銀行業務検定試験 財務2級 収益認識 練習問題 第1問: 取引先の甲社(決算は毎年3月31日)は、X1年10月1日に機械の販売と保守サービスを一括して契約した。契約額は10,800千円である。機械と保守サービスは別個の
取引先の甲社(決算は毎年3月31日)は、X1年10月1日に機械の販売と保守サービスを一括して契約した。契約額は10,800千円である。機械と保守サービスは別個の履行義務で、機械は引渡し時に、保守サービスは契約期間にわたり月割りで均等に収益を認識する。資料は次のとおりである(単位:千円)。
| 項目 | 機械 | 保守サービス |
|---|---|---|
| 独立販売価格 | 9,600 | 2,400 |
| 移転の時期 | X1年10月1日に引渡し | X1年10月1日から36か月 |
消費税は考えないものとする。X2年3月期の収益の額として、最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 2. 9,000千円
9,000千円が正しく、決め手は契約額を独立販売価格の比率で配分してから、保守は経過した月数の分だけ収益にすることです(企業会計基準第29号 第65・66項、一定の期間にわたる充足は第38項)。
配分の比率=9,600:2,400=4:1
機械への配分=10,800×4/5=8,640千円
保守への配分=10,800×1/5=2,160千円
当期の保守の収益=2,160×6/36=360千円
当期の収益=8,640+360=9,000千円
逆算すると、未経過の保守は2,160−360=1,800千円で、10,800−1,800=9,000千円と一致します。
「10,800千円」は契約額の全額を当期の収益とした値です。「10,000千円」は配分せずに独立販売価格の9,600千円と2,400×6/36=400千円を足した値で、契約額との差の値引きが反映されていません。
「9,360千円」は保守を12か月分(2,160×12/36=720千円)とした値で、X1年10月からの経過は6か月です。「8,640千円」は機械への配分額だけを収益とし、保守の6か月分360千円を落とした値です。
一括契約の収益は、独立販売価格の比率で配分した額を、履行義務ごとの移転の時期に合わせて計上します。
関連キーワード: 収益認識・取引価格の配分・独立販売価格・履行義務
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