建築物環境衛生管理技術者 給水・排水の管理 練習問題 第70問: 排水槽(ビルピット)における硫化水素の発生とその障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
排水槽(ビルピット)における硫化水素の発生とその障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 2. 排水槽内で排水が長時間滞留すると嫌気状態となって硫化水素が発生し、これが気相部で酸化されて硫酸となり、コンクリートを腐食させる
排水槽(ビルピット)内で排水や汚泥が長時間滞留すると、嫌気状態となって硫酸塩還元菌により硫化水素(H₂S)が発生します。この硫化水素が気相部で好気性の硫黄酸化細菌によって酸化されて硫酸(H₂SO₄)となり、コンクリートを腐食(硫酸腐食)させる原因となるため、選択肢2が正しい記述です。
硫化水素は卵の腐ったような特有の悪臭をもつ有毒ガスで、空気より重く槽の底部にたまりやすいため、底部ほど安全とする選択肢3は誤りです。厚生労働省の「建築物における維持管理マニュアル」では、排水槽に設けるばっ気・撹拌装置は悪臭の発生とスカム等の固着化を防ぐとされており、また排水の貯留時間が長いと腐敗による悪臭が強くなるため、ばっ気・撹拌をせずに排水をためておくとする選択肢4は誤りです。
硫化水素が酸化して生じる硫酸は強酸性でコンクリートを腐食させるため、コンクリート表面を中和して保護するとする選択肢5は誤りです。滞留による障害を防ぐには排水ポンプをタイマー制御等でこまめに運転し滞留時間を短くするのがよく、運転間隔を長くするとする選択肢1は誤りです。
排水槽で生じた硫化水素は、気相部で硫酸に変わってコンクリートを腐食させます。
関連キーワード: 排水槽・ビルピット・硫化水素・硫酸腐食・滞留時間
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