銀行業務検定試験 財務2級 安全性・資金と非財務の分析 練習問題 第1問: 取引先の甲社の2期の資料は次のとおりである(単位:千円)。流動資産はこの表の4科目だけで、棚卸資産のほかの3科目を当座資産とする。甲社の流動比率は前期から当期に
取引先の甲社の2期の資料は次のとおりである(単位:千円)。流動資産はこの表の4科目だけで、棚卸資産のほかの3科目を当座資産とする。甲社の流動比率は前期から当期に上がった。当座比率の動きとその原因の説明として、最も適切なものはどれか。なお、比率は小数第2位を四捨五入する。
| 科目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 現金預金 | 60,000 | 40,000 |
| 売上債権 | 100,000 | 120,000 |
| 有価証券 | 20,000 | 20,000 |
| 棚卸資産 | 70,000 | 156,000 |
| 流動負債 | 200,000 | 240,000 |
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 2. 当座比率は75.0%に下がった。当座資産は増えず流動負債だけが増えたためである
当座比率は75.0%に下がり、当座資産は増えず流動負債だけが増えたことが原因です。決め手は当座資産の合計が2期とも同じ額であることです。
この問は問題文の定めどおり、棚卸資産のほかの3科目を当座資産とします。有価証券を入れない式もあり、その場合は80.0%から66.7%になります。
前期の当座資産=60,000+100,000+20,000=180,000
当期の当座資産=40,000+120,000+20,000=180,000
前期の当座比率=180,000÷200,000×100=90.0%
当期の当座比率=180,000÷240,000×100=75.0%
流動比率は250,000÷200,000で125.0%、336,000÷240,000で140.0%に上がりますが、流動資産の増加86,000は全額が棚卸資産の増加です。
「現金預金が20,000減って」は、75.0%の値は合っていますが、売上債権が20,000増えて打ち消される点を見落とした読みです。「90.0%のまま」は、当期の当座資産を前期の流動負債で割った値です。
「140.0%に上がった」は、棚卸資産を当座資産に入れた値で、流動比率と同じになります。「66.7%」は、売上債権の増を当座資産に入れず160,000として流動負債で割った値で、売上債権は当座資産です。
棚卸資産の増加で上がった流動比率は支払能力の改善とは限らないので、当座比率と並べて読みます。
関連キーワード: 流動比率・当座比率・当座資産・棚卸資産
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