狩猟免許試験は、知識試験・適性試験・技能試験の3つです。このうち 知識試験は筆記で、70%以上の成績で合格 です(鳥獣保護管理法施行規則 第54条)。ぴよパスでは、鳥獣保護管理法・施行規則・銃刀法などをもとに作ったオリジナルの三肢択一問題を 100問、登録不要・無料で公開しています。全問に、条文や資料の該当箇所を示した解説が付いています。
当サイトの問題は狩猟免許試験の問題ではありません。法令と環境省の公開資料をもとに独自に作った練習問題です。環境省・都道府県・猟友会とは関係ありません。
知識試験の形
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 範囲 | 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法令、猟具、鳥獣、鳥獣の保護及び管理に関する知識(施行規則 第54条) |
| 形式 | 省令は「記述式、択一式又は正誤式の筆記試験」と定めるだけです。環境省の紹介ページは「三者択一」、滋賀県と香川県の案内も三択と書いています |
| 問題数・時間 | 省令に定めはありません。環境省の紹介ページ(平成25年度のフォーラムのページ)は30問・90分、熊本県の案内は30問・90分(標準)、静岡県の案内は30問と書いています |
| 合格の線 | 70%以上(施行規則 第54条) |
| 試験を行う人 | 住所地を管轄する都道府県知事(法 第41条)。毎登録年度(4月16日〜翌年4月15日)1回以上(施行規則 第51条)。日程と会場は県ごとに違います |
知識試験と適性試験は技能試験より前に行い、どちらか一方でも不合格だと、技能試験は受けられません(施行規則 第55条)。試験を行うのは都道府県なので、問題数・時間・形式は、受ける県の案内で確かめてください。
出典: 鳥獣保護管理法 第41条・第48条、同法施行規則 第51条・第54条・第55条、環境省「狩猟免許を取得する」、熊本県・静岡県・滋賀県・香川県の狩猟免許試験の案内
4種類の免許と、共通の問題・猟具の問題
| 免許 | 使える猟具 | 受けられる年齢 |
|---|---|---|
| 網猟免許 | 網 | 18歳以上 |
| わな猟免許 | わな | 18歳以上 |
| 第一種銃猟免許 | 装薬銃(空気銃も使える) | 20歳以上 |
| 第二種銃猟免許 | 空気銃 | 20歳以上 |
出典: 鳥獣保護管理法 第39条・第40条第1号・第47条
免許を受けただけでは狩猟はできず、狩猟をする都道府県ごとに狩猟者登録が要ります(法 第55条)。銃を持つには、別に銃刀法の所持許可が要ります(銃刀法 第4条)。
すでにほかの種類の狩猟免許を持っていて、その有効期間内に別の種類を受ける人は、知識試験のうち猟具以外が免除されます(法 第49条第1号・施行規則 第56条第1項)。猟具の問題は免許の種類ごと、それ以外は共通という形です。静岡県の案内は、この場合を「猟具分野のみ10問」としています。昭和54年の環境庁自然保護局長通達も、法令と鳥獣を免許の種類にかかわらない共通問題、猟具を免許の種類ごとの問題としていました(当時の免許は甲種・乙種・丙種の3区分)。
狩猟免許の申請手数料は、免許の種類ごとに県の条例で決まります。国の標準は5,200円、一部が免除される人などは3,900円です(地方公共団体の手数料の標準に関する政令)。免許の有効期間は、試験を受けた日から3年を経過した日の属する年の9月14日までです(法 第44条)。
100問の内訳
今の4分野ごとの問題数を全国共通で示した資料は、ぴよパスが確かめた範囲では見つかりませんでした(昭和54年の通達は、旧い3区分で法令14問・猟具6問・鳥獣10問としていました)。ぴよパスの100問は、共通の分野60問と猟具40問に分け、猟具は免許の所持者が多いわなと装薬銃を厚くしています(環境省の鳥獣関係統計 令和3年度の所持件数)。
| 分野 | 対象 | 問題数 |
|---|---|---|
| 法令① 狩猟免許・狩猟者登録 | 共通 | 14問 |
| 法令② 猟期・区域・捕獲の制限 | 共通 | 20問 |
| 鳥獣の保護及び管理 | 共通 | 8問 |
| 鳥獣に関する知識 | 共通 | 18問 |
| 猟具 わな(わな猟免許) | わな猟 | 14問 |
| 猟具 装薬銃(第一種銃猟免許) | 第一種銃猟 | 14問 |
| 猟具 網(網猟免許) | 網猟 | 6問 |
| 猟具 空気銃(第二種銃猟免許) | 第二種銃猟 | 6問 |
| 合計 | 100問 |
ぴよパスで扱っていない範囲もあります。
- 鳥獣の形態と足跡: 鳥獣の判別(図画・写真・はく製を見て答える)は技能試験です(施行規則 第53条)。ただ、昭和54年の通達は、知識試験の鳥獣にも形態(獣類は足跡の判別を含む)を挙げています。ぴよパスの鳥獣の分野は、狩猟鳥獣の名前と分類、亜種・雌雄・地域の限定、捕獲の禁止など条文と表で決まるものと、環境省のガイドラインにあるイノシシ・ニホンジカ・カワウの習性を文章で問います。図や写真が要る問題はまだ扱っていません。
- 猟具の構造と取扱い: 本試験の猟具の問題には、銃やわなの種類・構造・性能・取扱いの注意も入ります。ぴよパスの猟具の問題は、法定猟具・禁止猟法・銃刀法・火薬類取締法など、法令で正誤が決まる中身が中心です。
