この記事で分かること
- 危険物乙種第3類の頻出暗記項目の語呂合わせ集
- 品目・指定数量・消火方法・保管方法の覚え方
- 水との反応生成物の暗記
- 本番での語呂合わせの使い方
ぴよパスで 160 問 × 17 試験を運用していて気づいたのは、乙3 の暗記項目は化学的な知識より「物質名と数値の紐付け」が大半で、語呂合わせで記憶効率が 2〜3 倍向上するということです。
乙3 語呂合わせの全体マップ
語呂合わせを活用できる項目は以下の通りです。
| 項目 | 語呂合わせの有効度 |
|---|---|
| 第3類の品目リスト | 非常に高い |
| 指定数量(10/20/50/300kg) | 非常に高い |
| 水との反応で発生するガス | 非常に高い |
| 保管液(灯油・水中・鉱油) | 非常に高い |
| 消火方法(不適切な消火剤) | 高い |
| 炎色反応 | 中程度 |
| 発火点・融点の数値 | 中程度 |
ぴよパスの乙3 練習問題で語呂合わせを活用しながら演習できます。
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第3類の主要品目
品目リスト語呂
「カナ(金)兄貴、お友だちのリカコさん」
- カ:カリウム(K)
- ナ:ナトリウム(Na)
- 兄:アルキルアルミニウム
- 貴:アルキルリチウム
- お:黄りん
- 友:友と(アルカリ金属類)リチウム・カルシウム・バリウム
- リカ:リン化カルシウム
- コ:炭化カルシウム・炭化アルミニウム
※品目の正確な列挙は消防法別表第一の「第3類」で確認。語呂は覚える順序の補助。
指定数量
危険等級 I(指定数量 10kg)の語呂
「カナ兄貴は 10kg」
- カ:カリウム
- ナ:ナトリウム
- 兄:アルキルアルミニウム
- 貴:アルキルリチウム
黄りんは 20kg(危険等級 II)なので例外として覚えます。
指定数量の階段
乙3 の指定数量は以下のように段階的です。
10kg → 20kg → 50kg → 300kg
カリウム 黄りん リチウム 水素化ナトリウム
ナトリウム カルシウム 炭化カルシウム
アルキル系 バリウム 炭化アルミニウム
リン化カルシウム
「カナ 10 に 黄 20、リカバ 50、水炭リン 300」
- カナ(カリウム・ナトリウム)= 10
- 黄(黄りん)= 20
- リカバ(リチウム・カルシウム・バリウム)= 50
- 水炭リン(水素化ナトリウム・炭化物・リン化カルシウム)= 300
保管液の語呂
灯油保管
「カナと灯油でデート」
- カ:カリウム
- ナ:ナトリウム
- 灯油(石油)中保管
水中保管
「黄りんは水の中で眠る」
黄りんは自然発火性(発火点 50 ℃)だが禁水性ではないため、空気を遮断できる水中保管が最適。
鉱油・窒素保管
「アル兄貴は窒素、リチウムは鉱油」
- アル兄貴:アルキルアルミニウム・アルキルリチウムは窒素(またはアルゴン)中
- リチウム:リチウムは鉱油中
水との反応生成物
水と反応して可燃性・有毒ガスを発生する物質は乙3 の中核テーマ。
発生ガスの語呂
「カナは 水素、カー(炭化カルシウム)は アセチレン、アル炭(炭化アルミニウム)は メタン、リン化は ホスフィン」
| 物質 | 発生ガス |
|---|---|
| カリウム・ナトリウム | 水素(H₂) |
| 水素化ナトリウム・水素化リチウム | 水素(H₂) |
| 炭化カルシウム(カーバイド) | アセチレン(C₂H₂) |
| 炭化アルミニウム | メタン(CH₄) |
| リン化カルシウム | ホスフィン(PH₃、猛毒) |
「カナ水素、カーアセ、ア炭メタ、リンはホス」 というリズムで暗記。
炎色反応
炎色反応の語呂
「リアカー無き K 村、動力借るとゆるんだ鉄くさい」(元素分析の定番語呂)
- リ:リチウム → 赤
- ア:アルカリ → 黄
- カー:カルシウム → 橙赤
- 無き:ナトリウム → 黄
- K:カリウム → 紫
