金融AMLオフィサー[実践] 記録・疑わしい取引の届出・態勢 練習問題 第5問: Z銀行の窓口に口座の名義人を名乗る人が来店し、多額の現金の払戻しを申し出た。提示された運転免許証の生年月日が口座開設時の確認記録と異なるため、記録を見直し、本人
Z銀行の窓口に口座の名義人を名乗る人が来店し、多額の現金の払戻しを申し出た。提示された運転免許証の生年月日が口座開設時の確認記録と異なるため、記録を見直し、本人にも質問した。疑わしい点があるかどうかを次に確認させる相手として、最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 2. 統括管理者またはこれに相当する者
「統括管理者またはこれに相当する者」が適切です。統括管理者は、取引時確認(法律が定める本人確認など)や記録の保存、届出などを的確に行うための監査その他の業務を統括する者として事業者が選ぶ人です(犯罪収益移転防止法(犯収法)第11条第3号)。
生年月日の食い違いは、確認記録の人物になりすましている疑いにつながり、厳格な確認の対象です(犯収法第4条第2項第1号)。このように危険性が高い取引では、既存の顧客なら記録を精査し、顧客や代表者等(顧客のために実際に手続に来た人)への質問など必要な調査をした上で、統括管理者かこれに相当する者に疑わしい点があるかを確認させます(犯収法施行規則第27条第1号ハ)。
「取引を受け付けた支店の支店長かその代理の者」は支店の責任者ですが、それだけで、省令が挙げる、選任された統括管理者やこれに相当する者になるわけではありません。「内部監査を担当する部署の職員」は監査の実務を受け持つ人で、統括する者に選ばれた立場ではありません。
高リスクの取引は、質問などの必要な調査をした上で、統括管理者かこれに相当する者に確かめさせます。
根拠・参照資料: 犯罪による収益の移転防止に関する法律第4条第2項第1号、第8条第3項、第11条第3号、犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則第27条第1号ハ
関連キーワード: 高リスク取引・統括管理者・疑わしい取引・厳格な確認