損保一般試験(損害保険募集人一般試験)の問題と正答は、開示されません。日本損害保険協会の FAQ がそう答えていて、本番の問題をまとめた「過去問」はありません。かわりに協会は、受験を申し込んだ人が使える 「損保代理店試験 学習サイト」 に練習問題と模擬試験を用意しています。
この記事では、練習できる場所と、基礎単位(50問・40分)の出題形式、本番で35問を取るための解き方をまとめます。
結論: 協会の学習サイトで練習し、形式は体験版で確かめる
- 問題と正答は 開示されない(協会 FAQ 3-2-1)。ネットに出回る「再現問題」は正しさを確かめられない。
- 協会の 練習問題と模擬試験は「損保代理店試験 学習サイト」 にある(FAQ 3-2-3)。ログイン情報は、試験の申込が終わったときのメールなどで届く(FAQ 3-2-5)。
- 画面の操作と出題の形は、試験を運営するプロメトリックの 体験版 で確かめられる。
- 基礎単位は 50問・40分・各2点・70点以上(35問) で合格。2025年7月から 4つの形式が混ざって 出る。
練習できる場所
| 場所 | 中身 | 使える人 |
|---|---|---|
| 損保代理店試験 学習サイト(協会) | 練習問題・模擬試験・講義動画(FAQ 3-2-3・3-2-4) | 受験を申し込んだ人(ログイン情報は申込完了時のメールなど) |
| 協会の教育テキスト | 出題の範囲そのもの。デジタル版は学習サイトで読め、紙の冊子は有償(2026年4月版は710円・税込・送料別) | デジタル版は受験を申し込んだ人。紙の冊子は協会の案内から購入 |
| プロメトリックの体験版 | 画面の操作と出題の形の確認 | 誰でも |
| ぴよパスの練習問題 | 教育テキストの範囲を推定して作ったオリジナル予想問題 | 誰でも(無料) |
出題は協会の 教育テキスト から行われます。協会の案内では、各年度のテキストは4月版が 同じ年の7月から翌年6月までの試験 に使われます。2026年10月に受けるなら 2026年4月版 が範囲です。
体験版の開始画面は、試験問題や画面のコピー・撮影を不正行為としています。ネット上の「再現問題」は、こうした決まりの外で作られたもので、テキストの版も正しさも確かめられません。練習は協会の学習サイトと、出どころのはっきりした問題で行ってください。
試験の形
| 単位 | 問題数 | 時間 | 配点 | 合格基準 |
|---|---|---|---|---|
| 基礎単位 | 50問 | 40分 | 各2点(100点満点) | 70点以上(35問) |
| 自動車保険単位 | 20問 | 40分 | 各5点(100点満点) | 70点以上(14問) |
| 火災保険単位 | 20問 | 40分 | 各5点(100点満点) | 70点以上(14問) |
| 傷害疾病保険単位 | 20問 | 40分 | 各5点(100点満点) | 70点以上(14問) |
- どの単位も CBT方式 で、試験会場のパソコンで受けます。試験日は通年(月〜土。祝日と年末年始を除く)です。
- 基礎単位は、画面にテキストが表示されず、電卓もありません。商品単位は画面でテキストを見ながら解けます。
- 受験手数料(税込)は、1単位2,700円・2単位5,100円・3単位5,600円・4単位6,100円(同じ日に続けて受ける1回の申込のとき)。
- 受験できるのは、代理店登録や募集人の届出をする人(している人)で、損害保険会社の承認を得た人 です。
基礎単位の4つの出題形式(2025年7月から)
協会は2025年7月から、基礎単位の出題形式を次の4種類が混ざる形に変えました。問題数・時間・配点・合格基準は変わっていません。
| 形式 | 中身 |
|---|---|
| ① | 1つの文が正しいか誤っているかを答える |
| ② | 2つの文の正誤の 組合せ を選ぶ |
| ③ | 2つの文の空欄に入る語の 組合せ を選ぶ |
