メインコンテンツへスキップ
ぴよパス

ビジネス実務法務検定試験®3級の例題|民法・会社法・労働基準法を○×20問で確かめる(条文の根拠つき・第60回)

監修 ぴよパス編集部編集方針更新 約11分で読めます
広告(PR) 本ページにはAmazon アソシエイト等の広告リンクが含まれます。リンク経由の購入・申込みにより、当サイトが紹介料を受け取る場合があります。

ビジネス実務法務検定試験®3級の範囲の条文で取り違えやすいのは、無効か取消しか、誰に対抗できるか、期間と人数の3つです(ぴよパスの見立て。本試験の問題は公表されていません)。この記事は、3級の範囲から記事の中で解けるオリジナルの○×20問を作り、答えごとにe-Gov法令検索の条文の根拠を付けました。第59回・第60回は「2025年12月1日現在成立している法律に準拠」なので、条文は2026年6月18日(第59回の試験期間の初日)に施行されている版で確かめ、成立済みで施行がそれより後の改正も、ここで扱う条の文言を変えないことを確かめています。問題はすべてぴよパスのオリジナルで、本試験や公式テキストの問題ではありません。

ビジネス実務法務検定試験®3級の例題|民法・会社法・労働基準法を○×20問で確かめる(条文の根拠つき・第60回)
目次

ビジネス実務法務検定3級のオリジナル予想問題を8分野で解く(登録なし・無料) →

結論:条文は「無効か取消しか」「誰に対抗できるか」「期間と人数」で取り違えやすい

3級の出題範囲は、試験要項で「3級公式テキスト(2026年度版)の基礎知識と、それを理解した上での応用力」とされています。ぴよパスの見立てでは、○×で取り違えやすいのは次の3つです。

  1. 無効か取消しか — 虚偽表示は無効、錯誤と詐欺・強迫は取り消すことができる、と効果が分かれます。
  2. 誰に対抗できるか — 不動産は登記、動産は引渡し、債権譲渡は譲渡人の通知か債務者の承諾が要ります。
  3. 期間と人数 — 特許は出願から20年、商標は登録から10年(更新できる)、解雇の予告は30日前、取締役会設置会社の取締役は3人以上。

まず○か×かを決めてから、下の答えを見てください。

○×の例題(問1〜11)法体系・企業取引・企業財産・活動の規制

  1. 民法は、権利の行使と義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならないと定めている。
  2. 契約の当事者が法令の規定と異なる取り決めをしたときは、その規定が公の秩序に関しないものであっても、常に法令の規定が優先する。
  3. 民法では、売買契約は書面を作成しなければ成立しない。
  4. 相手方と通じてした虚偽の意思表示は無効だが、その無効は善意の第三者に対抗することができない。
  5. 錯誤による意思表示は、その錯誤が重要なものであれば、民法上当然に無効となる。
  6. 買主が売主に手付を渡したときは、相手方が契約の履行に着手するまでは、買主は手付を放棄し、売主は手付の倍額を現実に提供して、契約を解除できる。
  7. 不動産の所有権を取得しても、登記をしなければ、そのことを第三者に対抗できない。
  8. 特許権の存続期間は、特許権の設定の登録の日から10年である。
  9. 商標権の存続期間は、設定の登録の日から10年で、更新登録の申請により更新できる。
  10. 製造物責任法の「製造物」は、製造または加工された動産をいう。
  11. 訪問販売で契約した消費者は、法定の書面を受け取った日から起算して20日を経過するまで、クーリング・オフができる。

答えと根拠(問1〜11)

問答え根拠
1○民法 第1条第2項「権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない。」
2×民法 第91条。「法令中の公の秩序に関しない規定」(任意規定)と異なる意思を表示したときは、「その意思に従う」とされています
3×民法 第522条第2項。契約の成立には、法令に特別の定めがある場合を除き、書面の作成その他の方式は要りません(申込みに対して相手方が承諾したときに成立します。第1項)
4○民法 第94条第1項「相手方と通じてした虚偽の意思表示は、無効とする。」・第2項「前項の規定による意思表示の無効は、善意の第三者に対抗することができない。」
5×民法 第95条第1項。重要な錯誤に基づく意思表示は「取り消すことができる」とされています。無効ではありません
6○民法 第557条第1項。ただし、相手方が契約の履行に着手した後は、手付による解除はできません
7○民法 第177条。不動産に関する物権の得喪と変更は、登記をしなければ第三者に対抗できません(動産の譲渡は引渡し。第178条)
8×特許法 第67条第1項「特許権の存続期間は、特許出願の日から二十年をもつて終了する。」
9○商標法 第19条第1項(設定の登録の日から10年)・第2項(更新登録の申請により更新できる)
10○製造物責任法 第2条第1項「この法律において「製造物」とは、製造又は加工された動産をいう。」
11×特定商取引に関する法律 第9条第1項。訪問販売のクーリング・オフは、法定の書面を受け取った日から起算して8日を経過するまでです

