日商簿記2級 決算・財務諸表 練習問題 第63問: 製造業を営む当社の当期末の資料は次のとおりである。貸借対照表の流動資産に棚卸資産として表示される金額の合計と、その表示に関する説明として正しい組合せはどれか。
製造業を営む当社の当期末の資料は次のとおりである。貸借対照表の流動資産に棚卸資産として表示される金額の合計と、その表示に関する説明として正しい組合せはどれか。 ・製品 1,850,000円 ・仕掛品 720,000円 ・原材料 480,000円 ・貯蔵品 65,000円 (工場で使用する燃料の未使用分) ・機械装置 6,000,000円 ・建設仮勘定 900,000円 (製造用設備の建設のための支出額)
解答と解説を先に見る
正解: 4. 3,115,000円 — 製品・仕掛品・原材料・貯蔵品はいずれも営業サイクルの中にある資産であり、流動資産に棚卸資産として表示する
製造業では、原材料を投入して製造途中のものが仕掛品、完成したものが製品となり、いずれも販売を通じて回収される営業サイクルの中にある資産です。したがって正常営業循環基準により、保有期間の長短にかかわらず流動資産に棚卸資産として表示します。工場で使用する燃料の未使用分である貯蔵品も、これから消費される物品であり同様に流動資産です。合計は 1,850,000円 + 720,000円 + 480,000円 + 65,000円 = 3,115,000円 となるため、選択肢4が正解です。 選択肢2は貯蔵品65,000円を全額当期の製造原価としていますが、決算日に未消費のまま残っている分は当期に消費していない以上、費用とせず資産 (貯蔵品) として次期に繰り越します。 選択肢3は仕掛品720,000円を有形固定資産としている点が誤りです。仕掛品は完成させて販売するために保有している資産であり、長期にわたり事業に使用する有形固定資産とは性格がまったく異なります。 選択肢1は建設仮勘定900,000円を棚卸資産に含めた金額です。建設仮勘定は同じ「未完成」でも、販売するためのものではなく自社で使用する設備の建設に係る支出額なので、完成後に機械装置などとなる有形固定資産の区分に表示します。なお、機械装置6,000,000円も有形固定資産であり棚卸資産には含めません。
関連キーワード: 棚卸資産・仕掛品・貯蔵品・正常営業循環基準・建設仮勘定
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