二級ボイラー技士の合格率は、2025年度(令和7年度)で52.9%です。安全衛生技術試験協会が公表する受験者21,349人・合格者11,303人の集計であり、個人の合格確率や必要な勉強時間を示す数字ではありません。
自分の準備状況を見るときは、各科目40%以上、かつ全体60%以上という合格基準に沿って採点します。全体で6割取れていても、1科目が4割未満なら基準を満たしません。以下で年度別の実績と点数例を確認し、復習する科目を選びましょう。
年度別の合格率:2023〜2025年度の公式データ
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度(令和5年度) | 22,178人 | 12,137人 | 54.7% |
| 2024年度(令和6年度) | 21,226人 | 11,428人 | 53.8% |
| 2025年度(令和7年度) | 21,349人 | 11,303人 | 52.9% |
出典:安全衛生技術試験協会の最新年度の統計、令和6年度の合格率一覧表(PDF)、令和5年度の事業報告書(PDF・冊子11ページ)。2026年9月13日に確認しました。受験者数を分母とし、申請者数とは区別しています。
2023年度から2025年度までの差は1.8ポイントです。ただし、毎年度同じ人が同じ準備で受けた比較ではないため、この推移だけで問題が難しくなったかは判断できません。科目ごとの失点や、受験者の学習時間もこの表からは分かりません。
同様に「一定時間勉強した人なら合格率80%を超える」「特定の科目が不合格の主因」といった説明には、別の裏付けが必要です。全国の年間合格率を、自分の到達度の代わりに使わないようにしましょう。
合格点は各科目40%以上、全体60%以上
協会の二級ボイラー技士の案内では、次の4科目が各10問・100点です。試験時間は3時間で、免除科目はありません。公表試験問題の表紙でも、40問・五肢択一式であることを確認できます。
| 科目 | 問題数 | 配点 |
|---|---|---|
| ボイラーの構造に関する知識 | 10問 | 100点 |
| ボイラーの取扱いに関する知識 | 10問 | 100点 |
| 燃料及び燃焼に関する知識 | 10問 | 100点 |
| 関係法令 | 10問 | 100点 |
全体は400点満点なので、合計240点以上に加え、すべての科目で40点以上が必要です。「各科目で半分取れればよい」という考え方では、全体の基準を見落とします。
点数例で確認:全体6割でも基準に届かない場合
以下は、合格基準を説明するために作った点数例です。得点は「構造/取扱い/燃料・燃焼/法令」の順に示しています。実際の受験者の成績や、学習効果の実測ではありません。
| 4科目の得点例 | 合計 | 基準の判定 |
|---|---|---|
| 60/60/60/60点 | 240点 | 両方の基準を満たす |
| 30/70/70/70点 | 240点 | 構造が40点未満なので満たさない |
| 50/50/50/50点 | 200点 | 全体が240点未満なので満たさない |
| 40/60/70/70点 | 240点 | 両方の基準を満たす |
たとえば構造30点・残り3科目が70点ずつなら、合計は240点でも科目別の条件を満たしません。一方、全科目50点なら科目別の条件は満たしますが、合計は200点です。科目別と全体を別々に確認することが大切です。
基準ちょうどの結果が一度出ても、本番の合格が確定するわけではありません。答えを覚えた問題の得点と、初めて解く問題の得点も分けて記録します。
採点結果から復習する科目を選ぶ
まず公式の公表試験問題の入手先と使い方を確認し、時間を計って解きます。採点後は、合計点だけでなく科目別の結果と、理由を説明できなかった問題を残しましょう。
| 採点で分かったこと | 次に行うこと |
|---|---|
| 40%に届かない科目がある | その科目の用語・図・手順を教材で確認し、科目別に解き直す |
| 各科目40%以上だが全体60%未満 | 失点の多い分野を一覧にし、理解できていない論点から復習する |
| 正解したが理由を説明できない | 選んだ肢だけでなく、残りの肢を選ばない理由も確認する |
| 同じ問題では解けるが別の問題で迷う | 条件や数値が変わっても判断できるか、別の練習問題で確かめる |
ぴよパスでは、構造の練習問題、取扱いの練習問題、燃料・燃焼の練習問題、法令の練習問題から科目を選べます。公式過去問の転載ではなく、解説付きのオリジナル練習問題です。
教材の確認と、合格後の免許手続き
図や用語から学び直したい場合は、4科目を扱うテキストで該当箇所を確認します。たとえばナツメ社の『これならわかる 2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集 第3版』は、出版社の紹介で図版と確認問題の構成を確認できます。刊行は2023年なので、使う際は商品ページの正誤表と、法令の更新情報も確認してください。
なお、試験の合格と免許の交付は別の段階です。受験資格は不要ですが、免許を受けるには実地修習・取扱経験・所定の実技講習修了などの要件を確認し、申請します。20時間のボイラー実技講習は、その要件の一つです。全員に同じ講習の受講が必要とは限りません。日本ボイラ協会の免許取得案内と、合格後の手続きで自分に必要な書類を確認しましょう。




