第二種販売主任者は、高圧ガス保安協会 (KHK) が実施する高圧ガス販売主任者試験のうち、液化石油ガス (LPガス) の販売を対象にした区分です。試験は法令 (20問・60分) と保安管理技術 (20問・90分) の2科目で、法令の20問は高圧ガス保安法に係る10問と液化石油ガス法に係る10問に分かれています。受験資格はなく誰でも受けられ、令和6年度は7,457人が受験した、KHKの知事試験8種目の中で2番目に受験者の多い試験です。
ぴよパスでは、この試験の3つの柱を、法令 (高圧ガス保安法) 12問・法令 (液化石油ガス法) 14問・保安管理技術 14問、合計40問の五肢択一で練習できるオリジナル問題として用意しました。法令は令和8年4月1日現在施行の高圧ガス保安法・液化石油ガス保安規則・容器保安規則・液化石油ガス法・同施行規則を条文で確認して作問し、解説に条番号を付けています。保安管理技術はLPガスの性質、容器・調整器・ガスメーター・配管・検査機器・安全機器、燃焼器と給排気、貯蔵施設と供給方式、発熱量の計算と容器の移動を扱います。過去問題の転載ではありません。
第二種販売主任者試験の基本 (令和8年度)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施団体 | 高圧ガス保安協会 (KHK)。都道府県知事の免状に係る試験 (知事試験) |
| 試験日 | 2026年11月8日 (日) |
| 申込 | 電子申請 8月17日〜9月2日、書面申請 8月17日〜8月31日 (受付終了) |
| 受験手数料 | 電子申請 6,700円 / 書面申請 7,200円 (非課税) |
| 科目・時間 | 法令 20問 60分 (9:30〜10:30) / 保安管理技術 20問 90分 (11:10〜12:40) |
| 出題形式 | 五肢択一のマークシート。イ・ロ・ハ (保安管理技術はイ〜ニ) の記述のうち正しいものの組合せを選ぶ問題が中心 |
| 合格基準 | 各科目とも満点の60パーセント程度 |
| 合否通知 | 2027年1月5日 (予定) |
| 受験資格 | なし |
学識の科目はなく、午前の法令と昼過ぎの保安管理技術で全日程が終わります。丙種化学 (液石) のような計算中心の科目がないぶん、法令の数字と保安管理技術の機器の知識を正確に覚えることが合否を分けます。
40問の中身 — 法令を「高圧法」と「液石法」に分けた
| 科目 (本試験) | 本試験の問番号 | ぴよパスの練習問題 |
|---|---|---|
| 法令 (高圧ガス保安法) | 問1〜問10 | 12問。法の目的と定義、販売の届出と販売主任者、販売業者の技術上の基準、周知、貯蔵の方法と貯蔵所、容器の表示と再検査、車両積載による移動、特定高圧ガス消費者、事故届、帳簿・保安教育・講習、製造の許可と検査 |
| 法令 (液化石油ガス法) | 問11〜問20 | 14問。定義、登録と標識、貯蔵施設、書面交付、販売の方法の基準、供給設備の基準、特定供給設備と設備工事の届出、業務主任者の選任・講習・職務、保安業務と区分、点検・調査の周期、周知と緊急時対応、消費設備の基準、設備士と認定販売事業者 |
| 保安管理技術 | 問1〜問20 | 14問。LPガスの性質、理論空気量、容器と容器バルブ、調整器、マイコンメーター、配管材料、検査機器、安全機器、燃焼と異常燃焼、燃焼器の安全装置、給排気方式、貯蔵施設と供給方式、発熱量と消費量の計算、容器の車両積載 |
本試験の法令は、受験番号によって「全問 (問1〜20)」「高圧ガス保安法令のみ (問1〜10)」「液化石油ガス法令のみ (問11〜20)」のどれを解くかが指定されます。これは科目免除の区分に対応しています。たとえば丙種化学 (特別) の免状を持つ人は高圧ガス保安法に係る10問が免除されて液化石油ガス法の10問と保安管理技術を受け、丙種化学 (液石) など他の製造保安責任者免状を持つ人は高圧ガス保安法の10問と保安管理技術の両方が免除されて液化石油ガス法の10問だけを受けます。ぴよパスの法令を2つに分けたのは、この免除区分のどちらにも合わせて練習できるようにするためです。
