技術士 第一次試験 適性科目(技術士法第四章・技術者倫理) 練習問題 第10問: 化学工場の配管の肉厚点検を請け負った技術者Aは、ある区間の肉厚が設計で見込んだ値より薄く、このまま運転を続けると漏えいにより周辺の住民に危害が及ぶおそれがあると
化学工場の配管の肉厚点検を請け負った技術者Aは、ある区間の肉厚が設計で見込んだ値より薄く、このまま運転を続けると漏えいにより周辺の住民に危害が及ぶおそれがあると考えた。依頼者は、生産計画の都合から次の定期修理まで運転を続けたいとしている。技術士倫理綱領(2023年3月改定)の「安全・健康・福利の優先」の考え方に照らして、Aの対応として最も適切なものはどれか。
解答と解説を先に見る
先に見ると、この問題は今回は育ちません。
正解: 2. 測定値から漏えいのリスクを評価して運転継続の妥当性を検証し、危害が及ぶと判断すれば、補修や減圧運転などの代替案を依頼者に示して解決を図る。
測定値からリスクを評価して運転継続の妥当性を検証し、危害が及ぶと判断すれば代替案を依頼者に示して解決を図る対応が最も適切です。技術士倫理綱領(2023年3月8日 理事会変更承認)の本文1「安全・健康・福利の優先」は、公衆の安全・健康・福利を何より優先すること、損なうおそれがあればリスクを見積もって業務を進めてよいかを客観的に確かめること、損なわれると判断したら関係する人々に別の案を示して解決に導くこと、という順の考え方を示しています。
技術士法第45条の2も、業務に当たって公共の安全などの公益を害さないよう努めることを求めています。評価しても代替案を示さず判断を依頼者に委ねる対応は最後の段を欠き、評価をしないまま停止や通報に進む対応は見積もりの段を飛ばしています。
運転の継続を前提に再測定を先に延ばす対応は安全を最優先しておらず、契約を解除して手を引く対応は解決に導く段を欠きます。
根拠・参照資料: 技術士法第45条の2
関連キーワード: 技術士倫理綱領・公衆の安全・リスク評価・代替案
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