潜水士は、潜水器を使い、空気圧縮機や手押しポンプによる送気かボンベからの給気を受けて水中で行う業務(潜水業務)に就くために要る、労働安全衛生法の免許です。 試験は安全衛生技術試験協会の各センターが行い、4科目各10問の五肢択一を4時間で解きます。科目ごとに40%以上、合計60%以上で合格です。受験資格は不要で、免許は満18歳から交付されます。令和7年度の合格率は74.4%でした。
ぴよパスでは、潜水士試験のオリジナル予想問題を登録不要・無料で解けます。安全衛生技術試験協会・厚生労働省とは関係がなく、本試験の問題を載せたものではありません。
結論: 潜水士試験の要点
- 何の免許か: 送気やボンベからの給気を受けて行う潜水業務に就くための免許。事業者は、免許を受けた人でなければ潜水業務に就かせてはならない。
- 試験: 潜水業務・送気、潜降及び浮上・高気圧障害・関係法令の4科目×10問=40問、五肢択一、4時間。実技試験と免除科目は無い。
- 合格基準: 科目ごとに40%以上、かつ合計60%以上。
- 受験資格: 不要。免許は満18歳から。
- 手数料: 8,800円。
- 合格率: 令和7年度74.4%、令和6年度72.7%。
- 合格後: 東京労働局免許証発行センターへ免許を申請する(収入印紙1,500円)。
潜水士とは — 潜水業務に就くための免許
労働安全衛生法第61条は、政令で定める業務について、免許を受けた人などでなければ就かせてはならないと定めています。その業務の1つが「潜水器を用い、かつ、空気圧縮機若しくは手押しポンプによる送気又はボンベからの給気を受けて、水中において行う業務」です(労働安全衛生法施行令第20条第9号)。高気圧作業安全衛生規則第12条は、事業者は潜水士免許を受けた者でなければ潜水業務につかせてはならないとしています。
免許を持つ人は、潜水業務に従事するときに免許証を携帯していなければなりません(労働安全衛生法第61条第3項)。
試験の形と合格基準
| 科目 | 出題数(配点) | 範囲(告示) |
|---|---|---|
| 潜水業務 | 10問(30点) | 潜水業務に関する基礎知識、潜水業務の危険性及び事故発生時の措置 |
| 送気、潜降及び浮上 | 10問(25点) | 送気の方法、潜降及び浮上の方法、潜水器に関する知識・扱い方・点検及び修理の仕方 |
| 高気圧障害 | 10問(25点) | 高気圧障害の病理・種類と症状・予防方法、救急処置、再圧室に関する基礎知識 |
| 関係法令 | 10問(20点) | 労働安全衛生法・施行令・労働安全衛生規則中の関係条項、高気圧作業安全衛生規則 |
試験は学科試験だけで(高気圧作業安全衛生規則第54条)、問題は五肢択一式、解答は解答用紙へのマークです。試験時間は4時間で、令和3年6月の試験からは休憩なしの通しで行われ、センターでの試験は12時30分〜16時30分です。試験が始まってから1時間は退室できません。
合格基準は、科目ごとの得点が40%以上で、かつ、その合計が60%以上であることです。配点から逆算すると、1問あたりは潜水業務が3点、送気、潜降及び浮上と高気圧障害が2.5点、関係法令が2点です。40%の線はどの科目も10問中4問の正解に当たり、合計は100点中60点が要ります。
受験資格と年齢
受験資格は「不要」で、申請には本人確認証明書の添付が要ります。協会の案内に受験の年齢の定めは書かれていません。
ただし、免許は満18歳に満たない人には交付されません(高気圧作業安全衛生規則第53条)。協会は、18歳になってから免許を申請するよう案内しています。
申込・日程・手数料
試験日: 全国の安全衛生技術センターで、センターごとに決まった日に行われます。令和8年度(2026年4月〜2027年3月)の潜水士の試験日は次のとおりです。
| センター | 令和8年度の試験日 |
|---|---|
| 北海道 | 4月23日・7月16日・9月24日・12月14日・令和9年2月8日 |
| 東北 | 4月23日・7月16日・9月24日・12月14日 |
| 関東(市原・東京試験場) | 4月23日・6月3日・7月16日・9月24日・12月14日・令和9年2月8日 |
| 中部 | 4月23日・7月16日・12月14日・令和9年2月8日 |
| 近畿 | 6月3日(大阪試験場は4月23日・7月16日・9月24日・12月14日・令和9年2月8日) |
| 中国四国 | 4月23日・7月16日・9月24日・令和9年2月8日 |
| 九州 | 4月23日・6月3日・7月16日・9月24日・令和9年2月8日 |
センターから遠い地域に住む人向けの出張特別試験でも、潜水士を行う地区があります(令和8年度は函館・新潟・茨城など)。東北センターは、住所に関わらずどの地区でも受けられると案内しています。申請書の出し先と受付期間はセンターの試験と違うので、各地区の試験案内で確かめます。
申込: 受けたいセンターに申請します。
- オンライン: 試験日の2か月前から14日前まで。
- 郵送: 第1受験希望日の2か月前から14日前の消印まで、簡易書留で。
- センターの窓口: 第1受験希望日の2か月前から、センターの休業日を除く2日前まで。
受付期間中でも定員に達すると受付は終わります。受験票が発行された後は、試験日の変更も手数料の返還もできません。
手数料: 8,800円です(労働安全衛生法関係手数料令第6条第4号)。
合格率と難易度
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 6,891人 | 5,126人 | 74.4% |
| 令和6年度 | 6,830人 | 4,964人 | 72.7% |
