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金融AMLオフィサー[実践]の対策|犯収法と外為法の比べ方と、7分野90問の練習問題

監修 ぴよパス編集部編集方針更新 約10分で読めます
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金融AMLオフィサー[実践]は、三答択一50問(各2点)・90分で、100点満点の70点以上が認定の基準です。50問のうち35問、裏を返せば15問までなら落とせます。協会の会報が「基礎的かつ頻出のテーマ」と書く、犯収法と外為法の比較がひとつの山です。

金融AMLオフィサー[実践]の対策|犯収法と外為法の比べ方と、7分野90問の練習問題
目次

主催は日本コンプライアンス・オフィサー協会で、運営は経済法令研究会です。きんざいの「AML/CFTスタンダードコース」は主催者も法令の基準も別の試験なので、案内や教材を探すときは主催者名まで確かめてください。

試験の形と認定率

項目内容
形式三答択一 50問(各2点)
時間90分
認定の基準100点満点中70点以上(紙の回は「試験委員会にて最終決定」の但し書きあり)
科目基礎知識 / 犯罪収益移転防止法 / 外為取引 / リスクベース・アプローチ(科目ごとの問題数は公式ページに記載なし)
方式CBT(2026年4月27日〜2027年3月31日)と、紙の全国一斉公開試験
受験料5,500円(CBTは事務手数料330円が別)

紙の回の成績は次のとおりです。認定率は、ほかの試験の合格率にあたる数字です。

回実施日受験者認定率平均点
第63回2024年10月27日2,099人78.47%76.59点
第64回2025年3月2日1,600人50.63%68.36点
第66回2025年10月26日1,619人54.35%69.60点
第67回2026年3月1日1,555人65.02%74.08点

回によって認定率に20ポイント以上の差があり、第64回と第66回は平均点が基準の70点を下回りました。三択だから簡単、とは言えません。

[実践][基本][取引時確認]の違い

3つの種目があり、どれも三答択一50問・90分・70点以上です。[実践]は主に営業店の管理者向けで、法制度と実務対応を問います。[基本]は主に一般の行職員・パートの方向け、[取引時確認]は主に窓口業務の方向けです(2026年度からCBTのみ)。ぴよパスの練習問題は、いまは[実践]だけです。

正解率の低かった論点

協会は回ごとに、正解率の低かった問題の論点を公表しています(第64回と第66回の会報は正解率30%未満の問題、第67回の事務局報は「正解率の低かった問題」として)。

回正解率の低かった論点ぴよパスの分野
第64回犯罪収益移転防止法国内の関連法令と対策の変遷
第64回取引時確認特定取引と取引時確認
第64回リスクの特定・評価・低減リスクベース・アプローチと管理態勢
第66回日本国内の対策と変遷、マネロン等関連法令国内の関連法令と対策の変遷
第66回ガイドラインにおける管理態勢リスクベース・アプローチと管理態勢
第66回犯罪収益移転防止法と外為法外為法と外為取引
第67回マネロン等関連法令国内の関連法令と対策の変遷
第67回取引時確認(顧客が自然人以外のときを含む)特定取引と取引時確認
第67回犯罪収益移転防止法と外為法、国外送金等に係る報告義務外為法と外為取引

関連法令は3回続けて、犯収法と外為法の比較は2回続けて挙がっています。会報で分かるのは論点の名前までです。

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犯収法と外為法は、この表で比べる

犯収法は犯罪による収益の移転防止に関する法律、外為法は外国為替及び外国貿易法です。「10万円相当額」は、外貨の取引を円に換算した額です。

見るところ犯収法の取引時確認外為法の本人確認
現金の受払い200万円超資本取引に係る契約に基づくものなら200万円相当額超(本人確認済みの顧客を除く)
現金を伴う振込10万円超外国へ向けた支払いか、居住者の顧客と非居住者の間の支払等なら10万円相当額超
口座からの振替で外国へ送金現金の基準には当たらない10万円相当額超
預金の契約口座の開設は金額を問わない非居住者との預金契約など、資本取引は金額を問わない
両替200万円超200万円相当額超
個人の顧客で確かめること氏名・住居・生年月日に加え、取引の目的と職業氏名・住所または居所・生年月日まで

