防災士資格取得試験は、3つの選択肢から1つを選ぶ3択式で30問出題され、24問以上(8割以上)の正解で合格です。 日本防災士機構は過去の試験問題を公開しておらず、試験問題は解答用紙とともに回収され、機構は問題集も用意していません。「過去問」として出回っているものは機構が公開した問題ではないので、範囲は、機構が示す履修講目と、研修で配られる防災士教本で確かめます。数字や制度の名前は、法令や官公庁の公開資料で今の内容を確かめると確実です。
ぴよパスでは、法令・官公庁の資料と日本防災士機構の公開ページをもとに作った防災士試験のオリジナル予想問題を、防災士試験の練習ページで登録不要・無料で解けます。ぴよパスは日本防災士機構・日本防災士協会とは関係がなく、試験問題や防災士教本の文章を載せたものではありません。「防災士」は日本防災士機構の登録商標です。
結論: 防災士試験の形と、過去問の扱い
- 3択式・30問・24問以上で合格(日本防災士機構「防災士になるには」・よくある質問)。
- 試験時間は、機構の2026年度の特例の案内では 50分。一般的な研修講座では、試験は研修の 最終日に同じ会場 で行われる。
- 過去の試験問題は非公開、試験問題は 回収、機構の 問題集は無い(よくある質問)。
- 機構の特例の案内では、試験問題は 防災士教本の内容から 出題される。範囲の目安は、機構が研修の履修講目として示す 21講目及び補講4。
- 2026年5月29日から気象庁の防災気象情報の名前が変わった。教本の2026年度版は2026年2月1日現在の内容。
試験の形 — 日本防災士機構の案内から
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 形式 | 3択式(問題に対して3つの回答例から正解を1つ選ぶ) |
| 問題数 | 30問 |
| 合格基準 | 24問以上の正解(8割以上。2019年4月から) |
| 試験時間 | 50分(機構の2026年度の特例の案内に記載。機構の一般の案内には記載なし。研修機関の募集要項にも50分・マークシートと書く例がある) |
| 実施 | 一般的な研修講座では、研修の最終日、研修終了後ただちに同じ会場で |
| 受験できる人 | 機構が認証した研修機関の研修講座を受けて「研修履修証明」を取った人(警察官・消防吏員などの特例あり) |
| 受験料 | 3,000円(税込)。2027年4月1日から3,300円(税込) |
| 合格率 | 91.9%(2025年度。機構の集計) |
30問で24問以上なので、間違えてよいのは 6問まで です。
過去問・問題集が無い理由 — 機構のよくある質問
日本防災士機構のよくある質問は、次のように答えています。
| 質問 | 機構の答え(原文) |
|---|---|
| 過去の試験問題を知りたい | 「機構では、過去の試験問題を公開しておりません。」 |
| 試験問題は持ち帰れるか | 「試験会場において解答用紙とともに回収しておりますので、持ち帰ることはできません。」 |
| 問題集はあるか | 「問題集は用意しておりません。」 |
インターネットやアプリで「防災士の過去問」と呼ばれているものは、機構が公開した問題ではありません。どのように作られた問題かは、提供元によって違います。内容が今の制度に合っているかは、自分で確かめる必要があります。
出題の範囲 — 21講目及び補講4
機構は、研修講座で履修する講目を次のように示しています(見出しの一覧)。集合研修では21講目のうち最低12講目以上を履修し、履修しなかった講目は研修機関が定めた様式のレポートなどの提出が義務づけられています。
| 章 | 講目 | ぴよパスの分野 |
|---|---|---|
| 第1章 災害発生のしくみ | 第1講 地震・津波/第2講 気象災害・風水害/第3講 土砂災害/第4講 火山災害/第5講 広域・大規模火災/補講1 | 地震・津波・風水害・土砂災害・火山・大規模火災 |
| 第2章 災害に関する情報 | 第6講 被害想定・ハザードマップ/第7講 災害関連情報と予報・警報/第8講 災害情報の活用と発信 | 災害情報 |
| 第3章 公的機関や企業等の災害対策 | 第9講〜第14講(行政の災害対策・災害救助・復旧と被災者支援・災害医療・ライフライン・事業継続) | 行政の災害対策・災害医療・ライフライン・事業継続 |
| 第4章 自助 | 第15講・第16講・補講2・補講3(地震・津波への備え、風水害への備え、耐震診断、損害保険) | 自助 |
| 第5章 共助 | 第17講〜第20講(自主防災活動と地区防災計画・避難所・多様性への配慮・災害ボランティア) | 共助 |
| 第6章 防災士制度 | 第21講・補講4(防災士に期待される活動・各種訓練) | 防災士の役割と訓練 |
ぴよパスの問題は、このうち正誤が法令(災害対策基本法・災害救助法・気象業務法・水防法・土砂災害防止法など)・官公庁の公開資料と、日本防災士機構の公開ページ(「防災士とは」など)で決まる論点だけを扱っています。防災士教本にしか正誤の根拠が無い論点は扱っていません。
2026年に変わったことに注意
- 気象庁の防災気象情報: 2026年5月29日から新しい防災気象情報の運用が始まり、土砂災害警戒情報や洪水警報などの名前と出し方が変わりました(対応はレベル4危険警報とはで整理しています)。防災士教本の2026年度版は2026年2月1日現在の内容で作られていて、5月下旬から運用が始まった新たな防災気象情報は「新しい防災気象情報」として載せていると、日本防災士協会は案内しています。
- 避難情報: 内閣府の「避難情報に関するガイドライン」は令和8年3月に改定されています。警戒レベル4は「避難指示」、警戒レベル5は「緊急安全確保」です(令和3年の災害対策基本法の改正で、避難勧告と避難指示が避難指示に一本化されました)。
