危険物取扱者 乙種第5類 基礎的な物理学及び基礎的な化学 練習問題 第48問: 自然発火が起こりやすい条件として、正しいものはどれか。
自然発火が起こりやすい条件として、正しいものはどれか。
解答と解説を先に見る(クリックで展開)
正解: 2. 物質の表面積が大きく(粉末・繊維等に浸透した状態)、断熱性が高く熱が逃げにくい環境にある
自然発火は外部からの点火なしに物質が酸化・発酵・分解等の反応による発熱と蓄熱で発火する現象である。自然発火が起こりやすい条件は、①物質の表面積が大きい(粉末状・繊維等に染み込んだ状態)こと(酸化反応が進みやすい)、②断熱性が高く熱が逃げにくい環境(蓄熱されやすい)、③適度な酸素供給、④周囲温度が高い、等であるため、「物質の表面積が大きく(粉末・繊維等に浸透した状態)、断熱性が高く熱が逃げにくい環境にある」は正しい。「物質の表面積が小さく(塊状)、通気性がよい環境に保管されている」は誤りで、表面積が小さく通気性がよい状態では酸化反応が進みにくく、また放熱によって熱が散逸するため蓄熱が起こらず自然発火しにくい(起こりやすい条件ではない)。「低温で保管されており、反応速度が十分に抑制されている」は誤りで、低温下では酸化反応の反応速度が抑制されて発熱量が小さくなるため自然発火は起こりにくい(自然発火が起こりやすい条件ではなく、むしろ抑制条件である)。「換気が十分に行われ、酸素が常に補給されている」は誤りで、換気が十分すぎると反応熱が周囲に散逸して蓄熱されないため自然発火は起こりにくい(自然発火には適度な酸素供給と熱の蓄積の両立が必要)。「含水率が高く湿った状態で保管されている」は誤りで、水分の存在は一般に冷却・希釈作用で発熱を抑える方向に働き、自然発火を起こりやすくする主因にはならない(ただし干し草や堆肥のように微生物の発酵熱で発熱する型では適度な水分が条件となる例外もあるが、一般則として「湿った状態 = 起こりやすい」とは言えない。なお乾性油をしみ込ませた布(油浸ウェス)が自然発火するのは水分によるものではなく、乾性油が空気中の酸素と反応する酸化熱による)。
関連キーワード: 自然発火・表面積大・蓄熱・断熱性・発火条件
次のステップ
この問題が解けたら、本試験はどうですか?
本番形式の模擬試験で実力チェックPremium (月480円)Premium (ご利用中)本番と同じ制限時間
他の科目もチェック
解いた後に読みたい解説記事
- 危険物乙5
危険物乙5 は独学か通信講座か|科目免除ありなら独学・未経験は講座の判断軸
乙5 は科目免除の有無で受験の重さが一変する。乙4 など他の乙種を持つ人は性消 10 問のみで独学が基本、化学未経験で 3 科目を初受験する人は講座も合理的。第5類固有の暗記量と費用を実数値で分解し、自分はどちらかを誠実に仕分けます。
- 危険物乙5
危険物乙5の予想問題を無料で解く|174問の中身と、品名11でも共通性状が最大の理由
乙5のオリジナル予想問題174問を登録不要・無料で公開しています。品名が11もあるのに、性質・消火54問で最大の塊は品名を出さない共通の性状18問でした。だから個別暗記より先に共通から入る、という演習順を実配分から示します。
- 危険物乙5
危険物乙種の複数類を同時受験する戦略|4種類そろえて甲種の受験資格を取る道
乙4取得後は他類が10問35分の免除受験になるため、複数類を並行して取りにいけます。同日に複数類を受けられるかの実務、甲種の受験資格になる4グループの組み合わせ、まとめ本1冊で回す学習法を整理します。