例題
100問の中から3問を載せます。
例題1 わな猟免許を受けている者が、その有効期間内に網猟免許の狩猟免許試験を受ける場合の試験の免除について、鳥獣保護管理法とその施行規則の定めとして正しいものはどれか。
- 知識試験が全部免除され、適性試験と技能試験を受ける。
- 知識試験のうち、猟具に係るもの以外の部分が免除される。
- 適性試験が免除され、技能試験と知識試験を受ける。
答え: 2。施行規則 第56条第1項は、この場合に「知識試験(猟具に係るものを除く。)」を免除すると定めています。網の猟具の知識試験は受けます。 この問題を解く →
例題2 次のリスのうち、鳥獣保護管理法施行規則別表第二に掲げられている狩猟鳥獣はどれか。
- シマリス
- ニホンリス
- ムササビ
答え: 1。別表第二のねずみ目りす科に掲げられているのは、タイワンリスとシマリスの2種だけです。ただし、シマリスは北海道の区域では令和4年9月15日から令和9年9月14日まで捕獲等が禁止されています(施行規則 第10条第1項)。 この問題を解く →
例題3 鳥獣保護管理法施行規則 第10条第3項第4号は、弾倉のある散弾銃の使用に関する禁止猟法を定めている。この号で使用が禁止される散弾銃の範囲として、正しいものはどれか。
- 5発以上の実包を充てんできる弾倉のものが対象で、4発までの弾倉なら対象外
- 充てんできる実包の数にかかわらず、弾倉のある散弾銃であれば対象となる
- 3発以上の実包を充てんできる弾倉のものが対象で、2発までなら対象外
答え: 3。同号は「構造の一部として三発以上の実包を充てんすることができる弾倉のある散弾銃を使用する方法」を禁止猟法としています。弾倉に入るのが2発までなら、この号の対象ではありません。 この問題を解く →
法令の版と、気をつけたいこと
ぴよパスの100問は、2026年10月14日に施行されている法令で作っています。
- 狩猟鳥獣は施行規則の別表第二で決まり、今は46種(鳥26種・獣20種)です。2022年9月15日の改正で、ゴイサギとバンが外れました。
- 施行規則 第10条第1項の捕獲の禁止(ヤマドリとキジの雌、地域を限ったヒヨドリ・ツキノワグマ・シマリス)は、令和9年(2027年)9月14日までの期限つきです。前の期間も5年でした。改正が出たら問題を見直します。
- 銃刀法は、腔旋のある部分が銃身の5分の1以上の銃をライフル銃とします(銃刀法 第5条の2)。施行規則 第10条第3項第5号の禁止猟法は、腔旋が銃身の半分以下のライフル銃を除いています。ぴよパスの問題は、どちらの法令の話かを問題文に書いています。
- 罰則の「懲役」は、2025年6月1日から「拘禁刑」になりました。
- 国の禁止や制限に加えて、都道府県知事が区域や猟法を別に禁止・制限していることがあります(法 第12条第2項)。狩猟をする県の案内も確かめてください。
100問の回し方
- 共通の分野から解く — ぴよパスでは、法令・鳥獣・保護管理を共通の分野として60問にしています。
- 受ける免許の猟具を解く — わな猟なら「猟具 わな」、第一種銃猟なら「猟具 装薬銃」です。第一種銃猟は空気銃も使えるので、時間があれば「猟具 空気銃」も解きます。
- 数字と期限をそろえる — 1日の捕獲数の上限、くくりわなの輪の直径、禁止の期間のように、条文の数字で答えが分かれる問題を解説で確かめます。
- 間違えた問題だけ解き直す — 合格の線は70%以上です。
ぴよパスには、まだ模擬試験はありません。模擬試験は Premium(月480円)の機能で、100問の練習問題と解説は登録しなくても無料のまま解けます。
出典
- 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律 第12条・第39条〜第44条・第47条〜第49条・第55条、同法施行規則 第10条・第51条・第53条〜第56条・別表第二(e-Gov法令検索)
- 銃砲刀剣類所持等取締法 第4条・第5条の2(e-Gov法令検索)
- 地方公共団体の手数料の標準に関する政令(e-Gov法令検索)
- 環境庁自然保護局長通達「鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律の一部を改正する法律の施行について」(昭和54年4月16日 環自鳥47号): https://www.env.go.jp/hourei/18/000268.html
- 環境省「狩猟免許を取得する」(狩猟の魅力まるわかりフォーラム): https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort8/hunter/license.html
- 環境省「第二種特定鳥獣管理計画作成のためのガイドライン」(イノシシ編・ニホンジカ編)、「特定鳥獣保護管理計画作成のためのガイドライン及び保護管理の手引き(カワウ編)」、「特定外来生物等一覧」、鳥獣関係統計(令和3年度)
- 熊本県・静岡県・滋賀県・香川県の狩猟免許試験の案内(2026年10月14日に確認)
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