犯収法は、金額を下回っていても、疑わしい取引や、1回の金額を減らすために分けたと一見して明らかな取引なら確認の対象になります。

報告の基準は別にあります。

制度基準誰が出すか
支払等の報告(外為法)3,000万円相当額超(貨物の輸出入に直接伴う支払いなどは除く)支払いをした顧客(銀行の為替取引によるものは銀行を経由)
国外送金等調書(国外送金等調書法)100万円超金融機関が翌月末までに税務署へ

1問で試す

次の問いは、ぴよパスの外為法と外為取引の問題を短くしたものです。

普通預金口座の30万円を振替で外国の親族へ送る依頼を受けた。送金はこの金融機関が自ら行う。金額の基準はどうなるか。

答えは「外為法の基準には当たるが、犯収法の10万円の基準には当たらない」です。外為法の基準は支払いの方法を問わず、外国へ向けた送金が10万円相当額を超えるかどうかで決まります。犯収法のこの10万円は、現金の受払いをする取引で為替取引を伴うものの基準なので、振替には当たりません。現金を伴わない預金の払戻しにも別の10万円の基準がありますが、他の事業者が行う為替取引のための定めで、自ら送金するこの問いには当たりません。

同じ「10万円」でも、外為法は支払いの向きと相手が非居住者かを見て、犯収法は現金の受払いがあるかを見ています。金額と一緒に、何を見る基準なのかを押さえます。

三択で、消去に頼らない解き方

三択は、言い切りが強い肢や極端な肢を消すだけで当たることがあります。ぴよパスのリスクベース・アプローチの問題を、試験の知識を使わせずに AI に解かせて測ると、ほかの分野より当たりやすく、書き直してもその傾向が残りました。「リスクに応じて判断する」が内容そのものなので、穏当に読める肢を選びたくなるからです。

本試験ではこの分野にも、正解率が30%を下回った問題があります(第64回と第66回)。穏当な肢を選ぶ癖がつくと危ないので、次の順で解きます。

  1. 答えを選ぶ前に、3つの肢それぞれの誤りの理由を言う。たとえば「これは第1線(営業部門)と第2線(管理部門)の取り違え」のように、どこが違うかを言葉にします。
  2. 数字が出たら、どの法律の、どの取引の基準かを言う。「200万円」で止めず、「犯収法の現金の受払い」まで言います。
  3. 解説の最後の文を、自分の言葉で言い直す。ぴよパスの解説は、その問題で覚えることを最後の1文に置いています。
  4. ガイドラインの問題は場面に戻す。自分が支店の管理者なら誰に何を頼むかを考え、第1線・第2線・第3線(内部監査)の誰の仕事かを確かめます。

7分野90問の使い方

金融AMLオフィサー[実践]の練習問題は、すべて独自に作ったもので、本試験の問題ではありません。7分野はぴよパスの分け方で、本試験の配分を示すものではありません。解説には金額や期間の出どころと、用語の意味を書いています。

分野問題数先に押さえること
マネロンの基礎と国際的な枠組み9問マネロン・テロ資金供与・拡散金融の違い、FATFの勧告の変遷
国内の関連法令と対策の変遷9問麻薬特例法から犯収法までの流れ、犯罪収益を隠す罪と受け取る罪
特定取引と取引時確認16問金額の基準、確認が要らない取引、法人の実質的支配者
確認の方法とハイリスク取引11問本人確認書類、厳格な確認が要る取引
記録・疑わしい取引の届出・態勢9問記録の起算点、届出の判断の項目
外為法と外為取引18問上の比較の表、報告の基準、経済制裁の確認
リスクベース・アプローチと管理態勢18問リスクの特定・評価・低減の順、3つの防衛線

第69回(紙)は 2026年12月6日(日)10:00〜11:30 で、申込は10月19日に締め切られました。これから受けるならCBTで、2027年3月31日まで受けられます。申込は3月28日までで、予約は申込日から3日目以降です。

