一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ 構造 練習問題 第30問: 杭基礎の設計に関する次の記述のうち、国土交通省官庁営繕部の建築構造設計基準(令和3年改定)とその資料、文部科学省の小学校施設整備指針(令和4年6月)に照らして、
杭基礎の設計に関する次の記述のうち、国土交通省官庁営繕部の建築構造設計基準(令和3年改定)とその資料、文部科学省の小学校施設整備指針(令和4年6月)に照らして、最も適当なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 3. 地盤沈下が生じている地域やそのおそれがある地域で杭基礎を用いる場合は、必要に応じて負の摩擦力を検討する。
「地盤沈下が生じている地域…必要に応じて負の摩擦力を検討する」が適当です。文部科学省の小学校施設整備指針は、地盤沈下を生じている地域やその可能性がある地域で杭基礎を用いる場合、必要に応じ負の摩擦力の検討を行うことが重要としています。
周りの地盤が杭より大きく沈むと杭の周面に下向きの摩擦力が働き、杭に余分な押込みの力が加わるためです。「直接基礎と杭基礎を併用し」は誤りで、同指針は構造的に一体となる建物の基礎形式は1種類とし、良質かつ同一の地盤に支持させることが重要としています。
「極限地盤反力法による計算で考慮する」も誤りで、建築構造設計基準の資料9.4.2(3)は、この場合の相互作用を、建物・杭・地盤の連成振動解析や応答変位法(地盤から受ける変形を杭に与えて静的に解く方法)などで考慮するとしています。極限地盤反力法は、同じ資料で杭のみの水平耐力を求める簡便法として示されている方法です。
「杭は鉛直力を支持するもの」も誤りで、同指針は必要に応じ杭が負担する水平力に対する安全性を検討することが重要としています。構造的に一体の建物は基礎形式を1種類とし、杭基礎では負の摩擦力・杭の水平力・地盤の強制変形による相互作用を必要に応じて検討すると整理しましょう。
関連キーワード: 杭基礎・負の摩擦力・異種基礎・地盤沈下
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