ボイラー整備士の過去問は、安全衛生技術試験協会の公表試験問題ページから無料で入手できます。一覧の「ボイラー整備士」の行を開いてください。2026年9月25日の確認では、令和8年4月掲載と令和7年10月掲載の2本のPDFが案内されています。正答は、選択肢番号の前に「○」を付けて示す形式です。
ボイラー技士の免許を持っている人は、4科目のうち1科目が免除されます。解く範囲と時間が変わるので、先に自分がどちらで受けるかを決めてから公表問題を使いましょう。
公式PDFの入手先と、掲載月の読み方
公表試験問題の一覧には、ボイラー技士・衛生管理者・クレーンなど多くの免許試験が並んでいます。一級・二級ボイラー技士の行と取り違えないよう、「ボイラー整備士」であることを確かめてから開きます。
| 掲載月 | 協会が示す問題の実施期間 |
|---|---|
| 令和8年4月(2026年4月) | 令和7年7〜12月に実施した試験 |
| 令和7年10月(2025年10月) | 令和7年1〜6月に実施した試験 |
「4月掲載」は、4月に行われた試験の問題という意味ではありません。掲載されるのは、その前の半年間(1〜6月または7〜12月)に実施した試験の問題です。個々の問題や正答について、協会は問い合わせに応じないとしています。
ここでは問題文や正答を転載していません。PDFを保存するときは、ファイル名とは別に掲載月をメモしておくと、あとで法令の新旧を確かめるときに迷いません。
本試験の形 — 30問・4科目・配点は科目で違う
協会の試験案内によると、試験は五肢択一式で、試験時間は2時間30分です。4科目の問題番号と配点は次のとおりです。
| 科目 | 問題番号 | 出題数(配点) | 1問あたり |
|---|---|---|---|
| ボイラー及び第一種圧力容器の整備の作業に関する知識 | 問1〜問10 | 10問(30点) | 3点 |
| 整備の作業に使用する器材、薬品等に関する知識 | 問11〜問15 | 5問(20点) | 4点 |
| 関係法令 | 問16〜問20 | 5問(20点) | 4点 |
| ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識 | 問21〜問30 | 10問(30点) | 3点 |
合格基準は、科目ごとの得点が40%以上で、かつ合計が60%以上です。5問しかない「器材、薬品等」と「関係法令」は、2問正解で8点(40%)に届き、1問だと4点で足りません。問数が少ない科目ほど、1問の取りこぼしが足切りに直結します。
問われ方にも特徴があります。公表されている2回分60問を数えると、「適切でないもの」「法令に定められていないもの」を選ぶ問いが36問、「適切なもの(または適切でないもの)のみを全て挙げた組合せ」を選ぶ問いが21問でした。組合せ問題は、どの肢が誤りかを1つずつ判断できないと絞れません。正解した問題でも、5つの肢それぞれの正誤を説明できるかを確かめてください。
ボイラー技士の免許があれば1科目が免除される
特級・一級・二級ボイラー技士の免許を受けた人は、「ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識」(問21〜問30)が免除されます(ボイラー及び圧力容器安全規則第117条)。協会の案内では、免除を受ける人の試験時間は1時間40分で、解く問題は問1〜問20です。
| 受け方 | 解く問題 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 全科目を受ける | 問1〜問30(4科目) | 2時間30分 |
| ボイラー技士の免許で科目免除を受ける | 問1〜問20(3科目) | 1時間40分 |
協会の案内では、免除を受けるには受験申請書B欄の学科「一部免除」を○で囲んで「ボイラー・一圧」と記入し、免除の根拠となる免許証の写しを添付します。様式が変わることもあるので、申請の前に案内を確認してください。
免除を受ける場合は、公表問題も問1〜問20だけを1時間40分で解くと、本番と同じ条件で練習できます。
2026年4月の改正で、公表問題の法令が古くなる点
公表試験問題ページには、掲載問題が令和8年1月1日以降に施行された法令に対応していないという注意があります。いま掲載されている2本は、どちらも2025年に実施された試験の問題です。一方、ボイラーの法令は2026年4月1日に次のように変わりました。
- ボイラー及び圧力容器安全規則:設計審査の規定が新しく設けられ、構造検査・溶接検査・使用検査を行う機関が「登録製造時等検査機関」から「登録設計審査等機関」になりました。
- ボイラー構造規格(告示):水圧試験の圧力が最高使用圧力の1.5倍から1.3倍になるなど、数値が見直されました。既存のボイラーには経過措置があります。
公表問題の正答そのものが誤りになったわけではありません。当時の法令で作られた問題を、今の法令の知識としてそのまま覚えるとずれる、という意味です。関係法令や数値を問う問題で間違えたときは、次の順で確かめましょう。
- PDFの掲載月から、その問題が何年に実施されたものかを確認する。
- 間違えた条件(誰が検査するか、何倍か、何年以内か)を書き出す。
- e-Gov法令検索で、現行の条文にその条件が残っているかを確かめる。
- 変わっていたら、古い正答ではなく今の条文の内容で覚え直す。
ぴよパスの関係法令の問題は、2026年4月1日に施行されている条文で作っています。協会は法令の基準日を公表していないため、次の試験日までに変わる条文は出題に使っていません。
公表問題の解き方と記録のしかた
1回目は正答を見ずに、本番と同じ時間(2時間30分、免除なら1時間40分)で解きます。採点は科目ごとに行い、1問3点の科目と4点の科目を分けて計算します。合計が60%を超えていても、どれか1科目が40%に届かなければ不合格なので、科目ごとの得点を必ず書き出してください。
| 記録する項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 出典と位置 | 掲載月、問題番号、科目 |
| 科目別の得点 | 整備の作業 21/30、器材 8/20 など |
| 迷った肢 | どの肢の正誤が判断できなかったか |
| 調べた場所 | 教材の章・ページ、条文の番号 |
| 解き直し | 解き直した日と、別の問題でも判断できたか |
2回分しかないので、同じPDFを何度も解くと選択肢の番号を覚えてしまいます。2回目からは、答えの番号ではなく「なぜ他の4肢が違うか」を説明できるかで確かめましょう。初見の問題で力を測りたいときは、公表問題とは別の問題を解く必要があります。
科目別の練習へ進む
苦手な科目が分かったら、ぴよパスのオリジナル練習問題で確かめられます。公表問題を写したものではなく、出題範囲をもとに作った問題で、1問ごとに解説を読めます。
| 復習する科目 | 練習の入口 |
|---|---|
| 整備の作業に関する知識 | 整備の作業の練習問題を解く |
| 器材、薬品等に関する知識 | 器材・薬品等の練習問題を解く |
| 関係法令 | 関係法令の練習問題を解く |
| ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識 | ボイラー・一圧の練習問題を解く |
科目の一覧はボイラー整備士の試験トップにまとめています。ボイラーの構造や取扱いから固めたい人は、二級ボイラー技士の公表問題の入手先もあわせて使えます。
合格した後は、免許の申請に実務経験が要る
ボイラー整備士の試験に受験資格はありません。ただし、免許を受けるには、合格に加えて実務経験などの要件があります。たとえば、ボイラーまたは第一種圧力容器の整備の業務の補助に6か月以上従事した経験です(ボイラー及び圧力容器安全規則第113条第1号)。ほかの要件もあるため、協会の試験合格後の手続きで、申請に添える書類を確認しておきましょう。

