銀行業務検定試験 法務3級 金融犯罪 練習問題 第15問: X 銀行の窓口係 A は、顧客 B から口座への入金を頼まれて預かった現金 30 万円を、自分の借金の返済に充てた。A は翌週に同額を用意して B の口座に入金
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初級推定正答率 約 68%
X 銀行の窓口係 A は、顧客 B から口座への入金を頼まれて預かった現金 30 万円を、自分の借金の返済に充てた。A は翌週に同額を用意して B の口座に入金した。A に成立しうる罪に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
正解: 3. A に成立しうる罪は、現金を借金の返済に充てた時点で既遂となる
窓口係として業務上預かった現金は「業務上自己の占有する他人の物」にあたり、これを自分の借金の返済に充てた A には業務上横領罪(刑法第253条)が成立しえます。横領は、預かった現金を返済に充てて処分した時点で既遂となり、翌週に同額を入金しても成立した罪は消えません(補填は情状として考慮されうるにとどまります)。横領の罪(第252条〜第255条)には未遂を罰する規定がないので、「未遂にとどまる」扱いもありません。第253条の刑は十年以下の拘禁刑で、五年以下の拘禁刑は単純横領罪(第252条)の刑です。第253条は一年以上という下限を定めていません。自己の占有する他人の物を領得した A には、背任罪ではなく業務上横領罪が問題となります。
根拠・参照資料: 刑法第252条・第253条
関連キーワード: 業務上横領罪・単純横領罪・背任罪・窓口係
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