測量士試験 水準測量・GNSS標高測量 練習問題 第2問: レベルの視準線誤差を点検するため、30 m離れた2点A、Bに標尺を立て、ABの中央と、ABの延長上でBから10 m、Aから40 mの点にレベルを据えて、それぞれ
レベルの視準線誤差を点検するため、30 m離れた2点A、Bに標尺を立て、ABの中央と、ABの延長上でBから10 m、Aから40 mの点にレベルを据えて、それぞれ標尺を読み、表の結果を得た。
| レベルの位置 | Aの読み | Bの読み |
|---|---|---|
| ABの中央 | 1.5430 m | 1.3215 m |
| Bから10 m、Aから40 mの点 | 1.6125 m | 1.3940 m |
視準線の傾きによる読みの誤差は視準距離に比例し、球差・気差は無視できるものとする。Bから10 m、Aから40 mの点に据えたまま視準線を調整するとき、標尺Aで読むべき正しい値として最も近いものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 3. 1.6165 m
正しい読みは1.6165 mです。中央に据えるとA、Bの視準距離が等しく、視準線(望遠鏡の見通しの線)の傾きによる誤差は打ち消し合うので、真の高低差(Aの読み−Bの読み)は1.5430−1.3215=0.2215 mです。
2回目の見かけの高低差は1.6125−1.3940=0.2185 mです。視準距離1 m当たりの読みの誤差をe(読みが大きくなる向きを正)とすると、見かけの高低差−真の高低差=(40−10)eなので、e=(0.2185−0.2215)÷30=−0.0001 m/mです。
読みは視準距離40 mで0.0040 m小さく出ているので、Aで読むべき値は1.6125+0.0040=1.6165 mです。Bも1.3940+0.0010=1.3950 mとなり、差0.2215 mが真の高低差と一致します。
1.6155 mは40 mでなく30 mを掛けた値、1.6085 mは補正の符号が逆の値、1.6135 mは40 mでなく10 mを掛けた値、1.6245 mは30でなく10で割った値です。準則第63条は、視準線の点検調整を観測着手前に行うと定めています。
視準線の点検調整では、中央に据えた読みで真の高低差を出し、見かけの高低差とのずれを視準距離の差で割って傾きを求め、視準距離を掛けて読みを直します。
根拠・参照資料: 作業規程の準則第63条
関連キーワード: 計算問題・視準線誤差・点検調整・レベル・水準測量
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