乙3 で出題される炎色反応は以下:
| 物質 | 炎色 |
|---|---|
| リチウム | 赤 |
| ナトリウム | 黄 |
| カリウム | 紫 |
| カルシウム | 橙赤 |
| バリウム | 黄緑 |
消火剤の不適切組合せ
水系消火剤不可の語呂
「乙3 は水ダメ(黄りん以外)」
- 水・泡・強化液は黄りんを除いて全て不可
- 理由:禁水性で水素・アセチレン・メタン等の可燃性ガスが発生
二酸化炭素不可の語呂
「アル兄貴は CO₂ もダメ」
アルキルアルミニウム・アルキルリチウムは二酸化炭素とも反応するため使用不可。これは乙3 特有のひっかけポイント。
使える消火剤
「砂と金粉」
- 砂:乾燥砂・膨張ひる石・膨張真珠岩
- 金粉:金属火災用粉末消火剤(炭酸水素ナトリウム系)
発火点・融点の数値
黄りんの発火点
「黄りんは 50 ℃でいや〜」(50 ℃の「ゴーマル」にかけて)
発火点 50 ℃は乙3 の中で最も低く、常温でも自然発火するため水中保管が必要。
カリウム・ナトリウムの融点
「カリウム 63、ナトリウム 98」 (「カリウム ろくさん、ナトリウム きゅうはち」と読む)
- カリウム:約 63.6 ℃
- ナトリウム:約 97.8 ℃
カリウムの方が融点が低く、反応性も高い。
法令の語呂
製造所等の届出と許可
「設置・変更は許可、それ以外は届出」
- 許可:設置・変更(市町村長等)
- 届出:品名変更・譲渡引渡し・廃止(10 日前または遅滞なく)
保安講習
「新 1 年、続 3 年、免 2 年なら 3 年以内」
- 新規従事:従事開始から 1 年以内
- 継続従事:前回受講から 3 年以内
- 免状取得から 2 年以内で従事開始:免状取得から 3 年以内
危険物保安監督者の要件
「甲乙 6 か月」
- 甲種または乙種危険物取扱者
- 実務経験 6 か月以上
物理・化学の語呂
燃焼の 3 要素
「可酸点」(かさんてん)
- 可:可燃物
- 酸:酸素供給源
- 点:点火源
消火の 4 効果
「除窒冷抑」(じょちつれいよく)
- 除:除去効果
- 窒:窒息効果
- 冷:冷却効果
- 抑:抑制効果(負触媒)
静電気防止
「接地・湿度・導電」
- 接地(アース)
- 湿度 65〜75%
- 導電性材料
本番での語呂合わせ活用法
試験開始直後の手順
- 名前・受験番号を書く
- 問題用紙の余白に、覚えた語呂合わせを書き出す(特に忘れやすいもの)
- 問題を解きながら、余白の語呂を参照する
書き出すべき優先順位は以下の通り:
- 指定数量の階段(カナ 10・黄 20・リカバ 50・水炭リン 300)
- 水との反応ガス(カナ水素・カーアセ・ア炭メタ・リンはホス)
- 保管液(カナ灯油・黄水中・アル兄窒素)
- 炎色反応(リアカー無き K 村…)
覚え直しのタイミング
- 試験 1 週間前:全語呂を確認
- 試験 2〜3 日前:忘れやすい 3〜5 個に絞る
- 試験前日:指定数量と水反応ガスに絞る
自作語呂合わせのコツ
3 つのコツ
- 頭文字を繋ぐ:品目の頭文字を拾って単語化
- 音の連想:数字と音の対応(4=し、9=きゅう等)
- ストーリー化:複数項目を物語にする
自作例
「カナ兄貴が灯油で 10kg のバーベル持ち上げ、
黄りんが水中で 20kg のダンベル握り、
リカバ 50kg、水炭リン 300kg の筋トレ大会」
リアルに想像できる場面に結びつけると記憶に残ります。
まとめ
- 品目リスト:カナ兄貴、お友だちのリカコさん
- 指定数量:カナ 10・黄 20・リカバ 50・水炭リン 300
- 保管液:カナは灯油、黄りんは水中、アル兄貴は窒素
- 水反応ガス:カナ水素、カーアセ、ア炭メタ、リンはホス
- 炎色反応:リアカー無き K 村
- 消火剤:乙3 は水ダメ(黄りん以外)、砂と金粉で
- 試験本番:開始直後に余白へ語呂を書き出す
語呂合わせは暗記の入口で、化学的理解と組み合わせて初めて応用問題に対応できます。ぴよパスの乙3 練習問題で「語呂→問題→理解」のサイクルを回しましょう。