二級ボイラー技士 燃料及び燃焼 練習問題 第64問: 重油燃焼ボイラーにおける低温腐食の防止対策に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
重油燃焼ボイラーにおける低温腐食の防止対策に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 5. 低温腐食を防ぐには、エコノマイザや空気予熱器など低温部の金属温度や排ガス温度を硫酸の露点以上に保つ、硫黄分の少ない燃料を用いる、過剰空気を少なくしてSO3の生成を抑えるなどの方法が有効である
低温腐食は、燃料中の硫黄分が燃焼して生じたSO2の一部がSO3に酸化され、これが排ガス中の水蒸気と結合して硫酸となり、エコノマイザや空気予熱器などボイラーの低温部(伝熱面温度が硫酸露点以下になる部分)で凝縮して伝熱面を腐食する現象である。その防止対策としては、(1) 低温部の金属温度や排ガス温度を硫酸の露点以上に保つ、(2) 硫黄分の少ない燃料を用いる、(3) 過剰空気を少なくして(低空気比運転)SO3の生成を抑える、(4) 燃料や排ガスに添加剤(中和剤)を用いる、などが有効である。したがって選択肢5が正しい。「排ガス温度を硫酸の露点より低くして硫酸を凝縮させ、まとめて排出するのがよい」は誤りで、露点以下にすると硫酸が伝熱面上に凝縮して腐食を促進してしまう(選択肢1は誤り)。「低温腐食は燃料中の硫黄分とは無関係で低硫黄燃料に変えても防止できない」は誤りで、低温腐食は硫黄分に起因するため低硫黄燃料に変えれば軽減できる(選択肢2は誤り)。「過剰空気を増やして酸素を多くするとSO3の生成が減る」は誤りで、過剰空気(酸素)が多いほどSO2からSO3への酸化が進みやすくなり、かえって低温腐食を促進する(選択肢3は誤り)。「低温腐食は燃焼室内のもっとも高温になる部分でもっとも激しく起こる」は誤りで、低温腐食はその名のとおり排ガスが冷やされる低温部で起こる(高温部で起こるのは、灰中のバナジウムなどによる高温腐食である)(選択肢4は誤り)。
関連キーワード: 低温腐食・硫酸露点・低硫黄燃料・過剰空気・SO3
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