この記事では、中央職業能力開発協会(JAVADA)の公式の実施結果と試験の案内から、2級労務管理の合格率、試験の形、3級との範囲の違い、次の試験の日程をまとめます。
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合格率は6回で31%〜44%(公式の実施結果)
| 回 | 2級労務管理(受験者・合格率) | 3級労務管理 | 2級人事・人材開発 | 3級人事・人材開発 |
|---|---|---|---|---|
| 令和5年度前期 | 547名・35% | 53% | 50% | 69% |
| 令和5年度後期 | 613名・41% | 54% | 60% | 73% |
| 令和6年度前期 | 570名・44% | 62% | 61% | 63% |
| 令和6年度後期 | 575名・39% | 69% | 65% | 52% |
| 令和7年度前期 | 611名・31% | 47% | 32% | 70% |
| 令和7年度後期 | 595名・41% | 49% | 48% | 66% |
受験者数は申請者ではなく、実際に受けた人の数です。2級労務管理は毎回547〜613名が受け、合格するのは4割前後です。同じ分野の3級労務管理(47%〜69%)と比べると、どの回も2級の方が低く、差は8〜30ポイントです。
令和8年度前期(2026年10月4日)の結果は、2026年11月6日の合格発表の後に公表される見込みです。
試験の形と合格基準
| 項目 | 2級労務管理 | 3級労務管理 |
|---|---|---|
| 出題形式 | 5肢択一 | 4肢択一 |
| 問題数・時間 | 40問・110分 | 40問・110分 |
| 合格基準 | 出題数の概ね60%以上の正答 | 同じ |
| 受験料(税込) | 8,800円 | 7,920円 |
| 想定する受験者 | 実務経験5年程度(課長・マネージャー相当職を目指す方) | 実務経験3年程度(係長・リーダー相当職を目指す方) |
40問で概ね60%なので、24問の正解が目安です。試験問題の難易度によって合格基準を下げる回があり、令和6年度前期は2級労務管理の合格基準が55%に補正されました。ただし、補正があるかどうかは試験の後に決まるので、準備は60%を前提にします。
受験資格はありません。3級を受けずに2級から受けることもできます。受験料とは別に、申込手数料(1試験400円・2試験650円、税込)がかかります。
3級にない範囲 — 2級で増えるところ
公式の試験範囲(2級労務管理・令和4年10月版)は、大きく6つの柱でできています。3級の範囲と比べると、次の所が2級で加わります。
- 就業管理に3つの項目: 企業再編と労働契約・労働協約(会社分割・合併・事業譲渡のときに労働契約がどう引き継がれるか)、次世代育成支援対策推進法、女性活躍推進法
- 労務管理に関係するその他の重要な法律: 職業安定法・個人情報保護法・公益通報者保護法
- 個別労働紛争の解決の方法: 個別労働紛争解決制度に加えて、均等法などの紛争解決の援助と調停、労働審判
- 最近の動向: 副業・兼業、在宅勤務、ジョブ型雇用、高齢者施策、リテンション、将来の人事労務管理
公式の等級のイメージでは、3級は「基礎的知識」、2級は「専門知識を活用する能力」の側に置かれています。3級の範囲の項目名が「〜の概要」なのに対して、2級は同じ労働基準法・労働契約法・男女雇用機会均等法・育児・介護休業法などでも、要件や例外まで問われる前提で準備します。公式の過去の問題例でも、2級では「誤っているもの」「不適切なもの」「適切なもの」を選ぶ問いが並び、短い事例に当てはめる問いが混じります。5つの肢のうち1つだけが違う形なので、1つの肢の言い回しの細部(期間・人数・義務か努力義務か)を読み落とすと失点します。
法令はいつの時点のものが出るか
法令にもとづく出題は、前期試験は試験の年度の5月1日時点、後期試験は11月1日時点で施行されている内容が前提です。次の令和8年度後期は、2026年11月1日に施行されている法令で出題されます。
- 2026年10月1日に施行された改正(カスタマーハラスメント対策の事業主の義務など)は、令和8年度後期の範囲に入ります。
- 障害者の法定雇用率は、2026年7月から2.7%です。
- 公益通報者保護法の改正は2026年12月1日の施行なので、令和8年度後期の基準日(11月1日)の時点ではまだ施行されていません。
古い問題例の答えはその回の基準日の法令によるものなので、改正のあった所は今の条文で確かめてください。
次の試験(令和8年度後期)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請の受付 | 2026年10月5日(月)〜12月4日(金) |
| 試験日 | 2027年2月14日(日)。2級労務管理は午後(14:30〜16:20) |
| 合格発表 | 2027年3月12日(金) |
| 法令の基準日 | 2026年11月1日に施行されている内容 |
同じ日の午前(10:45〜12:35)は3級労務管理と2級人事・人材開発の時間帯なので、2級人事・人材開発と2級労務管理を同じ日に受けることもできます(申込手数料は2試験で650円)。
ぴよパスの練習問題で準備する
ぴよパスのビジネス・キャリア検定2級 労務管理の練習問題は、公式の試験範囲を6つの分野に分けたオリジナル予想問題120問です(公式の問題例を写したものではありません)。5肢択一で、法令は令和8年度後期の基準日(2026年11月1日)に施行されているもので作り、1問ごとに条文にもとづく解説があります。
3級の範囲から固めたい人は、3級労務管理の練習問題から始めると、2級で増える所だけに時間を回せます。本試験と同じ40問・110分の形で通して解く模擬試験は、Premium(月額980円)の機能です。分野ごとの練習問題は、登録しなくても全部解けます。
公式の過去の問題例(直近2年分・解説なし)の見られる場所と使い方は、ビジネス・キャリア検定の過去問はどこで見られる?にまとめています。
まとめ
- ビジネス・キャリア検定2級 労務管理の合格率は、令和5年度〜令和7年度の6回で31%〜44%。人事・人材開発と労務管理の2級・3級の4区分の中で、6回とも最も低い。
- 5肢択一40問・110分で、出題数の概ね60%(24問)以上の正答で合格。令和6年度前期は55%に補正された。
- 3級にない範囲として、企業再編と労働契約、次世代法・女性活躍推進法、職業安定法・個人情報保護法・公益通報者保護法、労働審判、最近の動向が加わる。
- 次の令和8年度後期は、申請が2026年12月4日まで、試験が2027年2月14日。法令は2026年11月1日時点のもので出題される。
出典
- 中央職業能力開発協会「ビジネス・キャリア検定試験 実施結果」令和5年度前期〜令和7年度後期: https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/result_r7l.pdf (ほか resultr5e.pdf・resultr5l.pdf・resultr6e.pdf・resultr6l.pdf・result_r7e.pdf)
- 同「令和6年度「前期」ビジネス・キャリア検定試験の合格基準の補正について」: https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/r6e_gokakuhosei.pdf
- 同「出題形式・合否の判定基準」(形式・問題数・時間・合格基準・法令の基準日): https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/syutsudai-hantei.html
- 同「受験料」: https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/tesuryo.html
- 同「試験日程」: https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/shiken-nittei.html
- 同「ビジネス・キャリア検定試験の概要」(等級ごとの目安): https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/business-gaiyou.html
- 同「試験範囲 2級 労務管理」(令和4年10月): https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/business/hani_012A01.pdf


