銀行業務検定試験 財務2級 連結修正仕訳と連結貸借対照表 練習問題 第1問: P社は当期末にS社の発行済株式の75%を135,000千円で取得し、支配を獲得した。支配獲得日のS社の個別貸借対照表の金額と時価は次のとおりである(単位:千円)
P社は当期末にS社の発行済株式の75%を135,000千円で取得し、支配を獲得した。支配獲得日のS社の個別貸借対照表の金額と時価は次のとおりである(単位:千円)。
| 科目 | 帳簿価額 | 時価 |
|---|---|---|
| 土地以外の諸資産 | 210,000 | 210,000 |
| 土地 | 60,000 | 90,000 |
| 諸負債 | 130,000 | 130,000 |
| 資本金 | 80,000 | − |
| 利益剰余金 | 60,000 | − |
土地の評価差額には法定実効税率30%で税効果を認識する。連結貸借対照表に計上するのれんはいくらか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 3. 14,250千円
14,250千円が正しく、決め手は税効果を引いた評価差額をS社の資本に足してから75%を掛けることです。全面時価評価法(子会社の資産と負債をすべて支配獲得日の時価で評価する方法)では、時価と帳簿価額の差から税効果を引いた額を子会社の資本に含め、投資と相殺した残りがのれんになります(企業会計基準第22号 第20・21・23・24項、移管指針第4号 第11項)。
土地の差額=90,000−60,000=30,000
繰延税金負債=30,000×30%=9,000
評価差額=30,000−9,000=21,000
S社の資本=80,000+60,000+21,000=161,000
P社の持分=161,000×75%=120,750
のれん=135,000−120,750=14,250
「30,000千円」は評価差額を入れず、帳簿の資本140,000に75%を掛けた値です。「7,500千円」は税効果を引かず、30,000全額を資本に足した値です。
「9,000千円」は帳簿の資本だけに75%を掛け、評価差額21,000は全額をP社の持分とした値です。「23,250千円」は税額の9,000を評価差額と取り違えて資本に足した値です。
のれんは、投資額と、税効果を引いた評価差額を含む資本のうちの親の持分との差です。
関連キーワード: のれん・全面時価評価法・評価差額・繰延税金負債・投資と資本の相殺消去
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