建設業経理士2級の過去問は、試験を実施する一般財団法人 建設業振興基金の公式サイト「過去の試験問題」で、試験問題と解答用紙のPDFが無料公開されています。
ただし、公式の模範解答はありません。公式ページには「模範解答は作成しておりません」とあり、正答や採点方法の問い合わせにも答えないとしています。この記事では、掲載されている回と、模範解答なしで解き直すやり方をまとめます (2026年9月25日に公式ページと問題PDFを確認)。
公式ページに掲載されている回
2026年9月25日時点で「過去の試験問題」に載っているのは次の6回分です。上期 (9月) と下期 (3月) の年2回です。
| 回 | 実施日 |
|---|---|
| 第39回 | 令和8年9月13日 |
| 第38回 | 令和8年3月8日 |
| 第37回 | 令和7年9月7日 |
| 第36回 | 令和7年3月9日 |
| 第35回 | 令和6年9月8日 |
| 第34回 | 令和6年3月10日 |
各回に「試験問題」と「解答用紙」のPDFがあり、1級 (財務諸表・財務分析・原価計算) と2級が並んでいます。2級の列のリンクを開いてください。下期の回には建設業経理事務士 (3級・4級) の問題も並びます。
掲載される回は入れ替わります。使う前に公式ページの表示を確かめ、解くつもりの回は早めに保存しておくと安心です。
2級の問題の形 — 5つの大問と配点
第39回の2級の問題用紙で確認した大問の配点です。合計は100点で、試験時間は2時間 (令和8年度上期は12時00分〜14時00分) です。
| 大問 | 内容の例 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1問 | 仕訳 (勘定科目を書く) | 20点 |
| 第2問 | 文章の空欄に入る数値を計算する | 12点 |
| 第3問 | 材料費などの費目別の原価計算 | 14点 |
| 第4問 | 部門別・工事別の原価計算、用語 | 24点 |
| 第5問 | 決算整理と精算表 | 30点 |
合格判定の基準は、公式が「正答率70%を標準とする」としています。大問ごとの基準点は公表されていません。配点の大きい第4問・第5問 (合わせて54点) で崩れないことが、合格点に届く近道です。
模範解答なしで答え合わせをする方法
公式に模範解答が無いので、答え合わせは「自分で確かめられる形」で行います。
- 仕訳は貸借の一致を確かめる。 借方の合計と貸方の合計が同じか、勘定科目が建設業の科目 (完成工事高・未成工事支出金・未成工事受入金・完成工事未収入金・工事未払金 など) になっているかを見ます。一般の簿記の「売上」「仕掛品」で書いていないかも確認します。
- 原価計算は、別の順序で計算し直す。 部門費の配賦なら、配賦した後の合計が配賦前の合計と一致するかを確かめます。材料費なら、払い出した額と月末の残高の合計が、月初の残高と受け入れた額の合計と一致するかを見ます。
- 精算表は、貸借対照表と損益計算書の差額が一致するかを見る。 当期純利益 (または純損失) は、両方の欄で同じ額になるはずです。
- 分からない論点は、出題範囲から引き直す。 公式の「検定試験の出題範囲等」に、2級と1級の範囲を分けた出題区分表と、勘定科目表 (参考) があります。
市販の問題集や講座には、公表問題の解答例と解説を載せているものがあります。解説付きで確かめたいときは、それらを使うのも一つの方法です。
法令の基準日に気をつける
公式は出題範囲について「令和8年1月1日現在で施行・適用されている関連法令等に基づくものとします」としています。古い回の問題は、その当時の法令や会計基準で作られています。会社法の資本金・準備金の扱いなど、法令が関わる論点は、受験する年度の基準で確かめてください。
論点ごとに解き直すなら
公表問題は大問のまとまりで出るので、苦手な論点だけを繰り返すのには向きません。ぴよパスでは、建設業経理士2級の論点を大問に合わせた5つの分野 (仕訳 / 計算 / 費目別の原価計算 / 部門別・工事別の原価計算 / 決算整理・精算表) に分け、四肢択一のオリジナル練習問題にしています。1問で1つの論点を確かめ、間違えた選択肢ごとに「どこで間違えたか」を解説します。登録なしで無料で解けます。→ 建設業経理士2級の練習問題
本番は記述式なので、練習問題で論点を固めたら、公表問題を時間を計って解き、解答用紙に書く練習をしておきましょう。
※ この記事の掲載回・実施日・配点・合格判定の基準は、2026年9月25日に建設業振興基金の公式ページと第39回2級の問題用紙で確認したものです。






