1級建築施工管理技術検定 第一次検定 建築学等 (環境工学・一般構造・構造力学・建築材料) 練習問題 第13問: 建築物の地上部分の i 階に作用する地震力 (層せん断力) Qi を、建築基準法施行令に基づき次の条件で求めた値として、正しいものはどれか。ただし、必要保有水平
建築物の地上部分の i 階に作用する地震力 (層せん断力) Qi を、建築基準法施行令に基づき次の条件で求めた値として、正しいものはどれか。ただし、必要保有水平耐力の計算に用いるものではなく、多雪区域ではないものとする。 ・地域係数 Z = 1.0、振動特性係数 Rt = 1.0 ・地震層せん断力係数の高さ方向の分布係数 Ai = 1.2 ・標準せん断力係数 Co = 0.2 ・i 階が支える部分の固定荷重と積載荷重との和 5,000 kN ・地上部分全体の固定荷重と積載荷重との和 8,000 kN
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 2. 1,200 kN
「1,200 kN」が正しい値です。層せん断力は、その階より上の部分に働く地震の水平力の合計で、その階が受け持つ力です。
建築基準法施行令第88条第1項により、地上部分の地震力は、その高さの部分が支える部分の固定荷重と積載荷重との和 (多雪区域では積雪荷重を加える) に、その高さの地震層せん断力係数 Ci を乗じて計算し、Ci = Z × Rt × Ai × Co で求めます。Z はその地方の地震の記録などに応じて 1.0 から 0.7 までの範囲で国土交通大臣が定める数値です。
同条第2項で標準せん断力係数 Co は 0.2 以上 (地盤が著しく軟弱な区域の一定の木造は 0.3 以上)、第3項で必要保有水平耐力を計算する場合は 1.0 以上とされています。この条件では Ci = 1.0 × 1.0 × 1.2 × 0.2 = 0.24、Qi = 0.24 × 5,000 = 1,200 kN です。
「1,000 kN」は Ai を掛け忘れた値 (0.2 × 5,000) です。「1,920 kN」は、i 階が支える部分ではなく地上部分全体の 8,000 kN に Ci を掛けた値 (0.24 × 8,000) です。
「6,000 kN」は、必要保有水平耐力の計算に用いる Co = 1.0 を使った値 (1.2 × 5,000) です。i 階の層せん断力は、i 階が支える部分の固定荷重と積載荷重の和に Ci = Z × Rt × Ai × Co を掛けて求め、Co は 0.2 以上とすると覚えましょう。
出典: 建築基準法施行令 第88条
根拠・参照資料: 建築基準法施行令第88条
関連キーワード: 地震力・地震層せん断力係数・標準せん断力係数・層せん断力・構造計算