問4と問5は、効果の違いを確かめる問題です。民法は、虚偽表示(第94条)と、心裡留保で相手方が表意者の真意でないことを知り、又は知ることができたとき(第93条第1項ただし書)は「無効」、錯誤(第95条)と詐欺・強迫(第96条)は「取り消すことができる」と書き分けています。詐欺による取消しは、善意でかつ過失がない第三者に対抗できません(第96条第3項)。

PR出題範囲の定義そのもの

ビジネス実務法務検定試験3級公式テキスト 2026年度版

Amazon でテキストを見る
対象の参考書・問題集も読み放題 — Kindle Unlimited 30日無料(PR)

○×の例題(問12〜20)債権の管理と回収・会社・従業員・家族法

  1. 保証契約は、保証人と債権者の口頭の合意だけで効力を生じる。
  2. 主たる債務者と連帯して債務を負担した保証人(連帯保証人)は、催告の抗弁と検索の抗弁を主張できない。
  3. 債権の譲渡は、譲り受けた人が債務者に通知すれば、債務者に対抗することができる。
  4. 取締役会設置会社では、取締役は1人以上いればよい。
  5. 取締役の任期は、原則として、選任後2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までである。
  6. 使用者が労働者を解雇しようとするときは、少なくとも14日前に予告しなければならない。
  7. 雇入れの日から6か月間継続して勤務し、全労働日の8割以上出勤した労働者には、10労働日の年次有給休暇を与えなければならない。
  8. 相続人が子と配偶者のときは、子の相続分と配偶者の相続分は、それぞれ2分の1である。
  9. 兄弟姉妹が相続人となるときは、兄弟姉妹にも遺留分がある。

答えと根拠(問12〜20)

問答え根拠
12×民法 第446条第2項「保証契約は、書面でしなければ、その効力を生じない。」(電磁的記録によるものは書面によるものとみなされます。第3項)
13○民法 第454条。連帯保証人は「前二条の権利」=第452条の催告の抗弁と第453条の検索の抗弁を持ちません
14×民法 第467条第1項。通知をするのは譲渡人(または債務者が承諾する)です。債務者以外の第三者に対抗するには、確定日付のある証書による通知か承諾が要ります(第2項)
15×会社法 第331条第5項「取締役会設置会社においては、取締役は、三人以上でなければならない。」
16○会社法 第332条第1項。定款や株主総会の決議で短くすることはでき、公開会社でない株式会社(監査等委員会設置会社・指名委員会等設置会社を除く)は、定款で10年まで伸ばせます(第2項)
17×労働基準法 第20条第1項。少なくとも30日前に予告するか、30日分以上の平均賃金を払わなければなりません(天災事変などの例外あり)
18○労働基準法 第39条第1項(週の所定労働日数が少ない労働者は、第3項の比例付与で日数が少なくなります)
19○民法 第900条第1号「子及び配偶者が相続人であるときは、子の相続分及び配偶者の相続分は、各二分の一とする。」
20×民法 第1042条第1項。遺留分を持つのは「兄弟姉妹以外の相続人」です

問14は、主語を入れ替えた×の問題です。条文で通知をするのは債権を譲り渡した人(譲渡人)で、譲り受けた人が自分の名前で通知しても、条文の対抗要件(譲渡人の通知)にはなりません。問17の「30日前」と、相続の承認・放棄の期間の「3箇月以内」(民法 第915条第1項)、種類・品質の契約不適合の通知の「知った時から1年以内」(民法 第566条)は、数字を取り違えやすい期間です。

試験の形と、条文の基準日(第60回)

項目内容(2026年10月23日に試験要項で確かめたもの)
方式IBT(自宅などのパソコン)・CBT(テストセンター)
形式・時間多肢選択式・90分
合格基準100点満点で70点以上
問題数試験要項に書かれていない
受験料(3級)IBT 5,500円、CBT 5,500円+CBT利用料2,200円(税込)
法令の基準第59回・第60回は「2025年12月1日現在成立している法律に準拠」
第60回試験期間 2026年10月22日〜11月9日(申込期間は9月16日〜9月29日で終了)
次の回第61回(2027年度)申込期間 2027年5月14日〜5月25日・試験期間 6月17日〜7月5日

試験問題や模範解答は「当所が試験運営上必要と判断した場合を除き、原則として公表しません」とされています(東京商工会議所の検定のよくあるご質問)。

基準は施行ではなく成立なので、2025年12月1日までに成立した改正は、施行が後でも範囲に入ります。たとえば下請代金支払遅延等防止法は、2025年に成立した改正法(令和7年法律第41号)で、2026年1月1日から「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律」という名前に変わりました(e-Gov法令検索の改正履歴)。古い問題集や中古の本では、こうした名前や条文がずれていることがあります。過去問の手に入り方は「ビジネス実務法務検定の過去問はどこにある?」にまとめています。

