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危険物取扱者甲種 第1類〜第6類の性質一覧|6類を横断で整理して覚える (2026年版)

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危険物取扱者甲種 第1類〜第6類の性質一覧|6類を横断で整理して覚える (2026年版)
目次

甲種の「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」は、乙種と違って第1類から第6類のすべてが範囲です。ここで手が止まる人がほとんどですが、品名を先に暗記しようとするのが原因です。

先に覚えるのは6つの性質欄だけです。枠ができてから品名を入れれば、初見の物品でも類を推測できるようになります。この記事では消防法別表第一の条文どおりに6類を横断で整理します。

6類の全体像 — まずこの表だけ

消防法別表第一は、危険物を類別・性質・品名の3列で定めています。性質欄はこうです。

類別性質ひとことで言うと
第1類酸化性固体自分は燃えないが、他を燃やす固体
第2類可燃性固体燃えやすい固体
第3類自然発火性物質及び禁水性物質空気や水に触れると危ない
第4類引火性液体火を近づけると引火する液体
第5類自己反応性物質自分の中に酸素を持ち、自ら分解・爆発する
第6類酸化性液体自分は燃えないが、他を燃やす液体

この6行を、類番号と性質を対にして即答できるところまで持っていきます。品名はまだ覚えなくて構いません。

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覚え方1: 「燃える側」と「燃やす側」で二分する

6類は、まず自分が燃えるのか、他を燃やすのかで割ると整理が進みます。

立場該当する類
他を燃やす(支燃性)。自分は燃えない第1類・第6類
自分が燃える(可燃物)第2類・第4類
条件が揃うと自ら発火・分解する第3類・第5類

そして各ペアは固体か液体かで分かれます。

  • 支燃性のペア … 第1類が固体、第6類が液体
  • 可燃物のペア … 第2類が固体、第4類が液体

つまり「支燃性で固体なら第1類」「可燃物で液体なら第4類」と、2つの軸で類が一つに決まります。性質欄の言葉から類を答えさせる問題は、この2軸でほぼ処理できます。

残る第3類と第5類は、外から火をもらわなくても危険になる類です。第3類は外の環境(空気・水)がきっかけ、第5類は自分の内側に酸素を持っているのが違いです。

覚え方2: 第3類と第5類の「危ない理由」を区別する

ここが甲種で最も混同されるところです。

第3類(自然発火性物質及び禁水性物質) は、別表第一の備考で「固体又は液体であつて、空気中での発火の危険性」または「水と接触して発火し、若しくは可燃性ガスを発生する危険性」を示すものと定義されています。つまり外部の空気か水がきっかけです。

条文が名指ししている品名は、カリウム・ナトリウム・アルキルアルミニウム・アルキルリチウム・黄りん・アルカリ金属及びアルカリ土類金属・有機金属化合物・金属の水素化物・金属のりん化物・カルシウム又はアルミニウムの炭化物です。

🔴 同じ第3類でも保存方法が逆になるものがあります。 カリウムやナトリウムは水を避けて灯油中で保存しますが、黄りんは水中で保存します。黄りんは自然発火性が強く、水で空気を遮断するためです。「第3類は全部水がだめ」と覚えると、この一点で誤ります。

第5類(自己反応性物質) は、備考で「固体又は液体であつて、爆発の危険性」または「加熱分解の激しさ」を示すものと定義されています。分子の中に酸素を含むものが多く、外から酸素をもらわなくても燃焼が進むのが特徴です。だから窒息消火が効きにくく、大量の水で冷却するのが基本になります。

有機過酸化物・硝酸エステル類・ニトロ化合物・ニトロソ化合物・アゾ化合物・ジアゾ化合物・ヒドラジンの誘導体・ヒドロキシルアミン・ヒドロキシルアミン塩類が品名として挙げられています。

