知的財産管理技能検定2級 著作権の権利処理と契約 練習問題 第5問: 作家Aは、自作の小説について、出版社X社のために書籍として出版する出版権を設定した。設定行為には、出版権の存続期間その他の別段の定めを置かなかった。X社は原稿の
作家Aは、自作の小説について、出版社X社のために書籍として出版する出版権を設定した。設定行為には、出版権の存続期間その他の別段の定めを置かなかった。X社は原稿の引渡しを受け、この小説を書籍として出版した。この場合について、次のうち正しいものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 2. X社の出版権は、設定後最初にこの小説を出版した日から3年を経過した日に消滅する。
「設定後最初にこの小説を出版した日から3年を経過した日に消滅する」が正しい記述です。出版権の存続期間は設定行為で定めるところによりますが、定めがないときは、設定後最初の出版行為等があった日から3年を経過した日に消滅します (著作権法第83条第2項)。
「原稿の引渡しを受けた日から3年」は起算点が違い、原稿の引渡しの日は6月以内に出版する義務 (第81条第1号イ) の起算点です。「催告をせず、通知するだけで消滅させられる」は誤りで、継続して出版する義務 (第81条第1号ロ) の違反では、3月以上の期間を定めて履行を催告し、その期間内に履行されないときに通知して消滅させます (第84条第2項)。
「Aの承諾がなくても他社に複製を許諾できる」は誤りで、出版権者が他人に複製を許諾するには複製権等保有者 (ここではA) の承諾が要ります (第80条第3項)。定めが無ければ出版権は最初の出版の日から3年で消え、継続出版の義務の違反は催告を経て、6月以内の出版の義務の違反は通知だけで消滅させられます (第84条第1項)。
根拠・参照資料: 著作権法第80条・第81条・第83条・第84条
関連キーワード: 出版権・存続期間・出版権の消滅の請求・出版の義務
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