時期やること
1週目特定取引と取引時確認。金額の基準を、法律ごとに表で書き出す
2週目確認の方法、記録・届出。起算点と保存の期間を言えるようにする
3週目外為法。上の比較の表を何も見ずに書く
4週目基礎と関連法令の変遷。正解率の低い回が続く論点なので、法律ができた順と広がった範囲を言えるようにする
5週目リスクベース・アプローチ。肢ごとの誤りの理由を言いながら解き、間違えた問題を全分野で解き直す

本試験の問題に近い形で練習するには、協会編の『金融AMLオフィサー[基本][実践]対策問題集 2026年度受験用』があります(目次の末尾に本試験の問題と解答の章があります)。

2027年に受ける方へ

CBTの期間の後半に改正があるので、受ける時期と教材の版を確かめてください。

  • 2027年1月4日: 外為法第17条(銀行等の確認義務)の改正が施行されます。銀行等が確認しなくてよい資本取引の支払等を政令で定める形になります。
  • 2027年4月1日: 犯収法施行規則の改正で、本人確認は原則としてICチップ情報の読み取りや送信によることになり、非対面では原則として本人確認書類の画像や写しを使えなくなります(各金融機関等の判断で先に実施する場合があります)。外為法側の本人確認の方法を定める省令も、同じ日に変わります。

ぴよパスの問題のうち、この施行規則の改正の前後で答えが変わるものは、問題文に「2026年4月1日現在施行の省令による」と書いています。試験の法令の基準日は公式の案内に見当たらないので、心配なら経済法令研究会に確かめてください。

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迷いやすいところ

金融コンプライアンス・オフィサー2級と、どちらから受けますか

決まった順番はないので、仕事で必要な方からで構いません。[実践]はどなたでも受験でき、金融コンプライアンス・オフィサー2級にも受験資格はありません。範囲が違う別の試験で、金融コンプライアンス・オフィサー2級の練習問題も無料で解けます。

CBTと紙で、内容は変わりますか

経済法令研究会の案内では、CBTの出題範囲・難易度は紙の試験と同様です。ただし、勤務先で必修になっている場合に同じものとして扱うかは、勤務先の判断とされています。職場の指定で受ける方は、先に担当の部署へ確かめてください。CBTは問題を持ち帰れません。

紙の回の応募者の約6割は信連・農協の方です(第66回で63.01%、第67回で57.06%)。ぴよパスの問題も、銀行だけでなく農協や信用金庫の場面を混ぜています。

CBTは、不合格でも受け直せますか

受け直せます。CBT-Solutionsの種目の案内に、再受験は「何回でも受験予約可能」とあります。受験のたびに受験料がかかるので、間違えた分野を解き直してから予約します。

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出典

金融AMLオフィサー[実践]の予想問題を無料で解けます

全 90 問の練習問題と解説は登録不要・無料 / 進捗の保存は無料登録

合格率
65.02%(第67回・2026年3月1日実施)/ 54.35%(第66回・2025年10月26日実施)/ 78.47%(第63回・2024年10月27日実施)
受験料
5,500円(税込)。CBT方式は別途 事務手数料330円(税込)
試験時間
90分

ここまで読めたら、掲載範囲の問題を1問解いて、理解を確かめてみましょう。

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この記事の執筆者

ぴよパス編集部

ぴよパス編集部 / 資格試験コンテンツ編集

担当領域: 消防設備士・危険物取扱者・電気工事士などの国家資格、普通免許・原付の学科、 簿記・FP 技能検定・IT パスポート・宅地建物取引士などの検定・資格まで100 以上の試験の問題作成・解説執筆を担当

公的機関の公表データ・法令の条文・試験実施団体の公式情報を一次資料として参照しています。 記事と問題の作成には AI を使っています。問題はすべてオリジナルで、 自動の検査と、作成とは別の担当による反証 (事実と出典を選択肢ごとに確かめる) を通してから公開しています。

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の結果を保証するものではありません。 試験の最新情報 (日程・受験料・合格基準等) は各試験実施団体の公式サイトで必ずご確認ください。 記事中に誤りを発見された場合は お問い合わせフォーム よりご指摘ください。

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