覚え方3: 第4類は「引火点」で刻まれている

乙4を持っている人には既知ですが、甲種でも第4類の区分は頻出です。別表第一の備考が引火点で機械的に定義しているので、数字をそのまま覚えます。

品名定義(一気圧において)
特殊引火物発火点が100度以下、または引火点が零下20度以下で沸点が40度以下
第一石油類引火点が21度未満
アルコール類1分子を構成する炭素の原子の数が1個から3個までの飽和一価アルコール
第二石油類引火点が21度以上70度未満
第三石油類引火点が70度以上200度未満
第四石油類引火点が200度以上250度未満
動植物油類引火点が250度未満

21・70・200・250 という区切りが第一石油類から順に並びます。代表物質を1つずつ添えると定着します(第一石油類はガソリンとアセトン、第二石油類は灯油と軽油、第三石油類は重油、第四石油類はギヤー油とシリンダー油)。

なお第2類の引火性固体も、備考で「固形アルコールその他一気圧において引火点が40度未満のもの」と定義されています。第4類の区切りと混ざりやすいので、40度は第2類の引火性固体と場所ごと覚えておきます。

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覚え方4: 消火方法は「例外だけ」を覚える

消火は原則が広く、例外が狭い分野です。例外の側を覚えるほうが早いという構造になっています。

消火の考え方
第1類原則は注水による冷却。ただし無機過酸化物は水と反応するため注水を避ける
第2類原則は注水。ただし鉄粉・金属粉・マグネシウムは注水を避け乾燥砂等で覆う
第3類禁水性物質は注水厳禁。乾燥砂等で覆う。黄りんは水が使える
第4類注水は厳禁(液体が浮いて燃え広がる)。泡・粉末・二酸化炭素などの窒息消火
第5類自ら酸素を持つため窒息が効きにくい。大量の水で冷却
第6類原則は注水。ただし物品によっては注水を避ける

▶️ 第4類と第5類が逆向きなのが要点です。第4類は水がだめ、第5類は水が主役。ここを取り違えると実務でも試験でも致命的なので、対にして覚えます。

乙種との違い — 甲種はここで差がつく

乙種甲種
性質の出題範囲受験する類だけ第1類〜第6類すべて
法令・物理化学共通共通
取り扱える危険物免状を受けた類のみ全類

法令と物理化学は乙種と同じ土俵なので、甲種で合否を分けるのは実質この性質の科目です。逆に言えば、6類の枠さえ頭に入れば、あとは品名を足していく作業になります。

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残り時間別の進め方

残りやること
1か月以上6つの性質欄と「燃える側/燃やす側 × 固体/液体」の2軸を固める
2週間第4類の引火点の区切り(21・70・200・250)と第2類の40度を追加
1週間消火の例外(無機過酸化物・金属粉・禁水性物質・第4類・第5類)を仕上げる
前日6類の性質欄と、第3類の黄りんだけは水で保存という例外を確認

独学でつまずくのは、品名を先に暗記しようとして量に潰されるパターンです。枠を先に作れば、初見の物品でも性質欄から類を推測できるようになります。


出典: 消防法(昭和二十三年法律第百八十六号)別表第一および同表備考。2026年4月1日時点で施行されている版を e-Gov 法令検索で確認しました。品名の一部は「政令で定めるもの」とされており、詳細は危険物の規制に関する政令によります。最新の出題範囲は消防試験研究センターの案内で確認してください。

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この記事の執筆者

ぴよパス編集部

ぴよパス編集部 / 資格試験コンテンツ編集

担当領域: 消防設備士、危険物取扱者、衛生管理者、ボイラー技士、冷凍機械責任者、 電気工事士、FP 技能検定、IT パスポート、宅地建物取引士、登録販売者 など 55 試験の問題作成・解説執筆を担当

公的機関の公表データ・法令の条文・試験実施団体の公式情報を一次資料として参照し、 記事の正確性を担保しています。問題はすべて編集部によるオリジナルで、12 項目の自動ガード (スキーマ検証、正答一意性、計算問題の再検算ほか) + 編集長による最終承認を経て公開しています。

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