この記事では、80問の構成と使い方に加えて、試験の形と合格点、4級との違い、受験料と申請の流れを、公益財団法人日本無線協会の案内と電波法令から確かめてまとめました。
2科目の形と合格点
日本無線協会の表から分かる形は次のとおりです。
| 科目 | 問題 | 配点 | 合格点 |
|---|---|---|---|
| 法規 | 16問 | 80点 | 55点 |
| 無線工学 | 14問 | 70点 | 45点 |
試験時間は2科目をあわせて1時間10分で、どちらも四肢択一です。CBT方式では試験の終わりに合計点が画面に出ますが、合否は科目ごとに決まります。法規と無線工学のどちらも合格点に届く必要があります。
4級との違い — 操作の範囲と試験の範囲
3アマで操作できる範囲は、電波法施行令の第3条第3項で次のように定められています。
アマチュア無線局の空中線電力五十ワット以下の無線設備で十八メガヘルツ以上又は八メガヘルツ以下の周波数の電波を使用するものの操作
4アマの操作範囲は、空中線電力10ワット以下 (21〜30メガヘルツまたは8メガヘルツ以下) と20ワット以下 (30メガヘルツを超える周波数) の無線設備で、モールス符号による通信操作が除かれています。3アマには、このモールス符号の除外がありません。
試験の範囲を定める無線従事者規則の第5条第1項では、4級と比べて次の2つが加わります。
- 無線工学: 無線設備と空中線系のための測定機器の理論・構造・機能と、その保守と運用の初歩
- 法規: 通信憲章・通信条約・無線通信規則の簡略な概要
4級と重なる範囲も多いので、ぴよパスの3級の問題は、4級の問題とは別に新しく書きました。50ワットや18メガヘルツの境目、モールス符号、測定器のように、3級にしか無い範囲を厚くしています。
80問の構成
公式の2科目に合わせて、次のように分けました。どちらも本試験と同じ四肢択一です。
| 分野 | 問題 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 法規 | 44問 | 免許、3級の操作範囲と電鍵操作の電力、無線設備、無線従事者、運用、モールス符号とQ符号、監督、非常の場合の通信、通信憲章と無線通信規則の位置づけ |
| 無線工学 | 36問 | 電気の基礎と共振、半導体、送信機と受信機、混信、電源、アンテナと給電線、電波の伝わり方、測定器 |
モールス符号の問題は、符号を「・」と「-」の文字で示しています。法規の正解は、電波法・電波法施行令・電波法施行規則・無線局運用規則・無線従事者規則・無線設備規則の条文で確かめました。
ぴよパスで練習できないところ
- 図を読む問題: 回路図・特性曲線・ブロック図を読む問題は入っていません。無線工学は、文章と計算だけで答えが決まる問題です。
- 国際法規の細かい決まり: 通信憲章・通信条約・無線通信規則は、日本の法令と総務省の資料に書かれた位置づけの範囲だけで問題を作っています。
- 本番と同じ言い回し: ぴよパスの問題は、協会が公開している例題を見ずに作りました。本番の画面や言い回しは、協会の例題で確かめてください。
電卓を使えるかどうかは、協会のCBTの案内には書かれていませんでした。ぴよパスの計算問題は、電卓なしで答えが出る数にしています。
模擬試験の形
練習問題と解説は無料です。模擬試験 (Premium) は模擬試験のページから受けられます。本試験と同じ法規16問・無線工学14問を1時間10分で解きます。
1問の配点は公式には示されていません。そこで、配点を問題数で割った1問5点と計算上置き、法規11問以上かつ無線工学9問以上の正解を合格の目安にしています。本試験の合否を示すものではありません。
受験料と申請の流れ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験料 | 6,000円と払込みの手数料 |
| 申請 | インターネットだけ (協会が委託した会社のサイトから) |
| 試験日 | 年間を通じて。申請の日から14日以降の日を、申請の画面で選びます |
| 会場 | 全国300か所以上のテストセンター |
| 変更とキャンセル | 試験日の3日前まで。最初の申請の日から120日以降の試験日は選べません |
| 結果 | 概ね2週間以内に電子メールで知らせが届きます |
受験資格はありません。申請のときに顔写真を電子的に登録します。
申請者数と合格率
日本無線協会の事業報告書では、第三級アマチュア無線技士の申請者は令和7年度が2,142人、令和6年度が2,105人でした。資格ごとの合格率は、公開されている資料には見当たりませんでした。
どの時点の法令で出題されるか
日本無線協会の案内には、どの時点の法令で出題するかを示す文が見つかりませんでした。CBT方式は試験日が決まっていないため、ぴよパスの問題は、作り始めた2026年11月8日に施行されていた条文で作っています。法令が改正されたら、問題を見直します。
まとめ
- 3アマの試験は、法規16問・無線工学14問を1時間10分で解く四肢択一のCBT方式です。
- 法規は80点のうち55点以上、無線工学は70点のうち45点以上で、2科目とも合格点に届く必要があります。
- 4級より操作の範囲が広く (50ワット以下・18メガヘルツ以上または8メガヘルツ以下・モールス符号を含む)、試験には測定機器と国際法規の概要が加わります。
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出典
- 公益財団法人日本無線協会「CBT方式の国家試験」「試験科目・合格基準等」(表1・表2)・「令和7年度 事業報告書」: https://www.nichimu.or.jp/ (2026年11月7日確認)
- e-Gov 法令検索「電波法」「電波法施行令」「無線従事者規則」「無線局運用規則」「電波法関係手数料令」



