1級建築施工管理技術検定 第一次検定 建築学等 (設備・契約・躯体工事・仕上げ工事) 練習問題 第19問: 特記がない場合、公共建築工事標準仕様書 (建築工事編) によれば、高力ボルトの締付け後の確認に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
特記がない場合、公共建築工事標準仕様書 (建築工事編) によれば、高力ボルトの締付け後の確認に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 2. ナット回転法で締め付けた M12 の高力ボルトは、ナット回転量が規定値 −30° から +30° までの範囲なら合格とする。
「M12 の高力ボルトは、ナット回転量が規定値 −30° から +30° までの範囲なら合格」が不適当です。JIS 形高力ボルトで使うナット回転法 (一次締めの後、ナットを決めた角度だけ回して締める方法) の回転量の規定値は 120° (M12 は 60°) で、合格の範囲は規定値 −30° から規定値 +30° までですが、M12 だけは規定値 0° から規定値 +30° までとされ、規定値に届かない回転量は合格になりません。
トルシア形高力ボルト (締付けが済むと先端のピンテールがちぎれるボルト) は、ピンテールの破断、ボルトの余長がねじ 1 山から 6 山までであることに加え、一次締めのマークのずれで共回り (ナットとボルトが一緒に回ること) が無いこと、ナット回転量が各ボルト群の平均回転角度 −30° から +30° までであることを確かめます。トルクコントロール法 (締付けトルクの大きさで締付けを管理する方法) では、ナット回転量に著しいばらつきのあるボルト群の全てのナットを追締めし、締付けトルクが設定した基準値の ±10% 以内であることを確かめます。
回転量が不足していたボルトは追締め (もう一度締めること) して所定の回転量とし、確認で合格とならなかったセットは新しいものに取り替えます (一度使ったセットは再使用しません)。ナット回転法の合格範囲は規定値 −30° から +30° までですが、M12 だけは規定値 0° から +30° までです。
出典: 公共建築工事標準仕様書 (建築工事編) 令和7年版 7.4.7(7)・7.4.8
関連キーワード: 高力ボルト・ナット回転法・トルシア形高力ボルト・トルクコントロール法・締付け後の確認