二級ボイラー技士の合格基準は、各科目の得点が40%以上、かつ全科目の合計が60%以上です。4科目は各100点、合計400点なので、すべての科目で40点以上を取り、合計240点以上にする必要があります。
合計が240点を超えても、1科目が40点未満なら基準を満たしません。また、4科目すべて60点なら合計は240点ちょうどです。「全科目6割だから、もう少し失点しても大丈夫」とは判断できません。
公式の配点と、何問正解すればよいかの考え方
安全衛生技術試験協会の二級ボイラー技士案内で、科目・問題数・配点と合格基準を確認できます。2026年9月13日に確認した内容は次のとおりです。
| 科目 | 問題数 | 配点 |
|---|---|---|
| ボイラーの構造に関する知識 | 10問 | 100点 |
| ボイラーの取扱いに関する知識 | 10問 | 100点 |
| 燃料及び燃焼に関する知識 | 10問 | 100点 |
| 関係法令 | 10問 | 100点 |
| 合計 | 40問 | 400点 |
試験時間は3時間で、免除科目はありません。公表試験問題の表紙でも、40問の五肢択一式であることを確認できます。入手方法は公式の過去問PDFの案内にまとめています。
1問10点の均等配点で練習問題を採点する場合、各科目40%は4問、全体60%は24問に相当します。ただし、公式の合格基準は得点率で示されています。使う模試や問題集の配点を確認して採点し、解いた問題数が違う結果をそのまま本番の点数と同一視しないようにしましょう。
合計点と科目別の点数を、別々に確認する
次の表は、合格基準を説明するための独自の計算例です。実際の受験者の成績ではありません。点数は「構造/取扱い/燃料・燃焼/法令」の順です。
| 4科目の得点例 | 合計 | 基準を満たすか |
|---|---|---|
| 60/60/60/60点 | 240点 | 満たす。合計は基準ちょうど |
| 50/60/60/60点 | 230点 | 合計が240点未満 |
| 70/70/70/70点 | 280点 | 満たす |
| 40/80/80/80点 | 280点 | 満たす。構造は基準ちょうど |
| 30/90/90/90点 | 300点 | 構造が40点未満 |
| 50/50/50/50点 | 200点 | 科目別は満たすが、合計が不足 |
全科目70点なら合計は280点、得点率は70%です。1問10点の練習なら4科目で28問に相当し、30問ではありません。
同じ合計280点でも、「70点ずつ」と「40/80/80/80点」では科目別の余裕が違います。後者は構造の得点が下がると、合計が高くても科目別の基準を下回ります。合計点だけを見て学習を終えると、この違いを見落とします。
模試の結果から、復習する順番を決める
採点後は、各科目の点数と合計を同じページに書きます。次に、間違えた問題や、正解しても理由を説明できなかった問題を確認します。すべての人に共通する「最も苦手な科目」は決めず、自分の結果を使いましょう。
| 採点で確認すること | 復習の進め方 |
|---|---|
| 40点未満の科目がある | その科目の未理解の用語・図・手順を確認する |
| 全科目40点以上だが合計240点未満 | 失点した論点を並べ、説明できないものから復習する |
| 基準ちょうどの科目や合計がある | 正解した問題も含め、迷った箇所を確認する |
| 同じ問題なら解けるが、別の問題で迷う | 選択肢の番号ではなく、判断した理由を説明し直す |
科目を選んで復習するには、構造、取扱い、燃料・燃焼、法令のオリジナル練習問題を使えます。公式過去問を転載したものではなく、解説付きの独自問題です。
模試の得点が基準を満たしても、それだけで本番の合格が決まるわけではありません。初めて解いた結果と、答えを覚えた後の結果を分けて残すと、まだ理解できていない部分を探しやすくなります。学習時間の配分も、一律の割合に固定せず、この記録から調整します。
得点の不足を、教材と次の演習につなげる
解説を読んでも用語や図が分からない場合は、その論点を扱うテキストへ戻ります。たとえばナツメ社の『これならわかる 2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集 第3版』は、出版社の目次で4科目と模擬試験の構成を確認できます。2023年刊行のため、使う前に商品ページの正誤表や現行の法令・試験案内も確認してください。
教材を足す場合は二級ボイラー技士のテキスト比較、科目の整理は配点と科目別の学習案内、学習計画は独学の進め方も参照できます。まずは今の教材で、間違えた理由を解消できるか確かめましょう。
全国の合格率は個人の到達度とは別の指標です。年度別の合格率と、自分にとっての難易度を確認する方法を分けて読み、次に復習する科目を決めてください。