- 防災庁: 防災庁設置法により、2026年11月2日に内閣に防災庁が置かれ、防災大臣が置かれる予定です(中央防災会議も防災庁に置かれます。e-Gov法令検索の施行予定の版)。防災士教本の2026年度版は「防災省(当面「防災庁」)設置への動き」として載せている段階です。ぴよパスの問題は、防災庁の発足で答えが変わる論点を扱っていません。
- 料金: 教本・受験料・認証登録料は2027年4月1日から上がります(受験料は3,000円から3,300円)。
例題: ぴよパスの防災士の問題から
ぴよパスのオリジナル予想問題から2問です(本試験の問題ではありません)。
例題1 気象庁の震度階級について、正しいものはどれか。
- 震度1から震度7までで、震度5・6に弱・強があり、全部で9階級ある(震度0は階級に含めない)。
- 震度0から震度7までで、震度5・6に弱・強があり、全部で10階級ある。
- 震度1から震度7までで、震度4・5・6に弱・強があり、全部で10階級ある。
答え: 2。震度0も階級に入り、弱・強に分かれるのは震度5と震度6だけです(気象庁「震度について」)。 この問題を解く →
例題2 令和3年の災害対策基本法の改正で、警戒レベル4の避難勧告と避難指示(緊急)は「避難指示」に一本化された。一本化した避難指示を発令するタイミングについて、内閣府「避難情報に関するガイドライン」(令和8年3月改定)の記述として正しいものはどれか。
- これまで避難勧告を発令していたタイミングで発令する
- これまでの避難指示(緊急)のタイミングで発令する
- これまでの災害発生情報のタイミングで発令する
答え: 1。避難指示は、かつての避難勧告の段階で出されます。 この問題を解く →
練習問題の使い方
ぴよパスの防災士の練習問題は8分野で、地震・津波、風水害・土砂災害・火山・大規模火災、災害情報、行政の災害対策、災害医療・ライフライン・事業継続、自助、共助、防災士の役割と訓練を扱っています。分野ごとの練習問題と解説は無料です。30問を50分(機構の特例の案内にある試験時間)でまとめて解く模擬試験は Premium の機能です(分野ごとの出題数はぴよパスの設定です)。
- 研修の前に: 震度階級・警戒レベル・避難情報のように、数と名前で決まる論点を先に固めると、講義が頭に入りやすくなります。
- 研修の後に: 教本で学んだ講目の順に、近い分野の練習問題で確かめます。3択なので、誤りの肢がどこを入れ替えているかを1問ずつ見ます。
まとめ
- 防災士試験は3択式30問・24問以上で合格。間違えてよいのは6問まで。
- 過去の試験問題は非公開・問題は回収・機構の問題集は無い。
- 範囲の目安は、研修の履修講目(21講目及び補講4)。特例の案内では、教本の内容から出題・試験時間50分。
- 2026年5月29日からの新しい防災気象情報と、令和8年3月改定の避難情報のガイドラインに注意。
関連記事
出典
- 日本防災士機構「防災士になるには」(研修講座・試験・救急救命講習・認証登録、履修講目): https://bousaisi.jp/license/
- 日本防災士機構 よくある質問(A8 問題集・A9 過去の試験問題・A10 試験問題の回収・A11 試験の形式・A12 合格点): https://bousaisi.jp/license/faq/
- 日本防災士機構「2026年度のお知らせ」(2025年度の合格率・2019年4月の合格基準の引き上げ): https://bousaisi.jp/notice-2026/
- 日本防災士機構「消防吏員の特例」「警察官の特例」「自衛官の特例」「赤十字救急法救急員資格認定者 特例研修」2026年度版(試験時間・教本から出題): https://bousaisi.jp/wp-content/themes/fcvanilla/pdf/shobo-tokurei.pdf ・ https://bousaisi.jp/wp-content/themes/fcvanilla/pdf/keisatu-tokurei.pdf ・ https://bousaisi.jp/wp-content/themes/fcvanilla/pdf/Self-DefenseForces_specialcase2026.pdf ・ https://bousaisi.jp/wp-content/themes/fcvanilla/pdf/nisseki2026.pdf
- 日本防災士機構「防災士資格取得に関する価格改定のお知らせ」: https://bousaisi.jp/wp-content/themes/fcvanilla/pdf//kakakukaitei_20261001.pdf
- 日本防災士機構 トップページ(登録商標の表示): https://bousaisi.jp/
- 日本防災士協会「防災士教本の購入について」(2026年度版の内容の基準日): https://bousaishi.or.jp/purchase/
- 気象庁「新たな防災気象情報について(令和8年~)」: https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/keiho-update2026/index.html
- 気象庁「震度について」: https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/index.html
- 内閣府(防災担当)「避難情報に関するガイドライン」(令和8年3月改定): https://www.bousai.go.jp/oukyu/hinanjouhou/r3_hinanjouhou_guideline/
- 防災庁設置法(令和8年法律第61号。e-Gov法令検索・2026年11月2日施行の版): https://laws.e-gov.go.jp/law/508AC0000000061
- 鳥取県「令和8年度 鳥取県防災士養成研修 受講者募集要項(一般募集用)」(防災士資格取得試験の試験時間・形式): https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1389396/R8youkou.pdf


