一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ 構造 練習問題 第59問: 国土交通省官庁営繕部の木造計画・設計基準の資料に照らして、木造の建築物の振動対策に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
国土交通省官庁営繕部の木造計画・設計基準の資料に照らして、木造の建築物の振動対策に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 3. 歩行による倍調波共振を考えると、床梁の固有振動数は、通常10Hz以上とすることが望ましい。
「…床梁の固有振動数は、通常10Hz以上とすることが望ましい」が適当です。木造計画・設計基準の資料3.2.7.4は、固有振動数が低く減衰が小さい床では、歩調の整数倍の振動数が床の固有振動数と一致すると歩数を重ねるごとに振幅が増す倍調波共振が生じ、一般に歩行の4倍調波成分まで発生する可能性があるとしています。
通常の歩調の範囲が1.6〜2.3Hzであることから、床梁の固有振動数は通常10Hz以上とすることが望ましいとしています。「床の質量を増したり剛性を上げたりする対策を…基本」は誤りで、3.2.7.1は、床での対策は効果的だが一般に木造の建築物では限界があるとし、振動源の加振力の低減と、静寂さが必要な室を振動源から離す配置を基本としています。
「人体は単なる積載物として働く…」も誤りで、3.2.7.4(5)⑤は、人体は単なる積載物ではなく、一般に固有振動数は大きくは変化しないが、減衰は大きくなるとしています。「両端固定とすると、安全側」も誤りで、3.2.7.4(5)①は、梁端部の支持条件を両端ピン支持とすると安全側の計算結果となるとしています。
木造の床梁は歩調の4倍までの共振を避けて固有振動数を通常10Hz以上とし、算定は両端ピンで安全側と覚えましょう。
関連キーワード: 振動対策・倍調波共振・固有振動数・木造計画・設計基準
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