協会が行う免許試験の学科試験全体の令和7年度の合格率は51.4%で、潜水士はそれより高い水準です。一方で、4科目のどれか1つでも10問中4問に届かないと、合計が60点を超えていても不合格になります。関係法令は1問2点で合計点への寄与は小さいものの、10問中4問の足切りはほかの科目と同じなので、後回しにはできません。
合格した後 — 免許の申請
合格通知書が届いたら、免許申請書(都道府県労働局・労働基準監督署・各センターで配布)に必要事項を書き、東京労働局免許証発行センターへ簡易書留で送ります。窓口は無く、持参はできません。
- 手数料: 収入印紙1,500円(マイナポータルからの電子申請は1,450円)。
- 必ず付けるもの: 免許試験合格通知書(原本)、免許証送付用の封筒、送付用の切手460円分(令和6年10月1日現在の額)、本人確認証明書等。
- 写真: 横24mm×縦30mm、申請前6か月以内に撮影したもの。
書類に不備が無ければ、受付からおおむね1か月以内に免許証が発送されます。1月と4月〜5月上旬は申請が集中し、1か月を超えることがあります。潜水士は、ボイラー技士などと違って、合格のほかに実務経験などの要件は求められていません(満18歳以上であることは必要)。
例題: ぴよパスの潜水士の問題から
ぴよパスのオリジナル予想問題から2問です(本試験の問題ではありません)。
例題1 高気圧作業安全衛生規則第52条により、潜水士免許を与えるのはどれか。
- 厚生労働大臣
- 都道府県知事
- 労働基準監督署長
- 都道府県労働局長
- 公益財団法人安全衛生技術試験協会
答え: 4。試験を行うのは協会ですが、免許を与えるのは都道府県労働局長です。 この問題を解く →
例題2 高気圧作業安全衛生規則第54条が定める潜水士免許試験の実施方法はどれか。
- 学科試験及び実技試験によって行う
- 学科試験によって行う
- 実技試験によって行う
- 学科試験によって行い、実務経験のある者は一部の科目を免除する
- 登録教習機関の講習の修了をもって免許試験に代える
答え: 2。潜水士免許試験は学科試験だけで、免除科目もありません。 この問題を解く →
練習問題と模擬試験の使い方
ぴよパスの潜水士の練習問題は、本試験と同じ4科目に分かれ、選択肢ごとの解説つきで無料で解けます。本試験と同じ40問・4時間で、科目ごとの配点と足切りで採点する模擬試験は Premium の機能です。
協会が公表している試験問題の入手先と使い方は潜水士の過去問、科目ごとの得点から逆算した演習の順番は潜水士 予想問題の使い方、計算問題は潜水士の計算問題の記事で説明しています。
まとめ
- 潜水士は、送気やボンベからの給気を受けて行う潜水業務に就くための免許。
- 試験は4科目40問・五肢択一・4時間。科目ごとに40%以上、合計60%以上。
- 受験資格は不要。免許は満18歳から。手数料は8,800円。
- 試験日はセンターごとに年に数回。申込はオンラインなら試験日の2か月前から14日前まで。
- 合格率は令和7年度74.4%。足切りに注意。
- 合格したら東京労働局免許証発行センターへ免許を申請する。
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出典
- 労働安全衛生法 第61条・第72条・第75条(e-Gov法令検索): https://laws.e-gov.go.jp/law/347AC0000000057
- 労働安全衛生法施行令 第20条第9号(e-Gov法令検索): https://laws.e-gov.go.jp/law/347CO0000000318
- 高気圧作業安全衛生規則 第12条・第52条〜第54条(e-Gov法令検索): https://laws.e-gov.go.jp/law/347M50002000040
- 労働安全衛生法関係手数料令 第1条・第6条(e-Gov法令検索): https://laws.e-gov.go.jp/law/347CO0000000345
- 厚生労働省 法令等データベース「高圧室内作業主任者及び潜水士免許規程」第2条の2・第3条: https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=74111000&dataType=0&pageNo=1
- 安全衛生技術試験協会「潜水士の紹介」: https://www.exam.or.jp/introduction/h_shokai611/
- 安全衛生技術試験協会「潜水士免許試験日(令和8年4月~令和9年3月)」: https://www.exam.or.jp/schedule/h_nittei611/
- 安全衛生技術試験協会「試験手数料」: https://www.exam.or.jp/h_tesuryo/
- 安全衛生技術試験協会「統計」(令和7年度): https://www.exam.or.jp/h_gokakuritsu/ (令和6年度は同じページの2025年9月の版の写し: https://web.archive.org/web/20250912191417/http://www.exam.or.jp/h_gokakuritsu/ )
- 安全衛生技術試験協会「合格後の手続き」: https://www.exam.or.jp/h_tetsuduki/
- 安全衛生技術試験協会 東北センター(出張特別試験): https://www.exam.or.jp/center_tohoku/
- 厚生労働省「免許試験合格者等のための免許申請書等手続きの手引き」: https://www.mhlw.go.jp/content/001663551.pdf
- 東京労働局「労働安全衛生法に基づく免許」: https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/anzen_eisei/ae-menkyo.html