取り違えやすい期間と数の一覧

項目期間・数条文
債権の消滅時効権利を行使できることを知った時から5年、行使できる時から10年民法 第166条第1項
契約不適合の通知(種類・品質)不適合を知った時から1年以内民法 第566条
商人間の売買の通知検査で発見したら直ちに。直ちに発見できない不適合は6か月以内に発見したとき商法 第526条第2項
特許権特許出願の日から20年特許法 第67条第1項
商標権設定の登録の日から10年・更新できる商標法 第19条
著作権著作者の死後70年(創作の時に始まる)著作権法 第51条
訪問販売のクーリング・オフ法定の書面を受け取った日から起算して8日特定商取引に関する法律 第9条第1項
消費者契約法の取消権追認できる時から1年・契約の締結の時から5年(一部の取消権は3年・10年)消費者契約法 第7条第1項
取締役会設置会社の取締役3人以上会社法 第331条第5項
取締役の任期原則2年(公開会社でない株式会社は、監査等委員会設置会社・指名委員会等設置会社を除き、定款で10年まで伸長できる)会社法 第332条
法定労働時間1週40時間・1日8時間(休憩時間を除く)労働基準法 第32条
解雇の予告30日前(または30日分以上の平均賃金)労働基準法 第20条第1項
年次有給休暇6か月継続勤務・8割以上出勤で10労働日労働基準法 第39条第1項
相続の承認・放棄自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内民法 第915条第1項
遺留分直系尊属のみが相続人なら3分の1、それ以外は2分の1。兄弟姉妹には無い民法 第1042条第1項

ぴよパスで続きを解く

ぴよパスのビジネス実務法務検定3級の練習問題は8つの分野に分けてあり、登録なしで問題と解説まで無料で読めます。問題はすべてオリジナル予想問題で、本試験の問題ではありません。

8分野から64問を90分で通して解く模擬試験もあり、正答70%を学習の目安にしています(Premium・月額980円の機能です)。本試験の問題数は試験要項に書かれていないので、この問題数と配分はぴよパスが決めたもので、本試験の合否を判定するものではありません。

広告

まとめ

  • 3級の○×は、無効か取消しか(虚偽表示は無効・錯誤と詐欺強迫は取消し)、誰に対抗できるか(登記・引渡し・譲渡人の通知)、期間と人数で間違えやすくなります。
  • 期間は、特許20年(出願から)・商標10年(登録から・更新可)・解雇予告30日・相続の放棄3か月・訪問販売のクーリング・オフ8日を押さえます。
  • 第59回・第60回は2025年12月1日現在成立している法律が基準です。第60回の試験期間は2026年10月22日〜11月9日です。
  • 条文で答え合わせをしたら、分野ごとの練習問題で同じ論点を解き直します。

関連記事

出典

2026年10月23日に東京商工会議所の検定サイトで、10月24日にe-Gov法令検索(2026年6月18日に施行されている版)で確かめました。

※ ビジネス実務法務検定試験®は東京商工会議所の登録商標です。ぴよパスは東京商工会議所・各地の商工会議所とは関係のない学習サイトで、試験名は試験を特定するために使っています。この記事の問題はすべてぴよパスのオリジナルで、本試験の問題ではありません。

ビジネス実務法務検定試験3級の予想問題を無料で解けます

全 320 問の練習問題と解説は登録不要・無料 / 進捗の保存は無料登録 / 模試は Premium (月980円)

合格率
47.6%(2025年度)
受験料
5,500円(税込・IBT方式)
試験時間
90分

ここまで読めたら、オリジナル予想問題を 1 問だけ解いて、今の理解度を 30 秒で確認しましょう。

対象の参考書・問題集も読み放題 — Kindle Unlimited 30日無料(PR)

この記事の執筆者

ぴよパス編集部

ぴよパス編集部 / 資格試験コンテンツ編集

担当領域: 消防設備士・危険物取扱者・電気工事士などの国家資格、普通免許・原付の学科、 簿記・FP 技能検定・IT パスポート・宅地建物取引士などの検定・資格まで100 以上の試験の問題作成・解説執筆を担当

公的機関の公表データ・法令の条文・試験実施団体の公式情報を一次資料として参照しています。 記事と問題の作成には AI を使っています。問題はすべてオリジナルで、 自動の検査と、作成とは別の担当による反証 (事実と出典を選択肢ごとに確かめる) を通してから公開しています。

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の結果を保証するものではありません。 試験の最新情報 (日程・受験料・合格基準等) は各試験実施団体の公式サイトで必ずご確認ください。 記事中に誤りを発見された場合は お問い合わせフォーム よりご指摘ください。

この記事をシェア

LINE で送るX でポスト
広告

この記事は に最終更新されました