| ④ | 3つの文から、正しいもの(または誤っているもの)を1つ選ぶ |
協会は、この変更で 難易度の向上が見込まれる としています。形式ごとの出題数は公表されていません。
②と③は、2つの文の両方が分かっていないと正解できません。①だけの形式なら1文の判断で済んだ論点も、組合せになると 片方のあいまいな知識が1問の失点 になります。
50問・40分で35問を取る解き方
50問を40分なので、1問あたり48秒 です。
- ①の1文の正誤は即答する — 迷ったら印をつけて次へ。最初の1周で時間を使いすぎない。
- ②の正誤の組合せは、確かな方の文から決める — 片方の正誤が決まれば、選択肢は半分に減る。
- ③の空欄補充は、2つの空欄のうち分かる方で選択肢を消す — 両方を同時に考えない。
- ④の3つの文は、「正しいもの」か「誤っているもの」かを先に確かめる — 問われている向きの取り違えがいちばんもったいない失点。
- 最後に印をつけた問題に戻る — 基礎単位は電卓もテキストも無いので、戻ったときに考えるのは記憶の中身だけ。
35問が合格の線なので、15問まで落とせます。分からない問題に1分以上かけるより、全問に手をつけることを優先してください。
何を覚えるか — 基礎単位の範囲
協会はシラバス(分野ごとの出題数)を公表していません。範囲は教育テキストそのものです。ぴよパスでは、協会の公開資料から範囲を推定し、基礎単位を次の7分野に分けて練習問題を作っています(分野の分け方はぴよパスの設定です)。
- 損害保険の基礎知識
- 保険契約のルール(保険法)
- 保険募集の定義と代理店登録・募集人届出
- 保険募集の基本ルール(情報提供・意向把握)
- 保険募集の禁止行為
- 契約の締結・管理と代理店の体制整備
- 関係法令(金融サービス提供法・消費者契約法・独占禁止法・景品表示法)
損保一般試験のオリジナル練習問題は、本試験の問題の写しではなく、保険業法などの条文と公開資料にもとづいて独自に作った予想問題です。基礎単位と同じ50問・40分で解ける模擬試験は Premium の機能です。ぴよパスの模擬試験はすべて四肢択一で、本試験の4つの形式とは異なります。形式に慣れるのは協会の学習サイトと体験版で行い、ぴよパスは論点の確認に使ってください。
まとめ
- 損保一般試験の問題と正答は開示されない。協会の練習問題・模擬試験は、申込後に使える「損保代理店試験 学習サイト」にある。
- 出題は協会の教育テキストから。2026年4月版が2026年7月〜2027年6月の試験の範囲。
- 基礎単位は50問・40分・70点以上(35問)。テキストも電卓も無く、2025年7月から4つの形式が混ざる。
- 1問48秒。組合せの問題は確かな方の文から決め、分からない問題で止まらない。
出典
- 日本損害保険協会 損保代理店試験サイト「損保一般試験」(試験詳細・受験手数料・試験日時): https://www.sonpo-dairiten.jp/ippan/
- 同「よくあるご質問」3-2-1(問題と正答の開示)・3-2-3(練習問題)・3-2-4(学習教材)・3-2-5(学習サイトの利用): https://www.sonpo-dairiten.jp/faq/ippan/0002.html
- 同「損保一般試験 基礎単位の出題形式の変更について」(2025年3月21日): https://www.sonpo-dairiten.jp/oshirase/shiken_20250321.html
- 同「教育テキスト(紙冊子)の販売」: https://www.sonpo-dairiten.jp/text_hanbai.html
- 同「受験要項(個人)」第31版: https://www.sonpo-dairiten.jp/librarydocuments/kojin0003.pdf
- プロメトリック「損保一般試験 オンライン試験 体験版」: https://www.prometric-jp.com/trial/sonpo/ibt/
