ぴよパスでは、消防法・施行令・施行規則・告示で確かめたオリジナルの四肢択一60問を、講習の5科目に分けて無料で公開しています。講習の前の予習と、効果測定の前の確認に使えます。防火管理者が必要な建物や選任の届出の決まりは「防火管理者とは」で詳しく扱っています。
講習の種類と時間 (消防法施行規則第2条の3)
| 講習 | 講習時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 甲種防火管理新規講習 | おおむね10時間 | 防火管理の意義と制度、火気の使用・取扱いの監督、消防用設備等の点検と整備・避難施設などの維持管理、訓練、教育、消防計画の作成 |
| 乙種防火管理講習 | おおむね5時間 | 甲種新規と同じ事項の基礎的な知識と技能 |
| 甲種防火管理再講習 | おおむね2時間 | おおむね過去5年間の法令の改正の概要、火災事例の研究 |
東京消防庁は、甲種防火管理新規講習と防災管理新規講習を併せた「防火・防災管理新規講習」を行っています。講習を行う機関によって、日程や名前が違います。
効果測定の形 (機関の案内から)
消防法令には効果測定の定めがなく、全国共通の問題数・形式・合格基準はありません。機関の案内には次のような例があります (2026年11月時点)。
- 北九州市: 全講習の終わりに効果測定を行い、正答率が6割に達した人に修了証を交付します。届かない人は、概ね15分の補講の後に再度の効果測定を受けます。甲種防火管理新規講習の日程では、2日目の14:00〜14:15の15分が効果測定の枠です。
- 東京消防庁: 講習の終わりに効果測定を行い、一定の基準に満たない場合は補講と再効果測定を行います。講習科目の一部免除を受けた人にも、免除された科目から出題されます。
問題数と形式を公表している機関は見つかりませんでした。受講する機関の案内で確かめてください。
講習の5科目と練習問題60問の対応
| 科目 | 問題数 | 主な論点 |
|---|---|---|
| 防火管理の意義及び制度 | 12 | 管理権原者と防火管理者、甲種・乙種の防火対象物と講習、収容人員、防火管理者の資格、再講習、罰則 |
| 火気管理 | 12 | 出火原因、放火、こんろ・天ぷら油の火災、対象火気設備等と対象火気器具等、催しでの消火器の準備 |
| 施設及び設備の維持管理 | 12 | 消防用設備等の機器点検と総合点検・報告、防炎物品と防炎表示、防火対象物点検 |
| 防火管理に係る訓練及び教育 | 12 | 消火・通報・避難の訓練と回数、訓練の消防機関への通報、自動火災報知設備・避難器具の使い方、119番通報 |
| 防火管理に係る消防計画 | 12 | 消防計画の作成と届出、定める事項、工事中の防火対象物、権原が分かれている建物、地震への備え |
数字で決まる論点 — 先に覚える8個
| 論点 | 数字・決まり | 根拠 |
|---|---|---|
| 防火管理者が必要な建物 (収容人員) | 老人ホームなど (別表第一 (6)項ロ) は10人以上、飲食店・物販店・ホテル・病院などの特定用途は30人以上、共同住宅・学校・事務所などは50人以上 | 施行令第1条の2第3項 |
| 乙種防火管理講習で足りる建物 | 特定用途で延べ面積300㎡未満、その他の用途で500㎡未満 (老人ホームなどを除く) | 施行令第3条第1項第2号 |
| 甲種防火管理新規講習 | おおむね10時間 | 施行規則第2条の3第2項 |
| 乙種防火管理講習 | おおむね5時間 | 施行規則第2条の3第4項 |
| 甲種防火管理再講習 | おおむね2時間・最後に講習を修了した日以後の最初の4月1日から5年以内 (防火管理者に定められた日の4年前までに修了していた人は、定められた日から1年以内) | 施行規則第2条の3第3項・平成16年消防庁告示第2号 |
| 再講習が要る建物 | 特定用途などで収容人員300人以上 | 施行令第4条の2の2第1号 |
| 消火訓練と避難訓練 | 特定用途の防火対象物の防火管理者は年2回以上。実施するときは、あらかじめ消防機関に通報する | 施行規則第3条第10項・第11項 |
| 防火対象物点検 | 1年に1回 | 施行規則第4条の2の4 |
取り違えやすい論点
- 誰が決めるか: 防火管理者を定めるのは、建物の管理について権原を有する者 (管理権原者) です。防火管理者は、消防計画を作成して所轄の消防長または消防署長に届け出ます (施行令第3条の2)。
- 乙種の修了証で足りる範囲: 乙種で足りるのは延べ面積の小さい建物だけです。老人ホームなど (別表第一 (6)項ロ) は、小さくても甲種が必要です。
- 訓練の回数: 年2回以上と決まっているのは、特定用途の防火対象物の消火訓練と避難訓練です。通報訓練の回数は施行規則に定めがありません。
- 市町村ごとの決まり: こんろや催しの火気の決まりは市町村の火災予防条例で定められていて、細かな数字は地域で違います。全国共通の基準は「対象火気設備等の位置、構造及び管理並びに対象火気器具等の取扱いに関する条例の制定に関する基準を定める省令」です。ぴよパスの練習問題は、条例の数字を正解にしていません。
まとめ
- 防火管理者は講習の修了で資格を得ます。講習の終わりの効果測定は機関が行い、全国共通の問題数や合格基準はありません。
- 甲種新規はおおむね10時間、乙種はおおむね5時間です。乙種で足りるのは延べ面積の小さい建物だけです。
- 収容人員の線 (10人・30人・50人)、延べ面積の線 (300㎡・500㎡)、訓練の回数、届出の相手を先に固めると、効果測定の失点を減らせます。
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- 特定防火対象物とは — 令別表第一の一覧と非特定との違い
- 自衛消防技術試験の練習問題 — 東京消防庁の自衛消防技術試験
出典
- 消防法 (e-Gov 法令検索): https://laws.e-gov.go.jp/law/323AC1000000186 (2026年11月6日確認)
- 消防法施行令 (e-Gov 法令検索): https://laws.e-gov.go.jp/law/336CO0000000037 (2026年11月6日確認)
- 消防法施行規則 (e-Gov 法令検索): https://laws.e-gov.go.jp/law/336M50000008006 (2026年11月6日確認)
- 甲種防火管理再講習について定める件 (平成16年消防庁告示第2号・消防庁): https://www.fdma.go.jp/laws/kokuji/post28/ (2026年11月6日確認)
- 北九州市消防局 防火管理資格取得講習を受講される方へ: https://ssl.city.kitakyushu.lg.jp/files/000982163.pdf (2026年11月6日確認)
- 北九州市 甲種防火管理新規講習カリキュラム: https://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/001002627.pdf (2026年11月6日確認)
- 東京消防庁 令和8年度 防火・防災管理講習案内: https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/content/000096279.pdf (2026年11月6日確認)
- 東京消防庁 講習 FAQ (講習科目の一部免除・講習費用): https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/sk/kousyu_FAQ01.html ・ https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/sk/kousyu_FAQ03.html (2026年11月6日確認)
- 日本防火・防災協会 講習会の案内: https://www.nbouka.com/ (2026年11月6日確認)
- 福岡市消防局 令和8年度 甲種防火管理新規講習案内: https://www.city.fukuoka.lg.jp/syobo/bousai_suishin/koci/documents/01_boukan_sinki_annai_r8.pdf (2026年11月6日確認)


