、買手を代理する者への買付手数料は加算しないと区別しましょう。
根拠・参照資料: 関税定率法第4条第1項第1号・第2号イ
関連キーワード: 課税価格・仲介料・買付手数料・加算要素・手数料
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