合格率の読み方 — 令和6年度の全科目受験者は35%前後
| 年度 | 全科目受験 | 科目免除 (計) | 合計 |
|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 35.2% (4,317名中1,520名) | 80.8% (3,140名中2,538名) | 54.4% (7,457名中4,058名) |
| 令和3年度 | 34.8% (4,643名中1,617名) | — | — |
令和6年度の合計54.4%は、講習修了などで保安管理技術や法令の一部が免除された人 (合格率80.8%) が押し上げた数字です。同年度に2科目を自力で受けた人だけを見ると35.2%で、3人に1人が受かる水準です。同年度の丙種化学 (液石) の全科目受験者 (12.1%) と比べると合格しやすく、計算が主体の学識の科目がないぶん負担が小さいことが一因と考えられます。一方で、法令が2つの法律にまたがることと、保安管理技術で調整器の圧力や点検周期などの数値を問われることが、落ちる人の典型的なつまずきです。
業務主任者になるために — この免状が求められる場面
液化石油ガス法は、LPガス販売事業者に販売所ごとの液化石油ガス業務主任者の選任を義務づけており、業務主任者には第二種販売主任者免状の交付を受け、LPガスの販売の実務に6か月以上従事した経験を持つ人を選任します (販売する一般消費者等の数が1,000未満の販売所で1人、1,000以上では2人に、2,000を増すごとに1人を加えた数以上)。業務主任者は、販売の方法・貯蔵施設・供給設備が基準どおりに維持されるよう監督し、保安教育の計画、保安業務の実施結果の確認、帳簿や報告の監督などを行います。
高圧ガス保安法の側でも、LPガスの販売所には販売主任者を置く必要があり、同じ免状が対応します。LPガス販売店や充塡所、ガス機器の販売施工店で「免状を持っている人がいないと販売所を維持できない」資格なので、実務者の受験が中心です。
保安管理技術で確実に押さえたい数値
保安管理技術の20問は、LPガスの性質 (沸点・比重・気化)、容器と調整器、ガスメーター、配管、検査機器、安全機器、燃焼器と給排気、貯蔵施設と供給方式、販売方法と移動という機器と手順の知識で構成されます。数値としては、調整器の調整圧力と閉そく圧力、燃焼器入口の圧力範囲、配管の耐圧試験と気密試験の圧力、ガス漏れ警報器の設置位置、供給設備の点検と消費設備の調査の周期を、液化石油ガス法施行規則の条文とセットで覚えると法令科目にも効きます。計算は例年数問で、燃焼反応式のほかに、発熱量から燃焼器の消費量 (kW) を求める単位の換算や、配管の内容積から気密試験の保持時間を求める計算も出ます。
過去問の使い方と市販の問題集
KHKは各年度の試験問題を問題冊子ごと (二販(法)・二販(保)) にPDFで公開し、正解番号も公表しています。掲載期間は、問題冊子が当年度の試験実施翌日から翌年1月下旬まで、正解答が翌年度の試験実施日の1週間前までと案内されているので、問題冊子は1月までに保存しておくのが安全です。市販の問題集としては、毎年改訂される第二種販売向けの攻略問題集が定番で、年度別の実物と項目別の整理を組み合わせて使えます。
ぴよパスの40問は、本試験と同じ「一つの記述が正しいか誤りか」を判断する練習を、条文の番号と全肢の理由つきで積み上げるためのものです。ここで判断の型を固めた後、公開されている実物で組合せ形式と時間配分に慣れる、という順番を勧めます。
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