講習の最後には筆記の修了試験があり、合格の線が通達で決まっています。ぴよパスでは、労働安全衛生法令と告示・通達で確かめたオリジナルの四肢択一60問を、講習の4科目に分けて無料で公開しています。講習の前の予習と、修了試験の前の確認に使えます。
地山の掘削及び土止め支保工作業主任者の練習問題を科目別に解く →
1つの講習で2つの作業主任者
| 作業主任者 | 対象の作業 | 根拠 |
|---|---|---|
| 地山の掘削作業主任者 | 掘削面の高さが2m以上となる地山の掘削 (ずい道及びたて坑以外の坑の掘削を除く) | 施行令第6条第9号・安衛則第359条 |
| 土止め支保工作業主任者 | 土止め支保工の切りばり又は腹起こしの取付け又は取り外し | 施行令第6条第10号・安衛則第374条 |
職務はよく似ていて、少しだけ違います。どちらも作業の方法の決定と直接指揮、要求性能墜落制止用器具等と保護帽の使用状況の監視を行います。点検の対象は、地山の掘削が「器具及び工具」(第360条)、土止め支保工が「材料の欠点の有無並びに器具及び工具」(第375条) です。
技能講習と修了試験の形式
講習の科目と時間は、地山の掘削及び土止め支保工作業主任者技能講習規程 (昭和47年労働省告示第103号) の第3条で決まっています。実技講習はありません。修了試験の配点は、平成18年2月24日の通達 (基発第0224005号) で決まっています。
| 講習科目 | 講習時間 | 修了試験の配点 | 練習問題 |
|---|---|---|---|
| 作業の方法に関する知識 | 10.5時間 | 50点 | 30問 |
| 工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識 | 3.5時間 | 20点 | 12問 |
| 作業者に対する教育等に関する知識 | 1.5時間 | 15点 | 9問 |
| 関係法令 | 1.5時間 | 15点 | 9問 |
通達が決めている修了試験の決まりは次のとおりです。
- 筆記試験を原則とし、時間は全科目を通じて1時間です。
- 口述試験は、受験者が文字を書くことが困難である場合などに限ります。
- 各科目の得点が配点の40%以上で、かつ全科目の合計が60点以上なら合格です。
問題数と選択肢の数を公表している機関は見つかりませんでした。形式は、建設業労働災害防止協会の岡山県支部が「マークシート方式」と案内しています (2026年11月時点)。受講する機関の案内で確かめてください。
数字で決まる論点 — 手掘りのこう配
手掘りの掘削面のこう配は、地山の種類と掘削面の高さで決まります (安衛則第356条・第357条)。掘削面に奥行き2m以上の水平な段があるときは、段で区切られたそれぞれを1つの掘削面として数えます。
| 地山の種類 | 掘削面の高さ | こう配 |
|---|---|---|
| 岩盤又は堅い粘土 | 5m未満 | 90度以下 |
| 岩盤又は堅い粘土 | 5m以上 | 75度以下 |
| その他の地山 | 2m未満 | 90度以下 |
| その他の地山 | 2m以上5m未満 | 75度以下 |
| その他の地山 | 5m以上 | 60度以下 |
| 砂からなる地山 | — | 35度以下、又は高さ5m未満 |
| 発破等で崩壊しやすい地山 | — | 45度以下、又は高さ2m未満 |
取り違えやすい論点
- 点検の時期: 明り掘削の地山の点検は、点検者を指名して、その日の作業を開始する前、大雨の後、中震以上の地震の後に行います (第358条第1号)。発破を行った後の点検は別の号です (同第2号)。土止め支保工の点検は、設けた後7日をこえない期間ごと、中震以上の地震の後、大雨等で地山が急激に軟弱化するおそれのある事態の後です (第373条)。
- 「又は」: 砂の地山と発破等の地山は、こう配か高さのどちらかを満たせば足ります。「かつ」と読み替えた肢に注意してください。
- 立入禁止の相手: 地山の崩壊のおそれがあるときの第361条は「作業に従事する作業従事者」の立入りの禁止、切りばりの取付けなどの第372条は「作業を行う箇所に関係する作業従事者以外の者」の立入りの禁止です。
- 誰の義務か: 作業の方法の決定と直接指揮は作業主任者の職務で、地山の点検や土止め支保工を設ける措置は事業者の義務です。
ぴよパスの60問は科目ごとに解けるので、苦手な科目だけをくり返すこともできます。法令は2026年10月1日時点で施行されているもので作っています。2027年4月1日に施行される改正は、この60問の正解の根拠にしていません。
練習問題と解説は無料です。20問・60分の模擬試験 (Premium) は模擬試験のページから受けられます。各科目40%以上かつ全体60%以上を目安にしたぴよパス独自の演習で、機関の修了試験を再現したものではありません。
受講資格と費用
受講資格は、地山の掘削の作業又は土止め支保工の切りばり・腹おこしの取付け・取りはずしに関する作業に3年以上従事した経験がある人などです (労働安全衛生規則 別表第六)。受講料は機関で違い、2026年11月時点の例 (テキスト代込み) では、建設業労働災害防止協会の岡山県支部が非会員14,278円、大阪府支部が25,970円でした。
まとめ
- 講習は学科4科目・17時間で、実技はありません。1つの講習で地山の掘削と土止め支保工の両方の作業主任者になれます。
- 修了試験は筆記1時間で、各科目の配点の40%以上かつ合計60点以上で合格です。
- 手掘りのこう配の表、点検の時期、作業主任者と事業者のどちらの義務かを先に固めると、失点を減らせます。
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出典
- 地山の掘削及び土止め支保工作業主任者技能講習規程 (昭和47年労働省告示第103号・厚生労働省 法令等データベース): https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=74124000&dataType=0&pageNo=1 (2026年11月6日確認)
- 厚生労働省 基発第0224005号 (平成18年2月24日): https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/roudou/an-eihou/dl/k060224005.pdf (2026年11月6日確認)
- 厚生労働省「安全関係技能講習等修了者数」: https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/001598253.pdf (2026年11月6日確認)
- e-Gov 法令検索「労働安全衛生法」「労働安全衛生法施行令」「労働安全衛生規則」(2026年10月1日時点で施行の版)


